見出し画像

2.5次元を避けまくってた人間が、文劇6「戯作者ノ奏鳴曲」を生で観た

どこで感想を書けばいいのか分からないという、そこは自分の匙加減次第な問題に突き当たってしまったので、数年ぶりにnoteで書こうと思いました。
純粋な内容の感想というより、言語化出来るか怪しいけど自分が感じた何かを残しておきたいというのに近いです。
まともに推敲出来ず、とっ散らかった文章になるかもしれませんがご了承下さい。

私が今作、文豪とアルケミスト「戯作者ノ奏鳴曲」(以下文劇6)を観たのは2月23日のソワレでした。
つまりnoteを書いてる半日前の出来事です。
今回の文劇6を観ることになったのは、死ぬほど面倒な拗らせたオタクが足掻くに足掻いた結果です。
観に行くことになった経緯のまとめ
【完結しました】フォロワーの新鮮な悲鳴を浴びたいからクラファンするか→マジで委員会が立ち上がる https://togetter.com/li/2024856

タイトルから何を言ってるんだ?感は強いと思いますが、私もそう思います。
要は掻い摘んで言えば、他人の金で東京の文劇6を観に行ったということなので、自分の金で行けよ!と尤もなことを言われるとぐうの音も出ません。
自分のお金では大阪で3公演ほど見るつもりだったのに、ほんとどうして。全てはこの2月23日のアフタートークを見て欲しいという、支援者たちの善意と愉悦で出来てます。
社会人に金を持たせてはいけないと、マジで思いました。でも同じような状況の人がいたら多分私も支援すると思うので、大概だなという状態です。

文劇6も当初は他人事でした。主演がオダサクという、人気の高いキャラが4年ぶりに舞台に戻るので、あらまぁ大変だ〜ウケる〜って笑って見てました。
他に登場するキャラ名を見るまでは。
黒を基調とした背景の中に白く浮かぶ「徳永直」の文字。
最初に名前を見た時には、「何の冗談?」となりました。そして速攻で役者さんをTwitterで調べました。何故なら私は舞台俳優に疎いので。
なんというか、調べてご本人のTwitter垢を見て、画像欄で写真を見た瞬間「あ、この人はすなおくんだ」と、本能で察しました。
追加実装で登場して、即イベントを走ってシナリオを回収し、その2ヶ月後に即売会でかのキャラを扱った本を出すくらい、とても好きなキャラクター。
ガチャで召装や衣装の追加ペースが半年以上空いてても、その度に必死に回し、追加実装されて1年9ヶ月近くゲーム内イベントがなくても、ずっと愛でていたキャラが、本当にリアルで存在してしまうことになる。
しかも演じる方が、メイクも衣装もウィッグもない状態で、私の中での文アルの徳永直だったんです。

脳がとても混乱しました。私は2.5次元というのが本当に苦手で、フォロワーさんが俳優さんの写真などをRTで流しまくるとミュートやブロックをしてしまうくらい本当にダメなタイプです。何も悪くないのにミュートブロックされた俳優さん本当に申し訳ない。私の中ではまだ出会うのが早すぎた。いつか機会があれば会いましょう。
このくらい本当に見るのも避けていて、長い付き合いのフォロワーからはお勧めされることなく平穏に(?)生きて来たのに、まさか自分に直撃されることになるなんて。
ずっと混乱して、どうにかしてダメなところを見つけて触れないようにしたいと足掻き続けました。
だけど、日に日にこの方以外徳永直を演じるのはあり得ないと思うくらい、自分の中では当てはまりすぎていたのです。

そんな感じで足掻いていたら、アフタートーク見て欲しいから行ってね!と、各種チケットを物理的に渡されました。
前振りの段階で既に長い。本当にすみません。
観に行くことになったのをちゃんと記事として書きたかったけど、時間がなくてまとめて書くことになりました。
ステラボールに辿り着き、チケットの半券をもぎ取られ、一歩入るとそこは自分が体験したことのない空気でした。物販がすごい近い距離で、ハロプロのツアコンとは違うな…と見ていたんですが、気付けば物販に並んでパンフレットを買ってました。
なんでパンフを買ってたのかは分からない。いつの間にか買ってた。手元にあった。
そこからゆっくりと進み、自分の座席に着くと、そこにあったのは文豪達がいる世界が現実にあった。
セットの文字の散らばし方とか、作りとか、彼らがこの空間で過ごしているのが伝わる世界だった。
私はセットを見ただけで割と限界になっていて、ツイ廃として恥ずかしいくらいスマホに触る余裕がなかった。
加えて、一緒に同行した方は各々別席で散らばっていたので隣は見ず知らずの方で、助けを求めることが出来ない。
どうすることも出来ない中、鞄とパンフレットを椅子の下に置くことも出来ずに観劇中ずっと抱えて見ることになった。
どこまでいっぱいいっぱいなんだよ。

舞台が始まり、すなおくんが動いていた。
そこにいたのは、自分が画面越しで二次元の絵で見ていたすなおくんがいた。本当にその場にいて、呼吸をして、声を発して、動いている。
その姿を見て一気に限界になり、開始10分のオープニング前にはもう泣いていた。先にタオルハンカチを出していなかったのでガサガサすることになったので、自分の準備の悪さが嫌になる。
動いているすなおくん、笑っているすなおくん、戦ってるすなおくん、事切れてしまったすなおくん。気付けばすなおくんばかりを目で追っていた。それだけすなおくんを演じてた方が、私の中で見たかった「自分で思い描いていたゲーム内の徳永直」を体現していた。
自己解釈で都合のいい部分しか補填しないオタク気質なのに、2.5次元のすなおくんを受け入れられること出来るのかとずっと思っていたのに、その思いすらなんてことないものだった。そこに本当にすなおくんがいた。これだけが変わらない事実だった。
何もかもが自分の中でキャパオーバーになっていた。内容の方は今の方でもふわふわとしていて、うまく掴みきれてない。でもすごく良かったし刺さった。それほどの良作だった。
舞台が終わった瞬間、自分が出来る限りの全力でずっと拍手した。
そしてそれが終わった瞬間泣き崩れてしまった。本当にすなおくんが存在してしまったことに、嬉しいのか悲しいのか、感激なのか、憎悪なのか分からない感情が一気に溢れ出た。
本当に図書館で過ごしているすなおくんがその場に実在していたのが、きちんと受け入れることが出来たという、言語化できない感情が自分の脳内に駆け巡っていった。
その結果として、全く見知らぬ方が私を介護するという事案が発生してしまった。
あの時お隣になっただんくん好きなbri推しのお姉さん、本当に申し訳ありませんでした。鞄が当たったかもしれないと謝罪していた中、一気に泣き出したら普通に怖いですよね。本当に優しい対応でありがとうございます。私が救われました…。
アフタートークは、すなおくんというより素の俳優さんの中身を見ることが出来たので、その仲の良さが今作の良さに繋がっているというのが分かりました。
舞台初心者で、アフトで弄りまくっているけど浮かないようにカバーしているところがもう「すなおくんだ…」となったので、再度私は死にました。情緒がおしめぇだ!


今回の文劇6は「いないものをもがき苦しみ、それをどう支え合うか」というのを私の中で感じた。
プロレタリアも代表的な名前の作家がおらず、無頼も彼らの要になる作家が不在。欠けたもの同士がどのように補い支え合うか、その違いは何かを追うのか。
プロ組が明るく待っていく道を選んだ中、briのメンバーのもがいて苦しんで疑心暗鬼になっていくのは、人間臭いと思いました。明るく未来があるわけだけじゃなく、苦しんで疑って後悔した中に見つけた希望というのは、少なからず経験したことはある人にはとても刺さると思いました。
本当に素晴らしい舞台で、何もかものネタバレを見ることなく、初見で見る機会をつくって下さった皆様に感謝です。
ただ、本当にその為だけに動いた行動力はとても怖いし、社会人オタクやば…となりました。
私の悲鳴や、感想とも言えない散らかりまくった感情noteが、支援してくださった方に少しでも良かったと思えるものになりますように。

あと、暫く情緒が死にたくないので、申し訳ないけどすなおくんは文劇に出ないで欲しいな…。ちょっと早すぎると死んでしまうので…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?