月間ツイート数1500制限?

最近よくよく目にするTwitterのAPIっていうやつ。
これがなんかして課金しないと月間ツイート数が1500までになるみたいな話が広まってた(既に旬の過ぎた話だけども)。

現時点で出ている情報から判断する限り一般の利用者のツイート数が月間1500に制限されるとかいうことはないと思う。

APIってツイッターをブラウザや公式アプリから使ってるユーザーは特に意識する必要はないものなんだけど、公式のツイートの一部だけが切り取られて前後の内容を読み取らずに誤解してるって感じるツイートが多かった印象。

問題のツイートがこれ。

これって利用申請したユーザーが使っているAPIを今後どうしていくかっていうツイートなんだけど、ツイートを月間1500に制限するよっていう部分が独り歩きしてる。

月間1500しかツイートできないとかツイッター\(^o^)/オワタみたいな人が多いけど

・新たに無料アクセスできるAPIを用意するつもり

・このAPIを使用したツイートは1ユーザーごとに月間1500に制限する

っていってるのよ。

どこにもツイッターを普通に使ってる人のツイート数を制限するなんて書いてないよ。なんでそこだけ切り取って広まるの?みんなせっかち?

これに関してのわたしの解釈はこんな感じ。


そもそもAPIってなに?

Twitterで話題のAPIってなんなの?という話よね。
そこへの理解があるとこういう誤解は出ないと思うんだけど、ここでいうAPIっていうのはアプリとツイッターがやり取りする窓口のようなものと考えるとわかりやすかな?

イメージとしては

1.APIくんに対して「この文章をツイートしてよ!」と投げかける

2.APIくんがよっしゃ任せとけ!とツイートをしてくれる

こんな感じ。

このAPIをTwitterでは一部無償で提供してくれてる(有償のものもある)。
サードパーティ製のツイッタークライアント(例えばfeatherとか)はこういったAPIを使ってツイートしたりタイムライン取得して表示させたりしてる。

そういったアプリは有益なものだとおもうけど、APIを利用して作られている悪意あるbotも多々あって、このbotを締め出すために有償化したりツイート数を制限したりしてるというのが少なくとも表面上の理由だよ。




公開されているAPIと公式が使っているAPIは別物

もちろん公式のブラウザ版とかアプリ版のTwitterでも使われているけど、開発者向けに公開されているAPIとは違うもの。

PCブラウザ版でツイートする際に使われてたAPI

無償のAPIでツイートを送信する場合はリクエストURLが「https://api.twitter.com/1.1/statuses/update.json」になる(v2の場合はhttps://api.twitter.com/2/tweets)。

このリクエストURLにリクエストするとツイートができるよ。




蛇足:APIを利用するまでの敷居は高い

特に審査なく使える部分もあるけど、まともに何か作ろうと思ったらEssential以上の権限がないと使い物にならない。

この権限は利用申請とTwitter社による審査をパスして初めて付与されるよ。
利用申請は英語でのいくつかの質問への回答と英文での利用目的を書いて送信するんだけど、それで審査をパスするとは限らない(疑問点があった場合、Twitter社から確認のメールが届くのでそこに返信。審査通らないと延々とこのやりとりをすることになるよ)。

加えてSMS認証必須なので申請するアカウントは携帯番号の登録が必要。

で、これらの条件をクリアしたら今度は実際に使うための技術が必要。

単純にはOAuth認証の実装とGETなりPOSTなりのリクエストを送るためのプログラムを書かないとならない。これを簡単に行うライブラリのようなものもあるみたいだけどね。わたしは全部自分で書いたけどね。

要するにそこそこめんどくさい申請・審査をパスすることに加えてなんらかのプログラミング言語(PHPでもPythonでもなんでもいいけど)が書けないと使うことが出来なくて、一般ユーザーが使うにはちょっと敷居が高すぎるのよ。

めんどくさい審査を通してまで作られてるアプリは技術的興味からビジネス目的まで色々あると思うけど、これを面白がってやるような人らが作るから総じてレベルが高い。よく出来てるアプリが多いよね、Twitterのアプリって。


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