10年描いて分かった萌え絵の教科書
わたしは断続的ではありますが10年ほどあらゆる萌え雑誌の読者コーナーに投稿している。
萌え絵は一般のイラストといろいろ違うところがある。ただカワイイ女の子を描けばいいというものではない。
そのポイントを説明する。
萌え絵に挑戦したい人の参考になれば幸いです。
1:キャラクターが命
何といってもキャラクターは一番重要である。
一番こだわるのは目と表情。
目に関しては納得するまで描き方を研究すべし。わたしもまだ納得していません。流行が出やすい部分なので他の人のイラストを参考に塗りを工夫してみる。
そして衣装も大変重要である。フリルやリボンを付けて簡素にならないように気を付けてデザインしよう。アクセサリーなど小物も凝ってみるとよい。
テーマによってお腹や、胸元が見えるような衣装デザインを考える。
ポージングに関しては手の表情を上手く使ってイキイキとキャラを動かそう。
パンチラは自然に。
これも他のイラストレーターさんのイラストをみて研究するといいだろう。
※他のイラストレーターさんのイラストが研究できるという観点からも雑誌を買って投稿するのはおススメなのである。
2:イラスト全体におけるキャラの配分
萌え絵はキャラが中心なので他のジャンルのイラストよりキャラを大きく描くべし。
ポーズによるが大体ニーアップくらい(太ももあたりまで)
ニーハイをはかせている場合は絶対領域を積極的に見せる。
3:テーマ解釈はベタでいい
基本的にお題が出されてそれに対してイラストを描くのですが奇をてらわなくて構いません。
「巫女」ならば巫女さんを描けばよい。あくまでもキャラの魅力で勝負する。
といっても「メイド」で巫女メイドは描いたことあります。これくらいのひねりはしても大丈夫。
4:ストーリーの感じられる構図にする
基本萌え絵はカメラ目線である。
なので、その目線の先にいる人(基本男子)が想像できるようなシチュエーションを考える。
恥ずかしがったり喜んだりキャラクターの感情を考えていくとおのずと構図が定まってくるハズ。
5:お題「アイドル」で掲載されたイラストと没になったイラストの比較
こちらは2013年にお題「アイドル」で没になったものである。
おわかりいただけるだろうか。
全身を描いて引きすぎのキャラクター、ポージングもただマイクを持っているだけ。これではキャラの魅力に欠ける。
そして誰に向かって歌っているのか分からない構図。
衣装にも工夫がない。
など没になった理由が考えられる。
2016年のお題「アイドル」で採用されたもの
前回歌ってる構図で没になったので別のシチュエーションを考えてみた。
「アイドル」と言えば握手会と思いついて「握手を出迎えるアイドル」という構図で描いてみた。相手が見える構図を意識している。
ファンが来てくれて嬉しいという表情で描いている。
実際の握手会ではアイドルっぽい衣装は着ないでしょうがそこはフィクションでアイドル衣装を着せた。ちなみに色合いを赤にするとAKBっぽくなりそうだったので青中心にしている。
キャラは大き目に描いたつもりであったが実際掲載されてみるともう少し大きくてもよかったかもという印象。
ちなみにわたし以外の掲載者はみんなマイクを持っている構図であった。
ですが「マイクを持っている構図」の方が大きく掲載されているので王道で工夫して勝負するのがよかったかも。
他の方の衣装は工夫されててもうちょっとデザインを熟考すればよかった。
といろいろ反省できるので雑誌投稿はおススメ!(2回目)
以上が萌え絵を描く時工夫すべき点である。
少しの気遣いで仕上がりが変わってくるのでいろいろ考えながら楽しんで
萌えながらイラストを描いてくださいね!
ちなみに雑誌投稿のススメを書いたnoteもあるので興味がある方はよろしくおねがいします。
「雑誌の表紙にイラストが採用される秘策を伝授する ~ワンランク上のクリエーターになるには~」
https://note.mu/rina_nishi/n/n96911ec4551b?magazine_key=ma78a6e1a6165
初の試みとして投げ銭形式にしてみましたがお気になさらず。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
西川リナ
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