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コロナ禍0歳児家庭保育中に使った/使えなかった外部支援の話

2020年5月誕生〜2021年4月保育園入園までの約一年間で頼ったサービスと使いこなせなかった制度についてのメモ。我が子は保育園の洗礼を受けるまで全く体調を崩さなくてその点は楽だった。思い返すと親子共々引きこもって無菌状態だったせいかもしれない。コロナ禍の家庭保育は孤独だが病気にはなりにくいのかもしれない。

◆実際に頼ったもの

①保健師訪問
唯一支援の方から歩いてきてくれたもの。
生後1ヶ月頃に市役所から日程調整の電話がくる。コロナ禍、自宅訪問は希望制だった。ぜひにと希望して来てもらった。子供の体重を測ってもらい、体重増加に関する不安を解消してもらえて良かった。子供の定期健診や支援センターなどの情報をざっともらう。メモをとったけどほとんど頭に残らなかった。産後は頭が悪いので…。かかりつけの小児科をもつべし、と言われるも小児科の選別基準がわからなかったのでそれも質問。小児科専門医がいるところがいいらしい。
母乳に関する緊急相談先が欲しかったのでそれは調べてもらい、あとで地域の助産師さんの連絡先を教えてもらった。結局一度も使わずに済んだのだが、いいお守りになった。

②民間ベビーシッター
生後6ヶ月以降に利用開始。キッズラインに登録して今のところ2人頼んだことがある。夫と二人で育児をまわしているものの、二人が倒れたら即詰む(そして寝不足でいつでも倒れそう)という焦りから、自分たち以外に子供を見たことがある人を作りたいという意図で利用。生後6~11ヶ月の間に不定期で6回利用。これのおかげで夫婦で結婚記念日の食事に行けた。今後も利用したい。費用は大体2000円/hくらいで、私の会社の福利厚生ポイントが余っていたのでそれを使った。こうした民間ベビーシッターと比較すると認可保育園って安い。

③子ども家庭支援センター無料相談
生後3ヶ月以降に利用開始。建物がごく最近新設されたとかで綺麗で、保健師訪問でも推されたので記憶に残っていた。体重増加具合が不安すぎて身長体重を測れるというので行ってみたのが最初の利用で、その後月1くらいのペースで利用した。感染症対策で広場の利用人数制限があったり予約必須だったりしたけど、綺麗だしスタッフがみんな優しいしこれからも利用したいと思っている。事前予約必須だが、スタッフに一時保育してもらって親だけで落ち着いて育児相談をすることもできた。母乳からミルクへの移行や、離乳食の進み具合などで悩んで病みかけた時に相談しに行った。ただ、相談員は問題を解決することよりも相談者を肯定することに重きを置いている節があり、具体的解決策はそんなに出てこない。それでも育児経験のある人に話を聞いてもらって「それでいいと思うわ」とか「頑張ってるね!」とか言ってもらうだけでもそれなりに心が軽くなった。もっとやばい顔色だったら違う支援を紹介されたのかもしれない。広場には何度か行ったが、持ち前のコミュ障を発揮してママ友はできなかった。悲しい。

④保育サービスコーディネーター
市の子ども政策課がやっている相談窓口。保育所等の利用を希望する人に、その家庭にあった保育サービス等を紹介、情報提供してくれる。保活何すればいいの?何月からどんな募集になるの?といった保活に関する日程とルール確認に行った。暑くなってきた頃、7月くらいだったかな。保活って何すればいいんだよ〜〜〜とアワアワしながら行った記憶。とりあえず概要がわかってスッキリできた。

◆使いこなせなかったもの

①産後ケア施設
産院からパンフレットをもらったけど、2万円+個室料金/dayと高額だと感じたため選択肢に入らず。夫が育休取れなくて産後ワンオペが決まっていたら検討したかも。

②育児支援ヘルパー
市の育児支援ヘルパー派遣を妊娠中の保健師訪問で紹介されたが、「原則として利用の1ヶ月前に申し込みをしてください」と書いてあって早々に挫折。どうやって使うんだろうあれ。夫が育休取ってる場合は対象外かも?市のサービスなので費用は安い。

③ファミリーサポート
「月に一度の説明会に出席することが必要」「登録後、利用の2週間以上前に相談、申し込み」と書いてあって産前産後しばらくは挫折。説明会の日程は電話問い合わせというのもまたハードルが高い。
育児のサポートといえばファミサポ!ってよく聞くから、保育園入園直前の3月にやっと登録した。システムを聞けば聞くほど使いこなせる気がしない。ファミサポはご近所お助けパワーを橋渡しするシステムだけど、依頼する面倒くささが半端ない。「小学生の習い事の送り迎え」みたいに、ある程度ルーティン化したタスク向きなのかな。それでも2週間前に事前面談をして…となかなかなステップがあって、2週間前なら仕事の方が調整付けられるんじゃないかと思った。商売ではないことを理解すればシステム自体への不満はわかないが、今のところ我が家では利用シーンが思いついていない。

④市が主催している産後ママ向けのイベント多数
ママが孤立してしまわないために、と市がある程度月齢を区切って相談会を設定しているらしい。複数あった。相談会というか、なんでもいいからお話しましょうね、みたいな場。保健師訪問でたくさんパンフレットをもらったんだけど、資料を見るのが億劫、外に出る体力がない、わざわざ知らない人に会いたくない、等々、、、育児の情報は欲しいものの結局どれも行けなかった。


◆感想

市が育児支援しようとしているのはそこそこ伝わった。本気で!がっつり!という感じではないし仕組みもまだバラバラだけども。産後や育児しんどさを味わうのは一瞬で、喉元過ぎればすぐ忘れてしまいがちだけど、思いつくことがあったら市に投書でもしようと思う。

子ども家庭支援センター無料相談も悪くはなかったけど、育児の不安は漠然としていたり成長に合わせて急に出てきたりするから、わざわざ質問しにいくハードルを取っ払ってくれる保健師訪問のようなものが毎月あればいいのになーと思った。産後3ヶ月くらいは調べたり問い合わせたりするエネルギーがとにかく枯渇していて誰か勝手にきて勝手に助けてくれと思っていたし、それを過ぎても「この子、普通なのかな?」「ちゃんと成長できてるかな?」「こんなに吐き戻してて大丈夫?」「元気そうに見えるけど元気だよね?」「接し方間違ってないかな?」って育児経験のある人になんとなく聞きたいことがポヤポヤある日々だった。支援の方から食い気味に走ってきてほしい。

あと、ママ向けの受け皿は多いんだけど、パパ向けは全然ない。ママ向けの相談会=保護者の相談会、というわけではなく、基本的に男性は控えてください、となっていた。いろんな背景があるのだろうと想像に難くない部分もまぁあるんだけども。現時点ではパパが育児ノイローゼになったらだいぶしんどいだろうなぁ。

各種案内がいちいち紙媒体で配布されることにしみじみローテク最強の実感を得た。ペーパーレス化と言っても、支援対象が幅広い場にはまだしばらくは大量の紙が使われるんだろう。是非は別として、仕事するよりずっと紙を受け取った一年だった。

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