雑感

吉田秀和を思い出して聞いている。モーツアルトの天才を余すところなく伝えている。思いを言葉に置き換えるという彼の仕事は見事だ。


パンを作っている。こねる、たたく、待つ、焼く。見えない小さな微生物との対話。彫刻家も、こんな気持ちがするのだろうか。


瞑想する。自分のふかいふかいところに行きたい。そこで、風を感じたい。はたして、風は吹いているか。風は、吹くか。


登山家の古いビデオをもう一度見る。山に登るということ。日々生きるということ。よろこびやたのしみやかなしみのまえに、そこにただ「ある」ということがある。


そろそろパンが焼きあがる。



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