見出し画像

車両回送ドライバーの仕事紹介 建機レンタル会社専門の回送ドライバーなら月50万円も可能


車両回送ドライバー」という仕事をご存知でしょうか?
その名前の通り、車を回送する、すなわち運ぶというものですが、キャリアカーなどによって車で車を運ぶという形式と、運搬する車を直接運転して車を運ぶ自走形式があります。
ここではその自走回送ドライバーの仕事について紹介していきたいと思います。

1、自走回送の仕事内容とは

自走回送ドライバーとして働く場合にも色々な種類があります。ここでいう「自走回送」とは基本的には「陸送」で必要に応じてフェリーなどを利用するというものです。車両を移動させる方法としてはこういった陸送の他に「輸送」というものがあるのですが、これは「陸送」「空送」「船送」などをすべて含めて自動車を運ぶという方法のことを言います。かなり遠方まで運ぶ、大量に運ぶという際に使われる方法ですが、大量に運ぶ際にキズがついたりするというおそれもあります。運送中には車両に人がずっと乗っているわけではありませんので、車上荒らしやイタズラにあうという可能性もあります。

自走する際には公道を走って車両を移動させるために改造している車、法令上自走できない(ライトの破損などの故障がある)車両などは自走回送することができません。
近距離から中距離の車両の移動には自走回送がもっとも多く使われる方法だと言えます。
ここではどういった自走回送の仕事があるのかを紹介していきます。

・レンタカー回収

まず「乗り捨てレンタカーの回送」の仕事です。
最近では事業所でレンタカーを借りて、離れたところで乗り捨てるという契約も増えてきています。
レンタカーを利用する側からするといちいち事業所まで戻らなくても良いので非常に便利な方法ではあるのですが、当然乗り捨てられたレンタカーを回収する必要があります。
そこで自走回送ドライバーが必要となるのです。
ドライバーは電車などの交通機関を使ってレンタカーの場所まで行き、自走して事業所などまで回送してきます。
レンタカーが多く利用される観光地などでは仕事の数も多く、安定しています。
また、観光シーズンになるとさらに仕事量が増えるという特徴があります。

・新車などの納入

新車をキャリアカーなどではなく自走で運ぶという方法です。
この中にも二通りがあり、一つは港や自動車工場などから販売店まで陸送するというものです。
もう一つは販売店から購入した客の所まで陸送するという場合です。
どちらの場合もまだお客も乗っていない新車を運転できるというメリットはあるのですが、絶対に汚れやキズをつけてはいけないというプレッシャーはあるかもしれません。
この場合は目的地まで車を回送したら仕事は終了となりますので、交通機関などを使って帰ることになります。

・整備車両の回送

車検や車両の整備点検などのために指定された車を車検工場、整備工場、ディーラーなどのところまで運ぶのが仕事となります。
もちろんすでに故障している車は運ぶことはできませんが、これから点検という車の場合は自走して持ちこむことが多くなっています。
普通車から中型、大型トラックなどまで幅広い車を運ぶ機会がありますので、色々な免許の種類を持っていると有利になります。

・特殊車両、建機の輸送

普通車ではなく、イベントで使用する特殊車両であったり、工事現場などで使用する建機などを回送する場合もあります。
この場合、多くは普通免許だけでは仕事をすることはできませんので、それぞれに対応した免許や大型免許、大型特殊免許、牽引免許などを持っていることが望まれます。


2、回送ドライバーはどんな人が行う仕事か、必要な資格や技術は?

回送ドライバーを実際に行っているのはどういった人なのでしょうか、また回送ドライバーの仕事をするために必要となる資格や技術にはどういったものがあるでしょうか。

2-1、回送ドライバーのメリット、向いている人とは
まず回送ドライバーに向いているのは「車が好き」「運転をするのが好き」「色々な車を運転したい」という人です。
そういった人にとっては色々な種類の車、時には珍しい高級車や新車なども運転できるということは大きなメリットとなります。
また、フリーで仕事をしている人にとっては時間の都合がつけやすい、すぐにお金がもらえるといったメリットもあります。

2-2、回送ドライバーに必要な資格、技術、能力とは
・運転免許
回送ドライバーをするためには当然ですが、運転免許証が必要となります。
レンタカーなどの回送では普通車が多いのですが、中型や大型、大型特殊などの免許を持っているとそれだけ仕事の幅が広くなることになります。
また、回送ドライバーとしての経歴だけでなく、トラックドライバーなどの運転歴があればあるほど雇用する側からは喜ばれることになり、高く評価されます。

・交通機関を使いこなす能力
回送ドライバーは乗り捨てレンタカーなどの場合はその場所まで電車やバスで移動することになります。
納車や輸送の場合は目的地まで車両を運んだら、そこからは電車やバスを使って帰ってくることになります。
そのため電車やバスといった公共交通機関を使う機会が非常に多いのです。
それらを効率的に使うことで、安く早く移動することができるでしょう。

・位置把握能力
回送ドライバーの仕事は多くの場合、初めての場所に移動することになります。
乗り捨てられたレンタカーの位置情報、車両を届ける先の位置情報などを正しく把握できなければいけません。
スマホやタブレット、地図などを使って自分の位置情報を正しく把握できるということは非常に重要なことなのです。
この能力が低いと無駄に時間がかかってしまうことになり、仕事の効率も悪くなってしまいます。

・計算能力
回送ドライバーの仕事はその時の依頼主や雇用形態にもよりますが、多くの場合は乗り捨て場所までの交通費や目的地から帰ってくる際の交通費は自分で立て替えることとなります。
そのため、高速道路代、ガソリン代、自分自身の交通費などの費用を正しく計算して領収書などを正しく管理、計算する能力が必要となります。


3、仕事先の種類について

では回送ドライバーはどういったところから仕事を請け負うのでしょうか

3-1、法人の場合
・レンタカー会社からの依頼
法人の場合、まず考えられるのがレンタカー会社からの仕事依頼です。
観光地や行楽地などでは安定してドライバーが必要となるほか、観光シーズンだけドライバーが不足するので雇いたいという場合があります。
こうした場合はレンタカー会社からの仕事が多く出ることになります。
仕事の種類は色々で、レンタカー会社に持続的に雇用されるという場合、もちろん正社員の場合もありますし、アルバイト契約の場合もあります。

また、一定期間雇用する場合、その仕事単発での仕事などさまざまです。
フリーの立場で仕事を受ける場合は、レンタカーまでの距離や交通手段、報酬、いつ報酬がもらえるのかなどを考慮して仕事を受けるということになります。
この場合多くは業務委託の形式となります。
便利な反面、保険や経費などをすべて自分で管理しなければいけないため責任も多くなりますので注意しましょう。

・リース会社からの依頼
こちらはリース会社からの依頼によって車両を回送する仕事です。
基本的にはリース契約満了後の車両を回送する業務となります。
それほど大きい車両にならないことが多く、普通車や軽自動車、小型トラックなどが多くなっています。
リース車を利用していた人から車両を預かって、リース会社が指定する事業所やオークション会場などに車両を直接回送します。
相手が個人ではなく企業の場合は社用車を移動、回送するということもあります。
また、リースアップ時の回送だけでなく、出張や送迎でリース車が必要になった場合には、依頼者が指定する場所までリース車を回送するという場合もあります。
この場合は指定された場所まで回送すると、交通機関を使って戻ってくることになります。

3-2、建機車両の回送の場合
建機レンタル会社や回送専門の会社では「建機輸送」を行う場合があります。
中には建機輸送を専門にしている会社も存在しています。
普通車、軽トラック、軽ダンプ、2tダンプ、2tユニック、2t平ボディ、3tダンプ、3t軌陸ダンプ、3t散水車、4tダンプ、4tユニック、4t平ボティ、4t散水車、各種ハイライダー、各種橋梁点検車、各種大型車両、各種冷凍車、各種軌陸車両などといった車両を幅広く回送するものです。

事業所間の建機の移動、事業所からそれぞれの現場までの移動、現場からの引き上げ移動、整備点検場所までの移動や点検場所からの移動などの回送を行います。
公道を自走することができない車両を除いては基本的に自走回送することが多く、中には長距離を輸送することもあります。
自走することができない建機はキャリアカー、トレーラーなどを使って回送することになります。
この場合は、牽引免許などが必要になります。
回送する車両が大型車両や特殊車両であることからアルバイトなどが行うことはあまりなく、業務委託契約が結ばれることが多くなっています。

・建機輸送の特徴
建機を運ぶということから工事現場にも関わることが多くあります。
それぞれの工事現場では工事を行っているゼネコンによってマニュアルが定められており、現場内で勝手なことをするわけにはいきません。
そのため、建機回送を行っている会社で研修がしっかりと行われることが多く、それぞれの工事現場で適切な対応をとることができるようになっています。

また、必要となる免許や資格が多いという特徴があります。
建機レンタル車両の回送は中型、大型免許の他、特殊免許、クレーンや玉掛の資格など幅広い免許が必要となる場合もありますが、メインは普通免許で運転できる一般車両がほとんどです。
ショベルカーなどで直接公道を走るということはなくても、それを回送するためにはトレーラーに積み込む必要が出てきます。
そうなるとクレーンの技能や玉掛の技能が必要になってくるのです。
もちろんすべての免許や資格を持つ必要はありませんが、持っていればそれだけ仕事の幅が広がることになります。

そうして建機専門の回送ドライバーの最大の特徴は「仕事の単価が高い」ということです。
レンタカーなど一般的な回送ドライバーよりも仕事の単価が高く設定されている場合がほとんどです。
そのため、建機専門の回送ドライバーの中には月収が50~60万円以上となっているドライバーも数多くおり、高収入が期待できる仕事となっているのです。
これには近年全般的に広がっている「ドライバー不足」も大きく関係しています。
日本では東京オリンピックや大阪万博などに限らず大規模な工事は常に行われています。
また、ネットショッピングなどの増加から大型トラックなどの必要性はますます高まっています。
それに対してドライバー業界ではドライバーの高齢化や人手不足が慢性化しているという現状があります。

そのため、最近ではドライバーの数の確保のため給与を高く設定したり、待遇を良くして募集をしている運送会社が増えてきているのです。
その中でも中型免許、大型免許、大型特殊免許などはさらに保有者が限られてきています。
そういった現状から「建機を輸送できる」ドライバーは貴重となってきており、単価が高く設定されるということにつながっているのです。
回送ドライバーをしてみよう、というのであれば建機の回送ドライバーがおすすめだと言える理由はそこにあると言えるでしょう。
もちろん最初からすべての免許や資格を持っている必要はなく、仕事をしながら徐々に免許や資格を増やしていくということも可能となっています。


3-3、個人の仕事依頼の場合
レンタカー会社やリース会社だけではなく、回送は個人が依頼主の場合もあります。

・オークション車両の回送
一般の人が所有している車両をオークションで販売したとします。
そして別の一般の人が落札をした場合、その車両を落札者の元まで届けなければいけません。
中には売主が直接運ぶという場合もあるかもしれませんが、自分で運ぶには時間や手間がかかってきます。
オークションサイトの人間が直接運ぶということはなかなかできません。
そういった場合に回送ドライバーを利用するのです。
個人が回送ドライバー募集サイトに募集をかけるという場合もありますし、間に回送専門会社が入って仲立ちする場合もあります。
運ぶ車両に応じて運転免許が必要となっており、業務委託の契約の場合とアルバイトの場合があります。

・車の個人間売買の回送
オークションの場合と近いのですが、個人間で車両を売買した場合の回送も回送ドライバーが行うことがあります。
この場合も同様で、売却者から購入者の元に車両を輸送することになります。
売買された車両が故障していて自走できないといった特別な事情がない場合は自走回送行われるのが一般的です。
こちらも、業務委託の契約の場合とアルバイトの場合があります。

・引越し時の車両の回送
引越しの際に車両を引越し先まで運ぶ方法は3つあります。
「引越し業者に依頼する」
「回送業者に依頼する」
「自分で運ぶ」
というものであり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
引越し業者に依頼する場合は家具などの引越しと合わせての依頼となりますので、見積もりが一度で済む、余計な手間がかからないというメリットがあります。
引越しの際には色々と手間がかかるために、まとめて依頼できるというのは大きく、自動車の移動というオプションも利用するということで全体の引越し費用の値引き交渉もできる可能性があります。
ただし、引越し業者によっては自社で車両の回送を行わずに、別の回送業者などに委託することもあります。
その場合は仲介手数料を引越し業者が取る分だけ割高になってしまうというデメリットがあります。

回送業者に直接依頼する場合は、車両の移動に関わる面倒な手続きをそこでしてもらえることがあるというメリットがありますが、引越し業者とは別に依頼しなければいけないというデメリットがあります。
自分で運ぶ場合は余計な費用がかからないというメリットがありますが、時間と手間がかかるというデメリットがあります。

自動車やバイクの輸送専門業者や回送専門業者の場合は自動車やバイクの引越し後にしなければいけない変更手続きなども合わせてしてくれる場合があるという大きなメリットがあるため利用されることが多くなっているのです。
もちろんそういった手続きは回送業者が行いますので、回送ドライバーは普通に車両を回送するだけで問題ありません。

・旅行時の車両の回送
最近では旅行時にマイカーと電車、バス、飛行機などを併用したプランなども増えてきています。
マイカーで回りたい部分もあるが、帰りは疲れているので飛行機で、といった場合や、自動車の乗り入れ規制がある部分に行ってみたいという時などにはマイカーを移動させる必要が出てきます。
そういった時に車両の回送を回送ドライバーが行ってくれるというものです。
たいていの料金は「国産車か外車か」「輸送距離」によって決められることが多くなっています。

・事故車の回送
事故を起こしてしまって現場に放置された車両を回送するということもあります。
この場合、外装の破損などで自走するのに機能的にも法令的にも問題がない場合には自走回送することになりますが、故障していて自走できない、ライトの破損など法令上問題があるという場合には牽引もしくはキャリアカーなどでの回送となります。
目的地は整備工場などになることが多く、運び終えると戻ってくることとなります。


4、回送の仕事の契約の種類

回送の仕事を行う場合にはいくつかの雇用形態があります。
また、それぞれの雇用形態とは別に回送ドライバーの場合は「地域」「時期」によって大きく賃金は変動することがあります。

4-1、正社員
レンタカー会社、リース会社、回送専門業者などに正社員として雇用される場合があります。
一般的な車両を回送する場合であれば月収は20~25万円ほどとなることが多くなっています。
回送時に必要となる交通費やガソリン代などは立て替えておいて、後日会社の経理に請求するという形式が多くなっています。
東京や大阪などの大都市ほど仕事量は多くなる傾向があり、雇用先も多くなっています。
また、大都市ほど月収が高くなる傾向があります。

4-2、契約社員
こちらは期間を定めた契約社員という雇用形態です。
観光地や行楽地などの観光シーズンなどで多く見られる形態で、忙しいシーズンだけを集中して仕事をしてほしいという場合に使われています。
月収などの待遇については正社員と変わらないということが多くなっているのが特徴です。
勤務場所は大都市や人気の観光地周辺などが多くなっています。

4-3、アルバイト
回送ドライバーはアルバイトでも行う場合があります。
この場合は回送専門業者などが請け負った回送業務をアルバイトに行わせるというものです。
雇用主とのやりとりや金銭交渉、保険などはすべて回送専門業者が行ってくれた上で、回送業務のみをアルバイトが行うということになります。
そのため、面倒な手続きややりとりなどはなく、運転に専念することができます。
報酬については一般的な都市で時給900~1000円前後、東京などの大都市で1100~1200円ほどとなっており、日給では8000~1万円前後と大都市ほど報酬が高くなるのは基本的に同じです。

また、時給や日給ではなく、「1件について」という報酬の支払われ方もあります。
この場合は会社によって「交通費」が含まれる場合と含まれない場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
交通費が支払われる場合は、一度立て替えておいて、後で請求するということになります。

4-4、業務委託
フリーで回送ドライバーを専門でやっている場合は業務委託で仕事を請け負う場合があります。
この場合はドライバーは個人事業主として回送業務を請け負う形式になりますので、「どういった契約内容なのか」を自分でしっかりと判断する必要があります。
また、雇用主とのやり取りも自分ですべて行う必要がありますので、コミュニケーション能力も必要となってきます。
自分がやりたい仕事を選んで請け負うために自由度は高いという面はありますが、もちろん仕事を請け負うことができなければ何も仕事がないという状態になってしまいます。
価格の交渉なども自分で行うのですが、「移動交通費を含む」のかどうかなど事前に決めておかなければならないことも多くなっています。
また、基本的に回送中に事故を起こした、車に汚れやキズをつけたという場合には自己責任のなるために回送する車両によっては手厚い保険に入っておかなければ大変なことになる場合があります。
その分、「高級車専門」「建機専門」など専門性が高いドライバーも存在しており、こういったプロの回送ドライバーは高い報酬で業務を請け負うことが多くなっています。

フリーのドライバーの中には、不特定多数の業者の仕事を請け負うドライバーと、ある程度決まった業者からの仕事を請け負っているドライバーがいます。
高級車や建機のような専門性が高い業務の場合は、ある程度決まった業者で仕事をしているドライバーが多くなっています。


まとめ

車両の自走回送について紹介をしてきました。
自走回送といっても色々な仕事の種類や雇用形態があります。
それぞれに必要な資格や免許、技術などが違っているほか、地域によって仕事の種類に多い少ないがある場合もあります。
そんな中でもダントツに収入が大きくなるのが建機レンタル会社専門の回送です。
普通車などの回送だけを行うのと比べると2倍以上の収入の違いがあります。
自走回送専門で仕事をしていくというのであれば、建機車両の回送ドライバーがおすすめだと言えます。

建機レンタル会社専門の回送会社の例

社 名:グローバルシェア株式会社
設立日:昭和61年2月7日
資本金:1,000万円
代 表:代表取締役社長 三宅 秀一郎
本 社:〒963-8001 郡山市大町1-9-13 HD郡山大町ビル9階
URL :https://www.global-share.jp/

画像1