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第3回全日本サラリーマンコンテスト

 さて、始まりました「第3回全日本サラリーマンコンテスト」。実況は私更里(さらり、以下更)、解説は日本マナー協会理事長の佐藤さん(以下、佐)にお越しいただきました。
 佐藤さんよろしくお願いいたします。
 佐)よろしくお願いいたします。
 更)佐藤さん、今回の見どころはズバリ何でしょうか。
 佐)はい、前回、前々回と優勝した株式会社⚫⚫の山田部長が定年退職されたため、今回は大混戦になるかと思います。
 更)なるほど、ちなみに佐藤さんはどの会社に注目していますか? 
 佐)株式会社■■の高橋部長と、▲▲株式会社の伊藤係長ですかね。
 更)株式会社■■は老舗で有名ですが、▲▲株式会社はいわゆるスタートアップの会社になります。
 佐)はい、だからこそ老舗のテクニックが勝るのか、はたまたスタートアップという若い世代が勝るのか…。私はそのあたりを注目しています。
 更)なるほど。老舗対スタートアップという図式が今回の見どころになりそうですね。

 更)さて、「第3回全日本サラリーマンコンテスト」、ルールについて説明します。
 まず第1種目では、取引先でのトラブルについての対応、第2種目は部下への接し方について、第3種目はオンライン会議の進行について、この3種目の合計で決まります。
 佐)そうですね、特に新設された第3種目が明暗を分けそうですね。
 更)ではまず、第1挑戦者の株式会社■■の高橋部長の登場です。おっと、こちらにも深々とお辞儀をしています。 
 佐)角度は15度、まずまずの滑り出しではないでしょうか。
 更)第1種目、取引先でのトラブル対応です。 
 佐)高橋部長クラスとなれば経験でなんとかなるかと思います。 
 更)おっと、ここで部下が口を滑らせてしまったようです。このピンチ、高橋部長はどう乗り切るか
 佐)部下の失敗もフォローするのは上司の役目ですが、フォローの仕方に注目したいですね。
 更)おお、さすが高橋部長。部下の失敗をしっかりフォローしつつ、取引先でのトラブルが解決になりました。
 佐)これは、満点行きそうですね。
 更)続いて、▲▲株式会社伊藤係長ですね。
 佐)そうですね、ただ場馴れしていないせいかこちらにも緊張が伝わってきます。
 更)部下のフォローは出来ていますが、トラブル解決には至っていないようですね。むしろ揉めているような感じがしますが…
 佐)これは大幅減点対象になりそうですね。

 更)ここまでの得点ですが、株式会社■■の高橋部長が15点、✕✕株式会社の鈴木副部長は15点で同率1位、▲▲株式会社伊藤係長が11点で3位、●●株式会社の中村本部長が9点で4位という結果です。
 こちらについて、佐藤さんどうお考えでしょう。
 佐)高橋部長については、前々回、前回準優勝という結果でしたから予想はしていましたが、✕✕株式会社の鈴木副部長は盲点でした。
 更)そして、いよいよ最後の種目になります。
 佐)最後の種目はITのリテラシーも問われます。どう対処していくのか楽しみですね。

 更)どうやら集計結果が出たようです。
 株式会社■■の高橋部長25点、✕✕株式会社の鈴木副部長30点、▲▲株式会社伊藤係長21点、●●株式会社の中村本部長が19点という結果になりました。よって優勝は✕✕株式会社の鈴木副部長となりました!
 佐)鈴木副部長のITに対する豊富な知識がこの結果になったんでしょうね。
 更)以上、「第3回全日本サラリーマンコンテスト」、優勝は✕✕株式会社の鈴木副部長でした。今回は意外な結果に終わりましたね。 
 佐)そうですね、多様化する現代においてもマナーは大事ですからね。特に今はオンライン会議等IT技術の進歩によってそういった点でのアプローチも必要になってきますね。 
 更)佐藤さん、ありがとうございました。
 佐)ありがとうございました。
 更)ではまた、「第4回全日本サラリーマンコンテスト」でお会いしましょう。

 終


No.4984見どころ
No.310サラリーマン
No.5954減点対象

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