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新しいコンセプトを決めたら体が軽くなった

コンセプト職業「アロマセラピスト」とは

さて、「アロマセラピスト」をコンセプトに、と前回書いたけれど、ふと疑問を感じた。
アロマセラピスト、って具体的には何をするんだろう。
漠然とはわかるというか、自分の属している協会の定義はわかる。
あとふわふわとした自分のイメージとしては、アロマ(精油)を使用して癒しを提供する人、だ。
じゃあその内容は?
改めて調べてみた。

アロマセラピストは精油がもたらす心地よい香りと特性を用いて顧客の休養の質を高め、健康づくりを助ける。 同時に行き届いたサービスも重要となる。 アロマセラピーについて専門知識に基づく説明や助言とともに顧客が安心して施術を受けられる接客を行う。 また、サロン内の清潔感を保ち、タオル、シーツ、室内の備品等を整える。

アロマセラピスト-職業詳細-Jog Tag-厚生労働省

検索してみると、厚生労働省の定義があった。なるほど、と思う。
そして私が資格を取得したNARD JAPAN協会でのアロマセラピストについて

アロマテラピートリートメントの様々な手技に加え、解剖生理やコンサルテーションスキルをカバーしアロマトリートメントを職業として提供したい方を対象としたコースです。

ナードジャパン公式HP より引用

ナードジャパンは他にアロマ・アドバイザーとアロマ・インストラクターの資格がある。私が所持しているのは基礎知識を学ぶアロマ・アドバイザーで、さらにスクールを開こうと思うとインストラクター資格が必要。
私は開校はしなくていいけど、もう少し学びたくてインストラクターを取ろうかなと思った時期がある。なんだかんだでやめたけど…(その代わりアロマアナリーゼを学んだ)


そしてこちらは日本アロマ環境協会(AEAJ)の定義。生活の木などが所属しています。

アロマセラピストとは精油の専門知識に加え、解剖生理学や皮膚科学に関する知識、トリートメント技術などを習得し、ボディおよびフェイスへのアロマテラピートリートメントやコンサルテーションを提供できる専門人材です。

日本アロマ環境協会公式HPより引用

そしておなじみ(?)chatGPTの定義

アロマセラピストは、アロマセラピーと呼ばれる特定の治療法を用いてクライアントの健康やウェルビーイングを促進する専門家です。アロマセラピーは、植物由来のエッセンシャルオイルを使用して、身体や心の健康に対するポジティブな影響を追求する療法です。

私の中では「アロマテラピーを提供する人」というふんわりとしたイメージだが、かなりしっかりとした定義があった。
ちなみに私が取得している資格についてはこちら↓

そもそもなぜ資格を取ったのか

なぜ資格を取ったか。
専門的に学びたい気持ちはもちろんあった。独学では限度があるからだ。
そして私は肩書に弱い傾向がある。
人より劣っている部分が多いから、何か突出してできることがあっても「この人は劣っている」という前提条件で見られるがゆえに評価されない、そんな風に感じてきた。
それを覆すには能力があるという証拠にもなる「肩書」が必要だった。
その思考を確固たるものにしたのは介護福祉士かもしれない。
私の時は資格が誕生したばかりで、2年間専門学校に通い所定の単位と実習をクリアして試験を受ければ取得できた。(いうほど簡単なものでもなかったけれど)
そして就職も引く手あまただった。
資格があるというだけで手当てがつくし、無資格の同業者よりも評価される。もちろん無資格の同業者からは散々に言われたことも多々あるけれど。
それから数年が経ち、介護福祉士を有する若い人たちや、現場の実務経験を経て筆記と実技をクリアした有資格者も増えてくると私は焦った。もっと上位資格を取らないと侮られる。そんな時にできたのが介護保険制度。職場からも介護支援専門員の試験を受けるよう勧められ、受験したが1度目は不合格。
さらに数年後、やっぱり取得したいと再受験して合格した。ちなみに今受験して合格する自信は皆無だ。自己採点ではギリギリだった。ただ合格ラインの平均点が毎年変わると言われていたので、実際合格ラインが低かったのかどうかはわからない。でも多分ギリギリだったと思う何となく。一番点を取らなければいけない行政の分野が多分ギリギリ。他はおそらく合格点をクリアしていたけど、ここが通らないと意味がない。
みんなはすごいと称賛してくれたけど、いやギリギリだと思うと自分を下げていた。
肝心の仕事は数年間、施設介護支援専門員を務めたが今はまったくしていない。更新もあるが今後どうするかは考え中である。


アロマセラピストをコンセプト職業にしたい理由

余談が続いた。
肩書が好きな私はスピリチュアル沼の時もそうだが、○○セラピストという言葉に憧れた。
スピリチュアルセラピスト、とか私が最終的に沼を抜け出す要因にもなった〇〇セラピストもそうだった。それは主宰が開催する講座を受けて、実技に合格すると認定がもらえるというタイプ。協会とはなっているけれど、個人がやっている。受講料と検定料、認定されればさらに認定料…と続き、それは貯めておけばそれなりの服か財布などの小物が購入できる値段だった。
でも自分に自信がなく、ファッションにも自信のない私にとっては服や小物より自分を飾り立てる資格と肩書料が必要だったのだ。
だから、アロマを学ぶにあたっては結果として資格が欲しかった。もともとセラピスト、という響きにも憧れていた。
昔リハビリの職場で助手をしていた時、理学療法士が骨折や麻痺のある患者に専門的なリハビリを行い、患者が元気になる姿を見て感銘を受けた。
その職場で、理学療法士は英語でPT(physical therapist)というのだと教えてもらい、それが憧れを持つきっかけだったのだと思う。横文字に憧れるタイプなのだ。
仕事も素晴らしいと感じていたし独身だったので、また学校へ行ってPTの資格を取る手もあったが完全な理数系と聞き、完全な文系である私はあきらめた覚えがある。
その時分には届かない憧れも、〇〇セラピストという言葉なら叶えられると思ったのだろう。

何を提供する?<自問自答タイム>

それを踏まえ、私はアロマで何をしたいのだろう、本当にセラピストになりたいのかと改めて自分に問いかけた。
コンセプト職業がアロマセラピストなら、何を提供する?

以前はフットケアとかリフレクソロジーなども興味があったし、アロマテラピーをプラスできそうだと思ったが、詳しく調べれば調べるほどに医療に明るくないと難しいのではという点に行きついた。
特に高齢者を相手にするならなおさらだ。高齢者は皮膚が弱かったり指が曲がっていたり爪白癬があったり、足に様々な疾患を持っていることが多い。少し当たっただけで内出血ができてしまうような薄い皮膚の人もいる。
医師の指示なしで行って、何か起きた時にどうするのか…そう考えるとその先へは進めなかった。介護職には爪切りひとつにしろ、制限がある。普通のきれいな爪は切れても爪白癬などがある爪は切ることができない。現場はどうであれ、そういう法令がある。
そうしたことを知っている以上、アロマトリートメントというような人体に触れる施術をセラピストとして提供することは不安があった。
(現在、アロマトリートメントを提供している方を否定しているわけではありません)(若い方など、自分で判断ができて互いの了解があれば問題ないかと思います)
にもかかわらず、なぜムーンプランナーやコンセプトにすっとアロマセラピストが入ったかというと、語感やイメージだ。
パッと浮かんで、すっと書き入れた。ワクワクした。
で、実際にコンセプトとしていろいろパターンを書いてみた。
だが、しっくり来ない。
「○○で○○なアロマセラピスト」がどう言葉を変えてもしっくり来なかった。
職業として、アロマセラピストとは何だろう、と思ったのが冒頭の疑問へつながったのである。
花屋さんなら、花屋やイベントなどで花を生けたり販売したりという姿が浮かぶ。
作家なら書斎などで原稿用紙やパソコンに向かって原稿を書いている姿。
JJGのコンセプトで職業を入れている人を見ていると、職業の内容がわかりやすいことが多い。また職業がなかったり架空の職業だとしても芯があるので自分で説明ができる。

私はどうなんだろう?
と思った矢先、アロマアナリーゼの講義があった。先生も同じナードジャパンで上位資格のインストラクターを取得されている。
ただ、先生はこれから資格にこだわらない方向へシフトするそうだ。そして私が少し前までインストラクターを取るか悩んでいたと話すと、(取るかどうかは私が決めることを前提として)スクールをやるのでなければ必要ないと思うこと、アドバイザーを取得している時点でアロマテラピーの知識は十分にあるし、りんさんなら人に教えることもできると言ってくれた。

だとしたら、ますますアロマセラピストって何だろう?
ますます人に名乗るとき、アロマセラピストですっていうのは何だか違う気がした。
普通にアロマアドバイザーですって言えばいい。

そしてコンセプトの職業に至っては、アロマは好きだけどアロマセラピストって限定しなくてもいいのでは?
ファッション、そして人生の軸ともなるコンセプトだもの。
もっとじっくり考えて詰め込んでいきたい。
私はあきやさんの「一年3セットの服で生きる」を読み返した。

さらなる自問自答タイム

改めて、紙に私の好きなものを書き出してみた。
・アロマセラピー
・読書
・本
・古い神社仏閣
・古代史(飛鳥時代限定)
・魔法使いの約束、および魔法使い
・自然(登山はしないけど山は好き)
・不思議なこと(ファンタジー)
・レトロなもの

で、私がアロマテラピーの一つでやりたいのは調香とか、こんな風に使えますよと広めるとかそんなことで、そのためにアロマの勉強を新たに始めたのだったね。
もしかして、幅広い広義でいえばそうなるのかもしれないけど…。
職業としては違うような気がする。かといってアロマアドバイザーとコンセプトに入れるのも違う。

ということで…コンセプト再考。
また「きれい」「かわいい」「かっこいい」問題では、私は「かっこいい」と言われるのが一番嬉しいこともわかったので、それも入れたい。

とこんな感じで協議を詰めた結果…。(図書館で詰めました)

「本と香りの森に暮らすクラシカルで凛としていて軽やかな夢幻の魔法使い」

これが新しいコンセプト!
決めたらダーッと体の力が抜けた。
言葉の言いかえなどで、またもやchatGPTに少しだけ助けてもらった。
この好きなものの要素を取り入れたコンセプトの案を聞いてみると、「舞台は本と香りの森」というエモいコンセプトを提案してくれたので、本と香りの森を採用させてもらうことに。

また、「夢幻」もAIから出た言葉だけど、そういや私は昔、「夢幻紳士」という作品が好きだったと思い出し…。

冒険活劇編と紳士編どちらも好き。
高橋葉介先生のレトロな絵柄と不思議な話がとても好きだった。

そう、そしてやっぱり魔法使いになる。
空を飛びたいとか魔法戦争に参加したいとかではないけど、こんなんありますよと誰かを元気にする何かを提供したいのだ。
そこをアロマに限定せず。
「アロマセラピスト」と決めてしまうと、枠にはまってしまう。
そうでなくて、私の好きな色々を詰め込みたい。
それで誰かが喜んでくれたり癒されたりすると嬉しい。
私自身もとらわれず、軽やかでいたい。
これは、そんなコンセプトだ。

どんな服を着ようか、考えるのが楽しみだ。
このまま、進んでいこう。




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