社会科散策-論述(日本史06)飛鳥②

〔大化の改新〕
 大化の改新が起きた背景(理由)としてどのようなことが考えられるか。
〔解答〕第一に,東アジア情勢の変化が考えられる。すなわち,唐が対立する高句麗を攻撃し,そのため百済,新羅の両国でも緊張が高まったことから,日本でも,戦争に備えて国力を高める必要が出てきたこと,第二に,蘇我氏の独裁的な政治に対する不満が高まったことがあげられる。(東京書籍p36)
(解説)
 国力を高めるためには,従来の豪族連合(氏姓制度)から脱却し,天皇中心の中央集権国家を実現する必要があったのである。
※大化の改新とは
 645年に起こった政変を乙巳(いっし)の変といい,その後の一連の改革を大化の改新という。この大化の改新については,これを疑問視する見解(大化の改新否定説)も存在する。
 確かに,大化の改新の詔に潤色が認められることや新政権の力量からみても,詔通りの社会変革が一挙に起こったとは考えにくい。しかし,当時の東アジア情勢を考えると,国力を高める必要があったことは否定できず,徐々に中央集権体制が築かれていったと考えるべきであろう。

〔白村江の戦い〕
①白村江の戦いにおける倭の軍勢の構成,②及び敗戦の影響について述べよ。★類題(東大2011)
①もと国造(郡司の先祖)およびその配下の者。
②筑紫に水城や城を築いて防衛力を強化し,また百済貴族を登用するなど,中央集権化をおしすすめた。他方で,唐と対立した新羅と友好関係を築いた。 

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