Rindo

アシュタンガヨガのことやインドの話や日々の色々

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最近の記事

ピンチはチャンス

「インド人とは二度と仕事しない。」 独り言のように、一日に3回(朝と昼と夜に) そう零していた。 私はインドが好きで、インド人も好きだった。 それなのに。 インドで立ち上げたオリジナルブランド【हरिःhari】 "ハリオーム"からインスパイアされたその響きは、 アシュラムに出入りする人がよく挨拶のように使う、神様のことを現した神聖な言葉だった。 何度も店に足を運び、生地を選び、寸法を相談し、交渉を重ねて完成した、インドのカディコットンで作ったhariオリジナルラ

    • わたしが今考えていること

      6ヶ月前 偉大な先生であり、人生の師匠であり そして気の合う友人でもある ある人から一通のメールが届いた。 Risako, I’m having lots of thoughts about the feeling of owning something and what that means. Does it create attachment or can it bring freedom? その友人からの問いについて 私は二日酔いの日を除いて6ヶ月間毎日考えた。

      • クラウドファンディングスタート

        友人、仲間達が手伝ってくれて 時間をかけて準備してきたクラファン。 ついに、ついに公開されました! 1人では何もできない 何もできなかった、これまでも みんながいるから頑張れる みんなの協力のおかげで今ここにいる もうやるしかないです やります! 僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる! Yes https://camp-fire.jp/projects/view/748783?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_proj

        • enyoga mysore

          2月 京都 「りさこ、自分でスタジオとか構えるつもりないん?」 同級生のTが電話ごしに言った。 「....。え、そんなこと考えてなかった。」 と答えながら自分の言葉にどこか違和感をもったのを覚えている。 「実はここ事務所にしたいねん。」 とTは続けた。 今enyogaで間借りしているガラムマサラの2階が事務所になるとゆう突然の話にびっくりしたのと同時に 大きく運命が動く音がして胸がザワザワした。 話はインド・ゴアに遡る。 1月 強い日差し、砂埃、 私は

          Wait

          何故私はここインドにまで来て練習をするのか。 何故総本山マイソールではなく この地を選んで シャルミラの元で練習を続けるのか。 「Risako, wait」 シャルミラは私によく " 待て " とゆう。 たまにその " 待つ " 時間が長すぎて 私の思考は集中から遠ざかり落ち着かなくなる。 パドマーサナを組み、 両腕を背中でクロスさせ つま先を掴む。 そのまま後ろに倒れるこのアーサナは必ずアジャストを必要とする。 1人では頭を強打することになるからだ。 わたしは

          サマスティティヒ

          3:30am 聞き慣れたiPhoneのアラーム音が鳴り響き わたしは夢の途中で無造作に携帯を片手に取った。 待ち受け画面には子達の写真と共に12月28日と表示されている。 ここにきて瞬きをする間に 1ヶ月が経とうとしていた。 2023年が終わる。 ファーストバッチの生徒は 自分の好きな場所にマットを敷く事ができる。 わたしは大きな窓がある1番前の列、 端から3番目の場所が気に入っていて だいたいそこにマットを敷いて 座って目を閉じた。 真ん中には白いガネーシャが

          サマスティティヒ

          12月18日 私は宛先の無い手紙を書いた。 . . . . . . おはよう世界。子牛さん。 今は朝の8時20分で 練習が終わったところです。 私はいつものように、シャラの庭のベンチに腰掛けながら、ぼーっと牛の親子を眺めています。 今私の内側で起こっている事を 言葉にするにはもう少し時間がかかりそうです。 ただ一つ、今ここにある真実は 全てがとてもとても満ちているとゆう事です。 いつだったか 家族が私に言いました。 「お前はヨガ的じゃない。」 一瞬その言

          リフレイン

          インドに来て2日目の朝 私は全身鏡に映った自分の脚を見て 大きな違和感を覚えた。 明らかに左膝横の骨が飛び出しているのだ。 これはまずい。 またこのワードが私の中にリフレインした。 「左脚6000ルピーだ。」 インド人のMRI技師が私に言った。 「右脚も取ってほしい。」 「右脚も6000ルピーだ。 今日は左脚を撮影して明日右脚を撮影する。」 私は諦めた。ここはインドだ。 ポーボリムにあるGoa Scan Centerは 私のアパートから車で1時間かかる所にあ

          リフレイン

          別れの音は始まりの音

          いよいよ待ちに待った渡印 関西空港での別れの日 私は何ヶ月も前からこの日を楽しみに 眠れないくらいインドに想像を膨らませ 心躍らせていた。 「ママにお守りあげる。」 娘がノートの切れ端をちぎって私に差し出した。 そこにはにっこり笑った女の人が描かれていた。 「これは誰?」 「これ、はじめはママを描いてたんやけど やっぱり詩茉ってことにする。 インドで寂しくなったらこれ見て!」 普段より変にハイテンションな娘。 彼女が長い時間涙を我慢していたことに 私は気がつか

          別れの音は始まりの音

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          彼女は言った。 これは本当の悪夢だと。 半年前 ある美しい詩と出会った。 それは英語で書かれていて 私には理解しきれないほど 深遠で魔法のような詩だった。 なんて美しい言葉なんだろう 私はその短い詩を 何度も何度も頭の中でリピートした。 でも言葉のロジカルな意味の次元に囚われていて しっくりとくる自分の内側の感覚は見つからなかった。 それは私に必要なメッセージな気がしていた。 あの詩を体に彫ろう。

          五山の送り火と軍艦マーチ

          8月16日 車の窓から遠くの山に「大」の字が見えた。 ああ、そう言えば今日は五山の送り火やったな〜 わたしは海で泳ぎ倒して疲れた身体を起こし 窓を開けた。 五山の送り火は京都の夏の風物詩として知られる、お盆に帰ってきた故人の霊を送り出す伝統行事だ。 丁度道が混んでいて、信号も赤になった。 大の字がオレンジ色に燃えている。  わたしの頭の中では軍艦マーチが流れ出し 懐かしい故郷、愛媛、道後のあの家の匂いがした。 そしてじぃちゃんの姿がふと思い浮かんだ。 じぃち

          五山の送り火と軍艦マーチ

          アンバランス

          インドから帰国して1つ季節が変わり 鴨川の桜が散ったころ わたしは友人と2人でオンラインお話会 (インドでの練習や気づきについて)を開催した。  初めての長期海外で 実は、帰国後のチューニングに予想外に時間を要した私は 抜け殻のように心ここにあらずの状態が長く続いていた。 インドで書き綴った乱文は読み返すこともなく、空港で最後に書いた日記は途中で言葉が途切れたままだった。 "まとめ" 的なことを自分の中でやるつもりでいたけど、一向に手をつけられない状態でいた。 鴨川に

          アンバランス

          キリン

          7月3日 満月 京都は今日も蒸し暑い。 アーサナプラクティスはお休み 朝一番鏡に映った顔はやっぱり満月のように浮腫んでいる。 次男は学校をずる休みした。 彼は月曜日は決まって学校へ行かない。 わたしは大原でヨガクラスがあるはずだったけど、初めて見事に予約が0で、キャンセルになった。 「月曜日ってだるいねん。」 次男はそう言いながらテーブルの食器を流し台にさげた。  長男と末っ子は丁度1時間目の授業を受けている頃だ。 学校を休んだ日は 彼は朝ご飯の後片付けや洗濯や掃

          キリン

          ニヤッとしてうどんをすすった

          インドから帰国して5ヶ月が経った。 わたしの暮らしはすっかり元通りだ。 慌しく毎日が過ぎていく。 2023年上半期が静かに終わろうとしている。 1月22日、新月の朝 私が乗る飛行機は無事羽田空港に着陸した。 あともう少し、もう少しで家族に会える 「日本に着いた。今から伊丹空港行きの飛行機に乗るよ。」 旦那に電話をかけた。 「わかった今から向かう。」と10秒程の会話だった。 その時私と旦那の間に若干の温度差を感じた気がしたけど、疲れと寝不足と 何より心が弾んでいて

          ニヤッとしてうどんをすすった