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FXで「忘れる」ことへの対策の重要性について

FXはとにかく知識や経験を積むインプットに重点が置かれがちですが、一度得た知識や経験をどう留めるかこそがミソだと私は思ってます。

FXを続けていると一度学んだことを忘れてしまっていたり、同じ失敗を繰り返してしまったという経験は誰でも少なからずあるんじゃないでしょうか。

私はFXを6年やってますが、未だにめちゃくちゃあります。

「得た知識や経験をしっかりと自分の中に留めておき、いざ必要な時に活用する。」
FXではこの点が成果に直結してくると考えており、私自身よく忘れてしまうため自戒の意味も込めて、対策の重要性について書きたいと思います。


トレードで覚えることは膨大かつ忘れやすい仕組みになっている

まずは忘れないことの重要性を認識するためにも、FXにおいて情報の記憶がどれだけカギになってくるのかを再確認したいと思います。

手法の数だけパターンがある

相場はその時々ごとに特有の規則性や流れがあり、頻繁に変化します。同じ通貨でも1ヶ月後や1年後には全く違う動きをしているのが普通だと思います。

その中でなるべく類似性のあるチャートパターンを見つけ出し、検証をもとに今後の動きを予測する(=手法化する)、というのがトレードなわけですが、パターンが多すぎます。

人によって使う手法は様々ですが、それは手法の数だけチャートの類似性にパターンがあることを意味します。

ひとつの手法を極めるだけでも多大な時間が必要ですから、チャートに詰まった情報量は膨大で、全てを把握することは不可能です。
ひたすらインプットするだけでは、穴の開いたバケツに水を注ぐように古い情報から忘れてしまいます。

このとにかく膨大な情報を使って情報戦を行い、他のトレーダーと競うことになるわけです。そのため一度学んだことを忘れているような余裕はなく、いかに多くの情報を手札に持って戦うかが勝敗に直結してきます。


一度得た知識や経験が次にいつ使えるか分からない

相場のパターンは目まぐるしく変化します。例え今日の相場に対する攻略法をひとつ見つけたとしても、その方法が次に役に立つのが何ヶ月先になるか分かりません。

そのため次に類似パターンが来たとしても、前回学んだことを忘れてしまっていては、チャンスだと気づくことすらできないまま終わってしまいます。

「手法漁り」が分かりやすい例で、

  1. 手法を学んで検証したものの、今の相場に当てはまらない。もしくはそのうち当てはまらなくなる相場がやってくる

  2. この手法はダメだと判断して次の手法を探す

  3. 極める前に次の手法に移るため以前の手法は忘却し、使える相場が来ても役立たない

  4. 無限にある手法を求めて同じことを繰り返すため、知識や経験を累積できずに勝てない

だいたいこのパターンだと思います。


この「得た知識や経験が次にいつ役立つか分からない」という特性がFXにおいて忘れることを助長する原因になっています。


出現頻度の高い手法を複数習得し、常に留める必要がある

安定して勝つためには、理想を言えば「常に相場に当てはまる手法を見つける」ことなのですが、それは聖杯探しというやつで存在しない手法を探すことになります。

なので現実的なところとしては、

  1. なるべく出現頻度の高い手法を見つける

  2. 複数の手法(もしくは応用)を習得することでなるべく多くのパターンをカバーする

  3. 手法が当てはまらない期間は既存の知識が抜けないように努めつつ、新たな手法を追求する


といったことが安定的に収益を挙げるために必要だと考えます。

勝ち続けるためには既存の手法を洗練することはもちろん、それでも機能しないことがある相場の特性を理解する必要があります。
そのうえで常に新たなインプットや成長、既存知識の復習を継続する必要があり、ここまでできる人が少ないからこそFXで継続的に勝てる人の割合は少ないのだと思います。


FXで有効な復習、知識の定着化方法

新たな手法の発見や既存の手法を洗練するためには、とにかく過去チャート検証を繰り返し、共通するパターンを探す他に手はありません。

得た知識や経験を留める方法についてもできることは限られていますが、私が実際にやっていることをまとめていきます。


①トレードノート

トレードノート(一行抜粋)


トレードノートをつけている人って実際どれくらいいるんでしょうか。勝ってる人はだいたいやってるイメージですが、逆に全くトレードの記録をつけていないという人は今後も安定して勝つのは難しいんじゃないかと思います。

なぜなら1年前の自分がどんなトレードをしてたかなんて、記憶だけで覚えている人はいないからです。

覚えてないってことは無いのと同じで、当時のトレードで学んだ知識や経験はほとんど自分の中から抜け落ちており、思い出す手段もありません。

これではその時その時の相場に振り回されるだけなので、トレードの記録は多少なりともつけるべきだと思ってます。
そして定期的にトレードノートを見直すことで当時のトレードを追体験し、せっかく学んだことを忘れないよう努めることが必要です。

私は特に負けトレードからは学ぶことが多いためなるべく記録をつけるようにしています。最近はDiscord内にエントリーポイントを残す習慣から、勝った時や建値撤退になったものも含めて記録し、何度も見直して復習しています。


②マイルール/手法の明文化

フローチャート化

トレードノートは書いているとかなりの量になって気軽に見返すのが難しくなります。反省点には共通する部分が多く見えてくるため、そういったポイントは別でまとめて見やすく残し、できれば毎日でも見直すのがおすすめです。

私はエントリーの流れを文章でまとめたり、フローチャート化したりもしてます。そこまでやらなくても、最低限マイルールや手法のポイント、手順、自分の失敗パターンやその対策などはなるべく一枚にまとめておくと、知識の抜け漏れを短時間で修復することができます。

③少額でもデモでも何でもいいからトレードを継続する

常に知識を使い続けることで、経験値や感覚含めて抜けないようにするのも有効です。

これは私自身も反省すべき部分で、噛み合わない相場ではついついエントリーを減らして待ちすぎてしまうのですが、手法をしばらく使わずにいると細かい部分など驚くほど抜けてしまいます。

そのため少額だったりデモでも良いので、多少強引かつ勝率の低い場面でも感覚を維持するために、毎日ルール通りのトレードを継続するというのはかなり有効になります。

ただし、同じ手法を使っていてもトレンドやレンジ、その時の相場によって使い方や見るべきポイントは変わってきます。そのため、それらを網羅して明文化したもので復習するのは並行して続けるべきです。



以上、トレードで得た貴重な知識・経験を忘れずに定着させることができれば、あとは継続していくうちに勝手に結果がついてくるという話でした。

トレードをやっていると、現状維持=後退なんだということを頻繁に感じます。

相場や周りのトレーダーは日々変化・進化しており、調子に乗って怠けているとすぐに何かを忘れたり、噛み合わない相場についていけなくなって後退してしまいます。

これは私自身に対する自戒でもあるので、日々手法の洗練と復習、新たな手法や応用方法の開発を頑張っていきたいと思います。


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