漫画『私の幸せな結婚』1巻の感想と見どころ
rinです
いつも私のnoteにお越しくださりありがとうございます。
一昨日は『私の幸せな結婚』から学べること、昨日はアニメの作り込みの素晴らしさについてお話してきました。
3日目の今日は1巻のあらすじと登場人物、私個人の感想についてお話していきたいと思います。
1巻の主な登場人物
斎森美世
異能の名家、斎森家の長女。子どもの頃は母を無くし、継母の香乃子を始めとした家族から嫌がらせを受けながら育つ。本来であれば、名家の令嬢として育つはずだったが、異能の才能がないことから、実の父親からも見放される。その扱いから心を閉ざして日々を過ごしていたが、政略結婚として久堂家との縁談が持ち上がる。
久堂清霞
「冷酷無慈悲」な軍人との噂のある久堂家の当主。斎森家以上の名家だが、人里離れた質素な屋敷に住んでいる。容姿端麗で軍の中でも重役についていることから、数多くの縁談の話があったが、3日とたたず全ての縁談相手を追い出している。実は母親の影響で、名家のわがままな令嬢に苦手意識を持っている。本来は暖かな人物で、他の女性とは違う美世には優しく接する。
ゆり江
久堂家の侍女。古くから久堂家に仕えており、清霞のことを「坊ちゃん」と呼ぶ。美世の優しさにいち早く気がつき、陰ながら清霞と美世をサポートする。
辰石幸次
久堂家、斎森家と並ぶ異能の名家、辰石家の次男。小さな頃から美世に恋心を抱いており、大切に思っている美世の数少ない理解者。しかし、本人にはまだ力がなく、優しいながらも頼り甲斐にかける男性。
1巻のあらすじ
特異な家系で代々異能を受け継ぐ一族、斎森家の長女美世は異能を持たず、幼少期から虐待的な環境で育ちます。
全てを諦めて生きる毎日の中、政略結婚により冷酷無慈悲と噂の久堂家当主清霞との結婚が決まり、美世は体よく斎森家を追い出されます。
清霞の家に移り住んだ美世は、初めは彼の冷徹さに驚かされますが、徐々に彼の優しさと真実の姿を知っていきます。
清霞もまた、美世の優しさや献身にふれ徐々に心を開いていきます。
1巻では、清霞と美世の最初の出会いから始まります。
実家での仕打ちによってすっかり自信を無くしている美世はことあるごとに清霞に謝罪をしますが、清霞は美世に不要な謝罪はやめるように言います。
女家の令嬢らしからぬ、塞ぎ込んだ表情やボロボロの出立から清霞は斎森について調べ始めるようになり、徐々に美世の育った環境のことを知っていきます。
美世の献身的で控えめな態度に清霞も徐々に心を開いていき、2人で街に出かけたあと、美世に櫛の贈り物をします。
しかし、ある日清霞は何者かに監視されていることに気がつき1巻は終了します。
rinの感想
この作品の見どころは、美世と清霞の心の変化が繊細に描かれていることです。
一見、なんでも完璧にこなす清霞は欠点のない人物に見えますが、彼は彼なりに悩みや過去のトラウマを抱えています。
美世も過去の仕打ちから、愛情を知らずに育っており清霞の優しさをうまく受け取ることができません。
この物語は夫婦の物語です。
登場人物は、いわゆる上流階級と呼ばれる人たちですが、そんな人たちも1人の人間であり未熟な部分をたくさん持っています。
美世が、王子様の清霞にみそめられてハッピーエンド!というわけではなく、未熟な2人が結婚を通してお互いに理解し、夫婦として成長していくところが私は好きです。
シンデレラストーリーらしからぬ、登場人物の複雑な葛藤とその変化を見守っていると、私自身もなんだか癒されるような感覚になります。
1巻ではまだまだ清霞も美世もぎこちない状態ですが、今後の2人がどのような関係になっていくのか、これからも見守っていきたくなる。そんな作品です。
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