2.5次元を避けまくっていたオタクが文劇3「綴リ人ノ輪唱」を見終わった感想

大千秋楽お疲れ様でした。そして本当に素敵なものを拝見させて頂きました。ちょっと頭が回らない中で感想書いてみようかなと思います。日本語がおかしかったら本当にすまない。部屋が暗いんだ(電気をつけ忘れてた)

今まで触れていなかった2.5次元。TLで活発に騒がれて、同時再生会があってもその度にそっとTLから離れてタグをミュートにしていた2.5次元。そこまでして避けていたものを、本日触れました。1年くらい前に第二弾が決まった時ですら「見ることはないかなぁ……」と言っていたあの頃。まさかこうなるとは自分でも思わなかったよね……人生って何が起こるんだろうね?不思議だよ……。

大千秋楽と言うのもあり、TLではタグ付き実況が行われていたので、初見と言うのもありそっとTLは閉じてました。ただ、途中で公式から10月のイベント予定はこれだよ!っていうお知らせ通知があったので、それはうっかり見てしまいました。またすごいものをやるつもりだな……。イベントも楽しみにしております。話が脱線しそうなので感想にさっさと入ります。要所要所で私が好きなアイドルグループのハロプロの例えが入ると思うんですが、ご了承ください。なんかその場の感動が近いんだ……。

始まった瞬間、だざいくんが現れた瞬間から泣いてました。いやほんとなんで?まだ何も始まってないんだけど?自分でも謎でしたが、そこから終始潤んだ状態で見ておりました。だざいくんが登場した瞬間は、私がモーニング娘。14の初現場である春のコンサートツアー「EVOLUTION」を見た感じに近かったんですよね。見れるという期待と、本当に目にした瞬間に「その場にいる」っていう感覚がリンクして、感極まって泣いてしまったこと。ただ落ち着いて欲しい私。お前が見ているのは配信であって、現場ではない。現場だったら多分もっと泣いてたかもしれない。いやどうだろう、分からないなこれ……。

その後のやりとりは文学にほんの少ししか触れていない人たちでも、詳しく掘っていく人達でも分かりやすいなぁと思って見てました。好きなキャラ(文豪)の周辺は調べるけど、そうでないところはあまり掘り起こさないという傾向があるので、見ていて説明分かりやすいなぁというのは有難かったです。北原一門に関してはきちんと掘り起こしていなくて、TLでの受動喫煙みたいな感じだったので、動く二魂の仲良しっぷりやはしゃぎっぷりを見て「これは男子高校生のキャッキャッしてるやつだ……」と思いました。それくらいリアルで仲が良く、喧嘩もするけど互いに分かり合ってる関係だな……っていう気持ちに。そしてはくしゅうさんの言葉がまた重い。重いっていうのも変だけど、刺さる、刻む、抜けない。そういう意味で重いなぁと。国民的詩人の扱いが良いものか悪いものかは、その人にしか分からない感情。だけどその名声(といっていいのかは分からないけど)はだざいくんにとっては良い事なんだなと思うと、それぞれが欲したものが根底では違うものだというのを感じました。だからこそ、終盤のやりとりは息を呑んで見てしまった。二人の作家として、そして演者としての叫びに近いものを感じたので。

そんなだざいくんの手を差し伸べるのがたわわさんに見えて、館長の言葉と言うのが、ほんとね。人間弱いところをつけこまれたらそっちに行くんだな……というリアル感はありました。あの言葉はあまりにだざいくんにとっては蠱惑的で、何よりも一番欲しい言葉。転生させた彼の本分を分かっているからこそ言える言葉だなと。あと館長の声が通り過ぎてて、いい声だ……とずっと思ってました。ほんと良い声してるな館長。

後半30分で怒涛のように泣かされたんですよね。一番泣いたのはちゅーやのところでした。自分の出身県で同郷である彼は、私の中では特別なところがありました。思い入れが深いのかどうかは分からないんですけど、でも涙腺壊れたように泣いたので、自分が思ってる以上に好きな詩人なんだな……と。もっと一緒にいて欲しかったなとか、そういうのを願ってもダメだった。でも本当に、彼がいたからこそ気付けたものもあるのかなって思うと、やっぱりだざいくんに影響を与えた人物だったなと。

北原一門のやりとりも、二魂の喧嘩はああやって負の感情を高めていくために、空間内部で歪ませていったのかな?とか、そんな事を考えてしまいました。いやでもほんとあのギスギスした空気でもはくしゅうさんがいたからこそ……っていうのを感じました。師匠のパワーはすごい。でもさくたろが逝ってしまって、置いていかれて、手を握り締めて、月を吠えて……というさいせいくんの流れが胃に来ますね……。今回「Si先生の足技と手が性的だから」というのを推されていたので、さいせいくんが出る度に追っていたんですけど、いやほんとえっちでしたね。最低な感想ですまない。ずっと腕の筋肉を見てしまった。あと踵。チラリズムするタイツとかも見てしまった。側転蹴りとかもよかったし、ぴょんぴょん跳ねるのも良かった。そりゃえっちだから見てというわ。納得。

らんぽさんに関しては、立ち回りやマントの動き、台詞回しに鞭の使い方、脚の組み方とか全部が「それ図書館で見たことあるわぁ」っていう気分で見てました(※図書館では動いておりません)らんぽさんの推理が光ったからこそ、それがあったからこその排除と考えるとそれはそれでやっぱり胃が痛い。私は探偵ものではなくて初期のらんぽさんの作品が割と好きなので(好きな作品に芋虫をいつも挙げております)、この立ち振る舞いをするんだな……良き……ウッつらい!みたいな感じでした。排除すべき作品での反応が、自分の書いたものと被せていたのかなと思ったのかと思うと、それはそれでやっぱり心臓が痛くなる。

たわわさんはなんていうか、アニメでもゲームでも自分の中ではあんまり捉え方がふわふわとしていて、もうすぐ4年の付き合いにもなるしゲームの顔でもあるにもかかわらず「よく分からない」人なんですよね。色んな側面を持ちすぎていて、どの顔を見たらいいのかが分からない人。だざいくんとの約束をのらりくらりと交わすようで大切にしていて、そのだざいくんの為に守った人。煙草が上手く吸えないとネタにしつつも、それはこの現状を受け入れることが出来ないという、細やかな抵抗。そういうのが垣間見えて、この作品シリーズのあくたがわりゅうのすけという男はそういうことなんだなぁ……とやっとで分かってきたようなそんな感じはしました。でも多分、彼は理解出来ないままでいそう。理解出来ない彼だからこそ良いのかなと言う感じです。

見ていてふと思ったのが、ハロプロの2014年に行った舞台である「LILIUM」と重ねてしまった自分がいました。リリーがだざいくんで、スノウがたわわさん、ファルスが館長だなと思ってしまったんですよね。絶望に落とされて、いなくなって、その絶望の先に進むしかないだざいくん。その道が決して楽ではないし報われることがあるのかは分からない。ただ、続いている道を歩くだけ。これほど彼にとって酷な道はないな……救いはいずれあるんでしょうか……と、明るく終わっている様に見えて、そんな漠然とした不安を抱えました。

私は文劇1も文劇2も触れておらず、文劇3で初めてこの世界に触れました。人によっては1と2の記憶を消して3を見たいという人や、1と2を見たからこその3があると、それぞれの解釈がありました。どの道を選んでも、きっと楽しめる舞台だったなと思いました。私は本当に触れるつもりがなかったので、見るといった瞬間に付き合いの長いフォロワーさんは驚いたと思います。あれだけ2.5避けていたのに!?っていう感じで。自分でもびっくりです。この状況下で、この内容だから触れたのか、性癖フォロワーの発言に心揺れ動かされたからかは分かりません。ただ、自分で見ておきたいと思ったから、触れたところはあります。触れる機会を設けてくれてありがとうございました。

現場チケットの1/4の金額で配信が見れるのでぜひ!と言うのも見かけましたが、価格で決めるというよりやっぱり内容とプレゼン方法かな……と自分は痛感しました。それが「性的だから見て」とか「すね毛見て」という、傍から見たら舐めてんのか?って怒られるきっかけでしたが、私にとってはどんな悲鳴を聞くよりも一番効果的でした。二次元のキャラと三次元の俳優を一緒に出来ず、コスプレ感覚が近いから見れない……と思っていたところがあるのに、「二次元で感じてる性的だと思う部分が立体になった」みたいな感じで言われたら気になりますわ。ほんと最低な発想ですまない。でもその結果として涙腺が終始緩んでぐずぐずしていたので、プレゼントしては大成功だったと思います。

今後、時間が出来たらゆっくり1と2を見ていきたいなぁ。どこで見る時間があるかな……と考え中です。dアニ配信が終わる前に見ておきたい。


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