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息子(4)が手術する話

「手術が必要です。できれば早い方が良い」

相談に行った日に担当医からこのように言われた。

言われた瞬間は意味がわからなかったし、なんなら今も意味はわかっていない。

息子(4才半)は腸回転異常症(ちょうかいてんいじょうしょう)だ。

元々1歳のときに蛋白漏出性胃腸症(たんぱくろうしゅつせいいちょうしょう)によって、合計3週間ほど入院していた。

そのときの検査で腸回転異常症がわかっていたものの、医師から

「大人になってから腸回転異常症がわかる人もいるため、様子見で」

と言われていた。

その言葉を信じ、様子を見て3年が経った。

そして最近、息子は「お腹痛い」とよく言うようになった。

相談に行った日に、冒頭のような言葉を担当医から言われた。



少しだけ時間を戻して綴っていきたい。

ある日のこと。


息子は寝ている最中にお腹をおさえ、「痛い痛い痛い!」と叫んだ。

血の気が引いた。

僕はすぐに救急車を呼んだ。

車内でも4〜5分に1回、苦しむ様子がわかる。

数分苦しんだあと、すこしおさまるような様子も見せる。時折眠そうにすることもあった。

病院に着いてからエコーの検査をしている最中、くすぐったくて笑っていた。

このとき、完全に落ち着いたことがわかった。

この日の緊急担当の医師からは、

「腸の運動。腸の位置が普通の人でも便の前にお腹が痛くなることがあるじゃないですか?それと同じです。」

と言われ、事なきを得て家路に着いた。
深夜だったためタクシーを使った。

僕の隣に座らせた。
僕の肘に頭を預ける息子は痛みから解放されてぐっすり眠っている。おでこに少しの汗。口は半開きでぷっくりした唇が可愛い。

この日は帰ってからも、そのまま落ち着いていた。


…別日のこと。


僕が仕事中、妻が家にいるときにも30分ほどお腹を強く痛がったことがあったらしい。

そのときもトイレに行ってもおさまらず、飛び上がるほど痛がっていたそうだ。

こういったことが重なり、大きな病院に連れて行くことにした。


次回に続く


*この記録は、

「いや腸回転異常症なんて聞いたことねーよ」

という一般人が、同じような境遇にいて不安に思う親御さんに向けて、少しでもその不安が和らげば良いなと思い、なるべく詳しく一般人目線で綴っていこうと思います。(腸回転異常症って調べても難しい言葉ばっかりで実体験的な記事が見当たらなかった。先人のブログのようなものがあれば良いと思ったので記録を残しておきます)

*また、自分自身の心情も記事に残すことで少し落ち着くかもしれないと期待しています。正直、今、不安で仕方がないから。

ということで、一つ目の記事をストック。

2022/06/07

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