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出したら入ってくるの法則

人間、「キャパシティー」というものがあります。
キャパシティーとは「収容能力」や「物事を受け入れる能力」。これを超えると入ってこないという容量。

例えば、ご飯をお腹いっぱい食べると、「もう食べられないー」ってなりませんか?
そして情報。イベントなど初めての人と会った時、3人ぐらいならすぐに覚えられますが、100人とか一気に覚えるのは無理じゃないですか?

これらは、「キャパシティ」を超えてしまった時の事例。でも、たくさんのご飯を食べることや、100人の新しい人の名前は覚えることは、できないわけじゃないですよね。時間をかければ、食べられるし覚えられます。
つまり「消化」した後であれば、新しい何かが入る「空き」ができ、吸収できます。

人間の身体は、生きていく上で自然とその「出す」と「入る」のサイクルができています。本能に従えばサイクルは回ります。ご飯を食べれば、排出します。息を吐けば、空気を吸いたくなります。
入れたら出す、出したら入ってくる。
このサイクルは、人間だけでなく様々な物事について共通だと思っています。例えば、会社だって投資と売上のサイクルを回していますよね。

人生だって同じです。
でも、人間の身体のように、本能に従えばサイクルが自然と回るものではありません。今のサイクルに不満があるとき...つまり、人生において「つまらないなー」「停滞しているなー」と感じた時には、意図的にそのサイクルを回さなければ、なかなかその不満は解消されません。

私はそんな時、まず出すことを考えます。
出すことから始め、自分の中に「空き」を作り、サイクルを回すんです。入れることを先にすると、お通じと一緒で身体が重くなるんですよね。でも、出せば入ってきます。出すことから始めたほうが簡単なんです。

「出す」という行為はたくさんあります。
・着ていない洋服の断捨離をする
・情報発信をする
・運動をする(汗をだす)
・イベントやボランティア活動へ参加する(時間や能力の提供)
・日記を書く(情報を外にだす)
・掃除する(汚れを落とす)

などなど、これらすべてが「出す」行為だと思っています。
空間的空きを作っても、情報的空き作っても、心理的空きを作ってもいいんです。重要な事は、モノでも情報でもストレスでも、自分に留めておかないという考え方です。

実際に私は、自分がニュースなどで得た情報をキュレーションし発信していたら、本の執筆の仕事の依頼が来たことがあります。また、コミュニティの事務局をしていたら、顔を覚えてもらっていて「いつもお世話になっているから」といって、本の取材を快く(無償で)受けてもらったこともあります。

これらは、因果関係がはっきりしている事例ですが、お風呂の排水口の掃除をしたら、会いたいなって思う人に会え、その時必要な情報をもらえたなど、因果関係がはっきりしない動きも体験しています。
(タイミングがあっただけかもしれませんが...)

とにかく、人生において、「出す」ということをすると、童話の「わらしべ長者」のように、何か違うものが入ってくると感じています。そして、何が入ってくるのかはわからないというのも、楽しみの一つになり、「つまらない」というマイナスの感情から、「心がワクワクする」というプラスの感情に変わります。

なので、人生を「つまらない」と感じた時、「出すこと」をとにかく考え実行することが、「つまらない」という今の状態をぬけ出す簡単な方法だと私は信じています。
もしも人生において、「つまらない」と感じることが今後あったら、その時は「出すこと」をしてみませんか?

※2016年に書いた自分の文章を、2022年に晒してみるw


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