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『D-DAY』について やっぱり一言では済ませられない

こんばんは。
ユンギの『D-DAY』にまつわる怒涛の供給に感情が追い付かず溺れそうになっているオタクです。


前回も一言どころではなかったが、その後のコンテンツの供給により、アルバムの後半についてだけではなくいいたい事がまたまた出てきてしまったので今回はさらに長くなってしまいそう。

あれから少しは冷静になり、急にちょっと重た目なテンションになってる部分もあるのでご注意ください、、、。


Road to D-DAY

『D-DAY』が世に出た日、夕方頃からアルバムを無限にリピートして聴いていたら気付くと夜中の2時前だった。そろそろ寝なければ、と思うが、何かを忘れている気がする。
ハッ!アルバムを聴くのに夢中になりすぎて、あんなに心待ちにしていたはずの「Road to D-DAY」の公開のことがなんと頭からふっ飛んでいた。

次の日は朝から予定があったのでその時間から「Road to D-DAY」を見始めると流石に翌日体力的にキツい。その日は泣く泣く見るのを諦めた。
翌日の深夜、「Road to D-DAY」を見終わり、ミンユンギという私にとって世界一カッコいい男についてあらためて考えさせられる。

ミンユンギは、世界的なアイドルBTSのメンバーだが、それは彼のただの一面で、音楽を死ぬほど愛する音楽マニアであり、ラッパーで、ヒップホップをやる人で、ロックをやる人で、必要とあらば歌も歌っちゃうし、ギターも弾くしキーボードも弾くし、生業であるがゆえに時には音楽に苦しめられ、でもその苦しみすらも甘受する音楽馬鹿な素敵な人で、苦労した分若くして達観している部分があり、身内に物凄く優しく、憧れの人の前では緊張する可愛いさも持ち合わせている、音楽家としても1人の人間としても、とてつもなく魅力的な人だ。


このドキュメンタリーは、バンタンをよく知らない、彼らのアイドルの一面しか見ていない人々にも見て欲しい内容だなあ、と思う。



前置きが長くなったが、アルバムの後半戦についての感想を吐き出させていただきます。
前半についてはこちらで書いてます。ほぼ興奮状態であまり内容がないけど😅


アルバムの後半は、前半よりも割と曲調がおだやかなものが多い印象で、全体を通してAgustDの集大成といったふうに感じた。


「SDL」

愛についての歌だった。
サビのユンギの優しい声が好きだ。
甘いメロディが素敵な曲だ。
聴き覚えのある女性のコーラスだと思ったら、コーラスをしているのはユンギの「Seesaw」や「People」 でもお馴染みのADORAちゃん(グクと同い年)だった。(このアルバムの「Life goes on」のコーラスも彼女だった)

彼女は2016年頃からビッグヒットでプロデューサーとして活躍し、バンタンやTXTの作曲やコーラスもしている方だ。
2021年に移籍してソロのアーティストとして既にデビューしているので、もうユンギの曲でコーラスをする事はないのかな、なんて思っていたらそんな事はなかった。
彼女の声が好きだったのでとても嬉しい。
彼女の声とユンギの声は本当に相性が良いと思う。彼女の声と絡んだユンギの声はよりセクシーに聴こえる気がする。


「People Pt.2」

先行曲なので、既によく聴いているが、アルバムの中の一曲として流れで聴くとまた良い。
寂しい歌詞だけど、慰められ、癒される。
私は「People」が大好きなのだが、この曲もすごく好きになりそうだ。

この曲でコラボしているIUちゃんは、かなり若い時からアーティストとしても女優さんとしても活躍しているので、韓国ドラマ好きの方にも有名だ。
ユンギと同い年で、3年ほど前に「eight」という曲でユンギがプロデュースとフィーチャリングをしていることでもお馴染みだ。
ちなみに、この曲の歌詞と背景も切ない。

今回のアルバムに先駆け、彼女がMCを務めるPalletteという番組にゲストとしてユンギが出演した時の、同い年であるがゆえなのか、気の置けない感じ、ユンギがタジタジしている感じがちょっと面白かった。

「Polar Night」극야

極夜というのは、白夜の逆の現象で、日中でも薄明か太陽が沈んだ状態の現象とのことだそうだが、今の世界を皮肉った比喩なのかなと思った。
「正義の反対は別の正義」「自分の味方でなければ殺してしまうのが今の正義」という歌詞がどうしようもなく刺さる。。。

正義は勝つものと信じていた子どもの頃はとうに過ぎ、自分と他人の正義は同じではなく、正義なんて人の数だけあるんだと気付き、軽く絶望したのは大人になってからだった気がする。
でも自分の正義を振りかざして他人を傷つけてもいい事なんてないよねと思う。
って何の話。

「DAWN」

夜明け。
ユンギのインストはいつも切ないほど美しい。


「Snooze」

前回のnoteで、歌詞の意味を知らなくてもなにか伝わるなどとおこがましいことを書いてしまったが、全然わかっていなかった事を知る。

「Road to D-DAY」で坂本龍一教授と会ったシーンで語られた内容を踏まえてライブクリップを見たら、ユンギが苦しんできた過去と同じ思いを後輩にして欲しくないと願う気持ちが伝わってきた。泣いてしまった。
ユンギは自分が辛い時期に先輩に言ってもらいたかった事を同じように苦しむ後輩達に言っているんだろう。

最近また悲しい出来事があって、もう少しだけ早くこの曲が届いていたら、なんて勝手に悔しく思いもしたけど、きっとこの曲は今後多くの後輩達のみならず色々な人の慰めになってくれるだろうと思う。
つい、2017年12月にあった事も思い出してしまった。
過酷な環境に身をおくK-POPのアイドル達は頑張っていない人なんていないし、事務所を超えて横のつながりも強いという印象を持っていたので、仲間が去るとみんな相当辛いだろうし、心が受けるダメージも大きいだろう。
その時の事に関連して、直後のゴールデンディスクの授賞式で受賞コメントのあとに仲間達に向けてIUちゃんが話した内容が今も心に残っている。
自分達歌手はファンを癒す事を職業としているけど、人間として自分の事を大事にして欲しい。という事を言っていたかと思う。本当に、私も心からそう思う。
ユンギは、悩んで辛い時に先輩に話を聞きに行きたいと思ったとも、先輩に相談できないのが辛かったとも言っていたから、「Snooze」も、きっとIUちゃんが語ったのと同じような気持ちで書かれているんだろうなと思った。

バンタンがK-POPアイドルとして初めての快挙を達成したことは多く、K-POP界の先駆者でもある。(勿論その前に偉大な先輩方がいての前提だが)
ユンギは、後輩達が困った時には話せる相手でありたいと、それが自分の役割なんだと、きっといつからか心に決めたのだろう。

다 괜찮아질 거야
た くぇんちゃなじるごや
すべて大丈夫だ

この言葉は、後輩だけでなく、今も苦しい最中にいる人全てに言っているようにも聞こえる。


少し話は飛ぶが、私は、推しが自分の期待する事と違う事をした時に一斉に非難するSNSの風潮が嫌いだ。SNSでは匿名で気軽に人を傷つけることを言えてしまう。目に見えない不特定多数の意見は、一般人には想像出来ないくらい怖いものだと思う。
それに対して反論意見が出て、ヒートアップしてお互いに傷つけ合っているのを見るのも苦手だし辛い。

まあ、向いていないのだと思う。

いつだったか、推しが間違った事をしたらちゃんと正すのがファンの役目だという意見を見た事があるが、それが正しいのかは私には当時どうしてもわからなかったし、今もわからない。
犯罪に関わる事は別として、勿論物事の大小にもよるだろうが、間違っているかどうかを判断し正すべきなのは、不特定多数のファンなんだろうか。
本来は生身の人間である彼らの近くにいる、身近な人達であるべき(っていうか、そうあってほしいな)と思う。

だから私はお花畑と言われようと、好きな彼らの事は基本的に全肯定するし、何か違うと思っても多少なら自分の胸にしまっておきたいし、万が一、完全に理解出来なくなったら、そっと離れるだろう。
でもそこそこ長い間好きでいる彼らに対する信頼は厚いので、もし何かあっても理解したいと思っている。
やっぱりお花畑ですね。

曲の話からだいぶ脱線してしまったけど、アンチの誹謗中傷であろうと、彼らを愛しているはずのファンの批判であろうと、彼らにとってはいつでも凶器になり得る事を忘れたくない。


「Life Gose On」

お馴染みバンタンの『BE』のタイトル曲と同じ曲名だが、あの時の「Life Goes On」がパンデミックの初期の、まだ世界が手探り状態で先が見えない絶望と希望が混じった時期だったのに対し、この曲はあれからもう3年過ぎて、何だか悲しみと諦めみたいな雰囲気が漂っているような曲調に感じた。

今この世界を生きている人達は、今のところコロナ禍をなんとか生き延びた人達と言えるだろうけど、コロナ前とは変わった事もたくさんある。
私にとっては、身近で取り返しのつかない事も起きているので、コロナなんてなければよかったのにと今も強く思っているが、それでも人生は続いていくから前を向かなければいけない、と思わせてくれる曲。


「AMYGDALA 」MV

「AMYGDALA」のMVは痛かった、、、。
ユンギが過去に受けたであろう苦しみを表現した、フィクションだとわかっているのに、見ていて相当ダメージを受けてしまう。

普段完全なるフィクションとわかっているものに関しては、暴力シーンであろうとエグいものであろうと割と楽しめるタチのはずなのだが、なんだかこれは現実とリンクさせて見てしまうせいか、見終わった後にちょっと辛くなってしまった。
MVの中の話だとわかっていてもユンギにはもう痛い思いなんてして欲しくないんだよ。
(痛い痛いといいつつこのMVのスクショをトップ画像に使用してしまったことをお許しください。)

彼のトラウマが、痛みが、音楽として表現する事により、完全に浄化されたのであればいいなと思う。



最後に


ユンギの『D-DAY』にまつわるスケジュールの中に、ダンスプラクティスを見つけて多少驚いたが、かつて「Seesaw」でアイドルらしい事もやっておこう、とダンス付きのパフォーマンスを見せてくれたときの事を思い出した。
あの時も嬉しい驚きだった。
彼は自分のファンを喜ばせる事が好きなのだ。

そして公開されたユンギのヘグムのダンスプラクティスを見て、さらに驚いた。誰がどう見ても、確実にユンギのダンスのスキルは上がっている。

元々、7人での群舞もなんなくこなしていたイメージだが、ダンスパフォーマンスに関しては、得意なメンバーがいるから、多少任せているといったところはあっただろうと思う。(勿論それでも十分カッコいい)

個人活動に入ってから、バンタンボムでユンギがヒップホップの基礎を練習していた映像が公開されている。


これを見て、ソロアーティストとしてのパフォーマンスに必要だと感じるダンスとかボーカルをちゃんと初心にかえって積み重ねているんだなあと思った。

アイドル10年目のプライド?ダンスでもソロで魅せられるという証明。
そういう気概が、本当にカッコいいのだ。



ところで、これを書いている間にシュチタのAgustDゲストの回が放送された。

ナムがMCとしてリラックスしてのびのびしている様子を見て、やっぱりあの7人はあらためてすごいバランスなんだなと思った。

リーダーであり英語も堪能だから、バンタンの活動において、海外では特に表に立つ事が多いナムが結構な負担を感じていただろう事は、メンバー皆が理解していて、それぞれがソロになってからチームを前提として自分達のすべき事、役割を再確認したんだろうか。

常にバンタンの兵役問題では矢面に立たされ、一番先に兵役へと行き、弟達の不安を和らげてくれたジンや、ソロ活動が始まってすぐに海外の音楽フェスにソロで出たホビしかり、ソロでのワールドツアーをやる事にしたユンギもそうだ。

既にソロアルバムを発表したナムも、ジミンも、ソロ活動がしたかったというわけではなくて、やがてまた7人に戻った時のために、今自分たちが出来る事をするという。

これは私たちバンタンファンにとっては尊い以外のなにものでもないなあと思う。

そして、テテとグクのこれから来るであろうソロ活動も楽しみだ。



いよいよユンギのワールドツアーが始まる。


過酷な日程だが、ユンギが体調を崩す事なく、すべての日程を無事に終えられますように。




最後までお読みいただきありがとうございました✨




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