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東京ジャーミィで礼拝見学|トルコ文化とイスラム教についてもガイドしてもらってきました

代々木上原にある、
モスク【東京ジャーミィ】に久しぶりに行ってきました。

いつ見ても、外観も内観も、美しい。
宗教など関係なく、いつ訪れても快く迎えてくれる場所です。

気に入って、何度か訪れていますが、
今回は見学ガイドさんに案内をしてもらってきました。

トルコ文化やイスラム教についてなどのお話も聞きつつ、
礼拝を見学してきました。


礼拝見学

東京ジャーミィは日本最大のモスク
イスラム教徒(ムスリム)が礼拝をする場所です。

とはいっても、実際行ってみると、
気軽に来てくださいね(^^) と声をかけてくれるほど、
気さくで、暖かく迎え入れてくれます。

ここで少し歴史のお話を…
イスラム教が日本に入ってくるのは20世紀になってから。
イスラム教徒が一定の集団で入ってくるのは、ロシア革命後です。

難民となった、タタール人が日本にたどりつき
その人達の手でモスクが建てられました。
最初は学校を作り、その一部を礼拝堂にしたのが始まりだそうです。

現在の代々木上原のモスクは、2000年に建設されています。

外観です
1階はトルコ文化センターがあり、2階が礼拝堂になります


日本の国旗とトルコの国旗

1階には多目的ホールもあります

多目的ホールには、日本とトルコの両国の国旗が飾られています。

日本は、白地に赤い日の丸(太陽)
トルコは、赤字に白い月と星

色も、モチーフも真逆なんです。
でも、こうして並べてみると、繋がっているようにも感じますね。
(個人的な見解です)


私は日曜に礼拝見学にいきましたが、たくさんの人が見学に来ていました。
何も難しいことはなく、以下のマナーを守れば問題なく見学できます。

礼拝を見学する際の注意点は、
・礼拝している人の前を横切らない事
・礼拝中の私語は控える
・礼拝中は許可なく写真を撮らない(礼拝が終われば自由に撮影可能)
・短パンやタンクトップなど露出が多い服ではいかない
・女性はスカーフで頭を覆う(持っていなければ貸してくれます)

一番大事なのは、礼拝している人の前を横切らない事。
アッラー(神)と自分の間には何も存在しない。という意味があり、
横切ることはその関係を切ってしまう事に当たるからです。

タイルに描かれている絵の意味

入口を入ると、まずはトルコの民家にある応接間があります。
装飾にはチューリップや架空の花が描かれ、暖炉と噴水もあります。

水は入っていませんが、手前が噴水です
トルコらしいタイルが綺麗

チューリップと言えば、オランダ!と言ってしまいますが、
実は原種はトルコ発祥だそうです。
そのため、いろんなところにチューリップが描かれていますが、
私達が想像するあのチューリップとは少し異なります。

原種から品種改良されて、
オランダが世界に売ったので、有名になったとガイドさんが話してくれました。

【チューリップ 原種】で調べてみると、
こんなかわいいお花が出てきます。


花は横に開き、先がとがっているんですね

東京ジャーミィの1階の応接間や、2階の礼拝堂の壁など
原種のチューリップの絵が描いてありますので、探してみてくださいね。
他にも、カーネーションとバラも描かれています。


応接間にある噴水は、日本ではまず見かけません。
真っ先に、寝室に滝がある某芸能人を思い出しました(笑)

噴水の理由は、水の音を聞くとリラックスするから。
土地柄、乾燥することも関係があるそうです。
ここでお茶を出し、ゆっくりしてもらい話を進めるそうですよ。

日本庭園にも、ししおどしがありますが、
静かに浄化される感覚は似ているのかもしれません。


礼拝時間になると、アザーンという歌のような言葉のような
礼拝を知らせる呼びかけが1階まで鳴り響いてきました。

2階の礼拝堂に移動します。


礼拝堂の繊細で美しい建築美


礼拝堂に入ると、中も外も、細部まで美しすぎて
いつも見とれてしまいます。

メッカの方角に向かって礼拝します

ムスリムの人達は、1日5回礼拝の時間があります。
東京ジャーミィで礼拝する時は、メッカの方角に向かって横一列に並び、
イマームと呼ばれる導師に従って礼拝します。

私達は、後ろから静かに見学させていただきました。

礼拝が終わると、イマームであるムハンメット・リファット・チナルさん
日本語で挨拶をしてくれました。(日本語がとても上手でした)

その時も、どんどん東京ジャーミィに来てください。
いつでも歓迎します。とおっしゃってました。

日本語をたくさん勉強して、漢字も毎日勉強していたそうですが、
少し自国に帰り、戻ってきたところ、漢字はすべて忘れました。
とお茶目に笑ってたのが印象的でした。

コーランは全部覚えているのにって(笑)
毎日やらないとだめですねとおっしゃってて、
私も最近始めた、ピアノと英語の勉強頑張ろうと思いました(笑)


中2階には、女性の礼拝スペースがありますので上がってみました。

こうしてみると本当に異国に来たみたいですね


中2階からの眺め
夕日が差し込むステンドグラスもキレイでした
女性は頭にスカーフをかぶります。
入口で貸してくれるので忘れても大丈夫。


壁にはアラビア語のカリグラフィーが描かれています。
(いろんな場所に描いてありました)

ここにはバラも描かれていますね
これはなんて書いてあるのだろう…
この窓の上の文字、コーランの一節が書かれているそうです
その下にはコーランが置かれています

ドームの下は不思議と落ち着き暖かく守られている感覚



大きなシャンデリが真ん中に吊されています。
真下から撮影すると、雪の結晶見たいでキレイと聞いて
背中を反りまくって、下から撮ってみました。

とってもきれい。

このドーム状の天井は、神の宇宙を表しているそうです。
アラビア語のカリグラフィーと、アラベスク模様に吸い込まれそうになります。

今回は、友人達と行きましたが、
初めて一人で訪れた時は、魅了されすぎて2時間ほど滞在しました。

ここに座ると、不思議と落ち着くんです。
心が自然と暖かくじんわりとしてきて、静謐な空気を感じます。

このシャンデリアもアラビア語の文字っぽいなとおもってみてました


金曜礼拝の時に説教を行うミンバル
この透かしのアラベスク模様も美しいです


2階から見た中2階
女性のみ上がることが出来ます


礼拝も、男性と女性で時間が分かれています。
その理由は、イスラムでは
男性は女性の魅力に弱いという考えが元だそうです。

ガイドさんもおっしゃってましたが、
女性が顔や手以外をおおい、礼拝の時間も分ける理由は
男の人が女性の魅力に負けて、礼拝に集中できなくなるのを防ぐため。

とのことでした。

これは、そういう決まりの宗教と歴史だから仕方ありませんね。

イスラムというのは、昨今のニュースだと物騒な話題が多いですが、
本来は違う事がわかりました。

時代背景や、宗教の歴史を知るには、
勉強が足らないので、適当には書けないですが、

私が東京ジャーミィで感じたことは、
どんな人も受け入れて、神を信じ、毎日神と向き合い、
精神性が高い人達なんだなという事です。


またゆっくりと訪れたいと思います。
モスクだからといって、構える必要なし。

行ってみたいとおもったら、その時が行くべき時です。

















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