日本ダービー ◎シャザーン

オークスは◎ハーパーが2着、〇リバティアイランドが1着。
複勝・馬単は取れたもののトリガミで決着。リバティアイランドさん、侮ってすいませんでした。
中内田厩舎はようやく高い壁を超えましたね。今後、2400m戦でも切れなくなっちゃったので困るなぁ…

いよいよ日本ダービーがやってきました。
(tenki.jp)土曜もパンパンの良馬場だったが、以降レースまでに降雨予定なし。曇り予定で気温は25℃前後。
→当日も良馬場・高速馬場。非常に良いコンディションでレースが行えそう。

今年のダービーのポイントは、例年以上に皐月賞との条件の乖離が大きいということだと考えます。
皐月賞は50年ぶりの重馬場開催、ハイペース、内馬場が死んで外決着…だったのに対し、
ダービーは恐らく良馬場で開かれるので時計勝負になり、グラニットもタッチウッドもいないのでペースはミドル〜スロー予想、Cコース代わりで内も綺麗…
ということで、例年なら皐月賞である程度の勝負付けが済んだ状態でダービーを迎えるところですが、今年は皐月賞が参考レースとしてはかなり信憑性に欠けるので、あらためて「府中・良・2400m」での実力を想像して予想したい。

◎10 シャザーン(岩田望)
〇12 タスティエーラ(レーン)

先ほど書いた通り、ダービーにはグラニットもタッチウッドもいない。明確に逃げの手に出そうな馬もいないので、ホウオウビスケッツ・トップナイフ・ドゥラエレーデ・パクスオトマニカあたりから出が良かった馬が逃げを打つことになりそう。
どう考えてもペースが速くならなさそうなメンバーなので、前半は遅いとしてもどこから展開が動くかが鍵。
筆者は、展開を動かすのは1番強力な先行馬であるタスティエーラだと見ている。

タスティエーラは早めに抜け出して前で粘る競馬で結果を出してきた馬。
共同通信杯ではタッチウッドがペースを乱した関係で5番手に控え、直線まで溜める競馬を行った結果4着に敗れたように、切れ味に優れた馬では無い(それでも33.7の脚は使っているが)。
それ故、松山が乗った弥生賞と皐月賞はコーナーから仕掛けて早々に先頭に立っている。
皐月賞なんて、極端な前崩れ展開になっていなければタスティエーラが勝っていたはず。

レーンも府中だとサリオスやソダシでやったように、しっかり追って前で粘らせるのは得意な騎手なので、
恐らく今回も早めに仕掛け、前の馬を捕まえに行くと思う。
なので、瞬間的な切れ味よりもラスト4Fの時計が重要になりそうで、地力が要求される展開になるだろう。ちょっと足りない逃げ先行馬はまとめて切って大丈夫だと思われる。

さて、ではなぜ◎シャザーンに本命を打ったのか、であるが
この馬は長い脚を使える反面、トップスピードになるまでの加速に時間が掛かるという欠点があり、勝てる条件と勝てない条件がハッキリしている。

すみれSは出遅れ最後方からだったが、コーナー中間でエンジンをふかし始めて最後の直線でまとめて差し切り、どスローであったとはいえ阪神2200で上がり33.1。強い。
2着以下のショウナンバシット、アヴニールドブリエ、セオも次走以降強い競馬をしており、メンバーレベルの高さを裏付けている。

皐月賞も同様にコーナーから動き始めたが、前にいたファントムシーフも外に出したのでかなり外を回らされてしまい、直線でも上手く加速できずに6着まで。
実際、小回りで直線の短い中山はどうかな…と思って押さえ評価に留めていたのだが、案の定スムーズに加速できず適性の無さを示す形となった。

今回は直線の長い府中開催、しかも外目の枠ということで、タスティエーラが早めに動いて馬群がバラけてくれればコーナーから外に出して直線の勝負どころでスムーズにトップスピードに乗れる。(ユーバーレーベンのオークスが一番イメージに近い)
鞍上はプラス要素ではないものの、継続騎乗なので馬の特性もやるべき事もわかっているはず。

追い切りでもダービーを勝った時のドウデュース並の猛時計を出していて状態面も良さそう。上位4頭に比べてマークも薄い。
あとは、恵まれた展開を望来くんがモノにできるかどうか。まだG1を勝っていないジョッキーだが、何とか運を味方につけてほしい。

〇タスティエーラは、さすがにペース・馬場を考えると前有利だと思われるのでシンプルに実力を評価して対抗に。ヨーイドンだと後ろの有力馬にはかなわないので積極的なレースをしてほしいところ。

▲5 ソールオリエンス(横山武)
なまじ皐月賞を圧勝してしまったが故に評価がすごく難しい馬。
まだ底を見せていないので何とも言えないが、過去に府中をつかったのは新馬戦だけでありタイムも平凡。
レーベンスティールは確かに強いが、超スローからの末脚勝負で上がりタイムはレーベンスティールに劣っており、中山の過去2走はいずれも前が止まる展開で伸びて勝っている。
新馬から成長して克服している可能性も当然あるのだが、スピードの絶対的な上限値が足りていない気がする。

実際、母父Motivatorはイマイチ府中で振るわない。重賞以上では唯一ヴァンドギャルドが富士Sを勝っているが、あの時はハイペースで前が止まっている。
前が止まる展開でバテない強みはあるが、前が止まらないレースで差し切れるだけの脚は持っているかどうかは…?

とはいえまだ3戦しかしていない以上、まだ見せていないだけで普通にそういう脚を使えてしまう可能性はあるので3番手評価とした。
馬群を経験してない馬なので内枠もどうかな…というのもあるが、上述のようにタスティエーラが早く動くことで比較的揉まれにくい展開になるかと思うのでそこはあまり心配してません。

他、有力どころで買うだろうところだと
△スキルヴィング→そもそも青葉賞の2:23:9はダービーに勝ちうるパフォーマンスではない。2、3着はあるがアタマで買いたい魅力は無い
△ファントムシーフ→武豊はたぶんタスティエーラをマークする位置につけると思うが、タスティエーラとファントムシーフはあんまり使える脚が変わらないので前にいる方がそのまま勝つ。
△トップナイフ→逃げるならいらない。ノリさんが何するかわからないので一応内枠の有力馬として抑える
△サトノグランツ→大外枠なので本当は消したいが、位置取り次第で外目の有力馬に蓋ができるので漁夫の利で馬券に絡む可能性あり。
このあたりか。

ドゥラエレーデは謎。普通に考えたらタスティエーラに捕まって終わると思うけど実はバケモノで逃げ切りましたの可能性が1%ぐらいはある。
今回の来たらごめんなさい枠。

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