合同企画Notre Anju Vol.2寄稿作品「トーチ」

みなさんこんにちは。久々のNoteになりました
りくぴです。
今回我らが推し!伊波杏樹さんのお誕生日ということで昨年、さらいんさん主催合同企画「Notre AnjuVol.2」に寄稿した作品をさらいんさんからSNSに投稿しても良いと返事を頂きましたので公開したいと思います。

と、
本文に入るその前に少しだけまえがき、解説を。
今回タイトルを「トーチ」と名付けました。
意味はたいまつ、かがり火。
聖火ランナーが持っているあれをイメージしていただけるとわかりやすいかなと思います。
確かな志を心に灯しながら走っている伊波さん、その火、灯りは僕らにも伝わってくる
ならば自分も誰かに渡せればなぁと思いこの名前をつけました。 ちょっと恥ずかしいですね(?)
また作品といいつつも自分が伊波さんに対して思っていることをつらつらと書き出した物になっています。いつものオタク語りって奴です(?)
少々恥ずかしい気持ちもありますが
もし宜しければ優しい目で見ていただけると幸いです。

改めて伊波杏樹さんお誕生日おめでとうございます!

以下本文です。

「トーチ」


    君は「伊波杏樹さん」を知っているか?

この本を手に取っているという事は「yes」と答えると思う。

じゃあ 質問を変えよう。 

君は いつ、どこで、出逢った?

どうだろう、おそらくひとりひとり、違う答えが返ってくるんじゃないだろうか。

今回、この合同誌に参加するにあたって

何を書くか考えたときに、初めて伊波さんに出逢った時から遡り、伊波さんに対する気持ち、考えなどを書いていければいいなと思った次第だ。

良かったら付き合ってくれると嬉しい。

 それでは。


自分が初めて出逢ったのは約6年前

2017年2月25日、26日

Aqours First LoveLive!

 〜Step! ZERO to ONE!!〜の時だと思う。

μ'sに次ぐ「ラブライブグループ」として

スタートしたAqours。

あくまで自分の感覚だが、

あの頃のAqoursに対する周りの目は

冷ややかだったと思う。

かくいう自分も100%信じてたかというと

そうではなかった。

それは「μ's」がいたから。

「Aqoursは本当にやれるのか?」

「ただの二番煎じなのでは?」

「ラブライブの看板を背負えるのか?」

そんな重圧の中、伊波杏樹は、「高海千歌」として

Aqoursの「リーダー」として立っていた。

そして彼女は叫ぶ。

「今 全力で輝こう!ゼロからイチへ!Aqoursサンシャイン!!」

自分がAqoursに

ハマったオリジンでもあるMIRAI TICET。

この曲が自分の中にあったAqoursに対する

曇りを無くしてくれた。

ただの台詞ではない。

仕事だから、そういうものだから。

そんな無機質な物ではない。

「イマ」を生きる彼女の魂からの「声」だった。

この時の彼女の叫びが無かったら、

きっと自分はAqoursを、伊波さんを応援することはなかったと思う。

この時に自分は「初めて」伊波さんと出逢った。


その後も何度も「出逢う」


その中からいくつか話したい。


2017年9月30日

Aqours2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR 埼玉公演2日目 では彼女は僕らに宣誓をした。

「3rdライブツアー絶対ビックリさせてやるからなぁ!期待して待ってるんだぞ!」

そしてその言葉通り彼女は有言実行を果たす。

2018年6月9日から7月8日

Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~で行われた

「MIRACLE WAVE」でアクロバティックな大技を

3会場6公演全て「やりきった。」

彼女が飛ぶ瞬間、会場全員が祈り、

そして喝采の声を上げたあの空間は忘れられないだろう。

そしてあの時、

自分は「伊波杏樹」を自分達とは別の、

何か違う世界の人だと思ってしまった。


2018年11月17日、18日

Aqours 4th LoveLive! 〜Sailing to the Sunshine〜

ここではAqours1つの憧れでもあった

あの、東京ドームに立った。

μ's Final LoveLive!〜μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪

が行われた場所だ。

正直、初めて聞いたときはただ、ただ驚愕していた。そして期待と興奮で胸がいっぱいだった。

ただそれに納得していない人達の疑いの目があったのも自分は覚えている。 

「Aqoursにはまだ早い。」

「敷かれたレールを走っているだけ」

正直もはやプレッシャーではなく

ただの妬みの類だ。頼むからAqoursを邪魔しないでくれ。そんな事を少し考えていたが

当のAqours達はそんなくだらない障害に

負けること無く走ってきた。

その証拠に

あの場にいた全員、誰一人

Aqoursを疑うものはいなかった。

だからこそ、あの時、あの場所で

「キセキ」は光ったのだと思う。

光の海を航海する船に乗り

自らの存在を証明したAqoursと伊波杏樹。

自分は彼女に出来ないことはもう何も無いと思っていた。


そして何度目だろうか。

その日が来た。

2018年12月25日 

伊波杏樹単独イベント「An seule étoile」

(フランス語のUn seule étoile『たった一つの星』と自身の「Anju」をかけた造語)

最初に言っておくと自分はこの場にはいなかった。チケットを握ることは出来ず、落胆としたと同時に彼女の人気ぶりに嬉しくもなった。

公演が終わった頃だろうか、SNSで参加した人達からの感想、セットリスト等を漁っていると

彼女がその日話した内容が流れてきた。

何を話したのだろうと、軽い気持ちで目を通す。

そこには等身大の一人の人間としての吐露があった。

※幸い有志が当時のMCを纏めてくれていたので

ここにも記しておく。

「みんな知ってるかもしれないけど、ライブで大技に挑戦することになったりとかね…本当に…いつかぽっくり逝っちゃうかもしれないって思ってたんだよ。今だから笑って言えるけど、本当に何が起こるかわかんないからさ。だから色んなことを経験していく中で、ステージに経つことが怖いと思った瞬間でもでもあった。なんか…このまま出なければ、辛いことに直面しなくていいとか、思っちゃう自分がいたりしました。弱いなーって思ってて、でも、今思い返すとそんな自分に腹が立っていた自分もいたんです。何かから逃げ出そうとか、やなことから逃げ出そうと考える自分がいて、情けねぇなって。そんなことを考える自分が恥ずかしかった。誰のために生きるのか、何のために生きるのか…みんなのひとつひとつの言葉にとにかく救われた1年だったんです」


繰り返し言うが自分は直接聞いたわけではない。

そこにあるのはただの文字であって声ではない。

だけど聞こえてきた。違う世界に住む何かではない。自分達と同じ世界に住む一人の、小さな女の子の等身大の声が。


「ガツンッ」

衝撃が走る。まるで後ろから

思い切りバットで殴られたような鈍い音がする。


おい聞いてるか、自分よ。

何が違う世界だ、ちゃんとここにいるだろうが。

彼女だって悩むのだ。彼女だって挫けるのだ。

そして、立ち上がる人なのだ。

自分達と同じ、一人の人間なのだ。


きっと今まで見てきた「伊波杏樹」も正しい。

だげどそれはあくまで一部分。

彼女は自分達の知らない所で

涙を流し、そして戦ってきた人なんだ。


この時吐き出してくれた事は

伊波杏樹にとっての「弱さ」だと思う。

そしてそれと同時に「強さ」でもあると思うのだ。

自分の「弱さ」を誰かに見せる事。

それはとても勇気のいることだ。

この人に見せて大丈夫だろうか。

この人は裏切らないだろうか。  

伊波さんがその事を考えていたかはわからない。

だが僕らを信じてくれたことだけは本当だ。


この時自分は本当の意味で

彼女に「出逢った」と今でも思う。


そんな「弱さ」と「強さ」

同時に抱える伊波杏樹を、その魂を

どこまでも応援するとこの時に誓った。



そんな自身の魂の内側を

見せてくれた「An seule étoile」が

夏のリズムを得て再び訪れる。

2019年8月12日

「An seule étoile〜Rythme d'été〜」


前回と違い場所は神戸。

自分はどうにかチケットを握ることができた。

クリスマスに行われたAn seule étoileと違い

どこまでも伸びた日差しが僕らを熱く照らしていたのを覚えている。

やっと参加出来るAn seule étoile。

爽やかな夏風を感じさせる「亜麻色の髪の乙女」から始まり、キュートな「ラムのラブソング」、

聞いてるだけで情景が浮かんでくる

「ひまわりの約束」など、

自身が役者であることを活かし

形にとらわれない曲達に身体を踊らせる。

中でも「丸の内サディスティック」では

サプライズで伊波さん自身がアルトサックスを演奏しながらの披露した際には度肝を抜かされた。

そして終盤に差し掛かった頃、MCで彼女は

自身の夢が叶ったと話す。


伊波杏樹、彼女の夢それは

「ミュージカルに出ること。」

このRythme d'étéをやる前

何度もその夢に挑んでは失敗に終わっていたらしい。

時にはやってられないと嘆いた事もあったそうだ。 だけど彼女は諦めなかった。

ファンからの声援が力になったと言うが

自分から見れば

それは紛れもない伊波さん自身の力だ。

挫けそうになるも決して折れず、

走り抜こうとする、その意志が自分の思う

伊波杏樹の好きなところだ。

MC中

彼女は声を高らかに叫ぶ。


「私、ミュージカル出演決まったぞー!」

その言葉は世界で一番眩しく光っていた。


更にそれだけではない。

皆との夢を掲げたいという。

それは「日本武道館」に立つということ。

彼女は夢を叶えて終わりじゃないのだ。

ひとつ叶えたらまた次の夢を見つけていく。

気を抜いたらあっという間に見失いそうなエネルギーを持っている伊波さんに自分はたまらなく惹かれている。


2019年6月8日、9日

Aqours 5th LoveLive! 〜Next SPARKLING!!〜

実をいうと現在6thライブまで続いてる

ナンバリングライブの中で

自分はこの5thライブが少し特別になっている。 

ラブライブ!サンシャイン劇場版を

コンセプトに描かれたライブ。

自分はある意味μ'sのファイナルライブに

少しだけ似た空気だったなと個人的に感じている。

この少しだけというのが大事で、

確かに高海千歌達の物語を

見ることが出来るのは劇場版で最後なのだが、

劇中で描かれた答えは

「Aqoursは終わらない」という

選択肢を取ったものだった。

自分は終わらせる勇気もあれば、

続けていく勇気もあると思っている。

一度ゴールをしてしまえば

そこにあるのは「安心」だ。

あとは走らなくて良い。

走り続けることのほうが辛いだろう。

足は疲れ、息だって切れるはずだ。

だけどAqoursはそれを選ばない。

何故なら彼女達はまだやりきってないからだ。

やり残したことなど無いと、

胸を張って言えるまで彼女達は終わらない。

それがいつなのかはわからない。

自分は終わりなんてこないのではと思っている。

何故なら千歌達Aqoursは

走り続けているからAqoursなのだから。


そんな劇場版を体現したライブは

1つの区切りとしての寂しさを持つ反面、

それでも大丈夫だよと言い切れる

未来への希望溢れたライブになったと思う。

伊波さんに関しても

そうだったのではないのかと感じている。

特にBrightest Melody 

一番最後のサビで三年生が

主体で歌うところ、その後ろで

満面の笑みを浮かべながら

三年生達を見つめる伊波さんが見られる。

そこに別れを惜しむ表情は一つもなく、

高海千歌ならきっとこうするだろう。と

彼女が出した答えに自分は涙した。

また、彼女が話した言葉にも心打たれた。

終盤のMCで彼女はこう話す。

「私の始まりは、ラブライブが好きだー!って気持ちだった!それがこうして大きなところでみんなに届けられることが、とっても嬉しいです!ありがとうございます!」


伊波さんはAqoursに入る前は

ラブライブが、μ'sが好きなだけの

ただのひとりの女の子だった。

自分達と同じようにペンライトを振り

自分達と同じように声を出して応援する女の子。

それが今ではAqoursのリーダーとして立っている。誰よりも「好き」を信じてきて 

時には重圧に抗いながらも

「好き」を形にしてきた彼女の言葉だからこそ

僕らはこんなにも胸を揺さぶられるのだろう。


そしてそんな彼女が信じている「好き」が

ひとつ報われる時がやってくる。


2020年1月18日、19日

LoveLive! Series 9th Anniversary 

ラブライブ!フェス

μ's、Aqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、Saint Snowが一斉に集うラブライブ!9周年を

祝うために開かれた記念すべきライブ。

μ'sフルメンバー出演するということで

開始前から大いに盛り上がった。

1日目はμ'sがトリを務め、誰もがこのフェスは

μ'sが主役なのだと思ったと思う。

事実自分も当時はそう感じた。

2日目を見るまでは。


ラブライブフェス2日目、

1日目と同じく順当にライブが進み、

次はAqoursが登場だとペンライトの色を変えると

何やら雰囲気が違う、Aqoursではない。

μ'sの映像、BGMが流れてくる。

一瞬何もわからなくなる。

そしてそのままμ'sが登場。

セットリストはそのままに、次へ登場する

「イマ」を走り抜ける後輩たちへバトンを渡す。

ラブライブフェス2日目、最後に現れたのは

今、ラブライブシリーズの先頭を走り続けている

Aqoursだった。

1日目と同様にAqoursShipへ乗り込み

μ'sへの憧れを匂わせる「届かない星」

この瞬間を刻みこむかのように

「WATER NEW BLUE WORLD」

「I live,I live LoveLive! days!!」

ラブライブが好きな全てのファンと一緒に叫んだ「未来の僕らは知ってるよ」

受け取った夢を次の場所へ乗せるように

「HAPPY PARTY TRAIN」

そして始まりの「君のこころは輝いてるかい?」

を歌い上げた。

4thライブと同様、いやそれ以上に自分達の存在証明とラブライブシリーズ9周年を彼女なりの最大の形でお祝いしたグループのリーダーはこう話した。

「私は、私たちは、μ'sが大好きです!そして、ラブライブ!が大好きで、Aqoursのこともとってもとっても大好きで、大事で、AqoursとSaint Snowとして紡いできた11人としての想いもとってもとっても大好きで、虹学のみんなのこれからもとってもとっても楽しみで!そんなラブライブ!が繋いでくれた今日というこの日が、人生の宝物です!」


「好き」という言葉。

普通に考えればそれは素敵な言葉だ。

ただ好きだからこそ出てしまう棘もある。


ファーストライブの時にも話したが

Aqoursが走る度に比べられる事が多々あった。

あとの配信で話してくれたことだが

伊波さんもμ'sが好きだからこそ

その人たちの気持ちもわかると言っていた。 

「9人9色の色があると、ラブライブから教えて貰ったから全部わかる。 そういう人がいても良い。 そう思って5年間やってきたから私達がやってきたことは何一つ間違ってなかった。」

自分は少しくらいやり返しても良いじゃないかと思うがそんな事などせずに

自らの行動で「好き」を示し続け、

走り続けてきた事によって報われた彼女達を心から誇りに思う。


これは個人的な感覚だがこのライブ以降

Aqoursを応援してくれる人が増えた気がする。

「好き」が広がって新しい「好き」が生まれる。

それが何よりも嬉しかった。

これからもそうであればいいなと思い

今もこうして書いている。


2020年頃

文字通り災禍と

呼べるような流行り病が世界を襲った。

人々の接触により広がるそれは

僕らが愛するエンターテイメントを奪っていった。

それはAqoursも例外ではなかった。

ユニットライブPERFECT WORLD

結成5周年企画 野外公演、5大ドームツアー、

失ったものを数えればきりがない程だ。

ただそれでもAqoursは歩みを止めない。

会場に足を運ぶことが出来なくなったライブは

オンラインライブという形になり

僕らは画面越しにAqoursを応援した。

今でもオンラインライブ、配信の文化は残り

自分も利用して応援することもあるが

当時はやはり悔しい部分もあった。

このまま収まること無くずっとこの情勢が続くのかと思ったころそれは開かれた。


2021年12月30日

「Aqours EXTRA LoveLive!〜DREAMY CONCERT 2021〜」

Aqoursメンバーがチームラブライブサンシャインに自ら話しかけ開かれたオンラインではない

有観客ライブ。

この時のファンの熱意も凄かった記憶がある。

誰もが「絶対に行きたい」と口を揃え

Aqoursへの期待を胸にしていた。

自分は残念ながら配信での参加になったが

それでも構わなかった。

ラブライブフェス以降に応援しだしたファンの

「Aqours初現地です…!」

この声がたくさん聞けたからだ。

聞き馴染みのある

Main theme of Lovelive! Sunshine!!

が組み込まれたsmile smile ship Start!

で始まり航海はスタート。青空Jumping Heart

Pops heartで踊るんだもん!など他にも爽やかなAqoursの色を感じさせつつ

2020ドームツアーのテーマソングであった

Fantstic Departureを荒波のような情勢を切り抜けるように、Aqoursは手を伸ばす。

そしてきょうのAqoursで千歌達が埋めたタイムカプセルを開くように始まる「DREAMY COLOR」。 まるで海そのもののようなグラデーションの衣装を身にまとい、しなかやに、そして大胆に波のように舞い踊る。

「がんばっちゃうココロってどんな色だろう?」

「ユメ見る僕らってどんな色だろう?」

約2年半待ってAqoursが見せてくれた色は

何一つ変わらずに9つに輝いていた。

この時の伊波さんはリーダーとして

より一層努力していたと思う。

情勢が変わり、足も止まりそうになり

手が離れそうになっても絶対に離さない。

劇場版で一区切りがついた千歌達の物語を

そして何より自分達Aqoursの物語を無くさないために声に出し走り続けてきた。その結果こうして

道が開けた。

そして彼女はこう叫ぶ

「皆さんも一緒にこの、ラブライブ!サンシャイン!!、Aqoursというものの物語の先の先の先を一緒に作ってくださいますか!」

どこまでも彼女達と共に走っていきたいと誓うのだった。



2022年1月29日

Fly Out!! Reach out your hand


Aqoursは災禍を乗り越えた。

では、伊波杏樹本人はどうだったのか。

その答えがこの公演にあったと自分は思う。


自身初のアルバム

「NamiotO vol.0.5~Original collection~『Fly Out!!』」を元に開催されたライブ。

10曲中9曲作詞を務め文字通り「飛び出した」伊波杏樹を感じられる1枚だ。

この作詞をした所に自分は惹かれ

彼女の世界に何度も聴き入った。

個人的にお気に入りは「I bet my life」と

「また会えるよ。」なのだが

一つ一つ話すときりが無いのでまた今度にしておく。

一時的に流行り病が落ち着いた頃もあったのだが

ライブ当日も世間では自粛ムードという空気が流れていた。

実際自分も「もし万が一かかってしまったら」と考えると一瞬動きが止まりそうにもなった。

だが握ったチケットが何度もただの紙になってしまった事を考えると「ここで行かないと自分は後悔する。」と思い足を運んだ。

正直どちらが正しいかなんて自分にはわからない。万全の注意を払い行くのも正しいし

大事を取って行かない選択を取るのも正しいと思う。 重要なのはお互いに「これ以上悪化させない」という意識があったかどうかだと思う。

ただどうしようもなかったというのが一つだ。

実際誰も悪くない、だけど問題だけは確かにある。そんな答えのない問に彼女はずっと考えていた。


それをここに記す。


「今日はとにかく皆に会えて良かったなって凄く思ってます。やっぱり情勢だったりとかね、

来るのがそもそも怖かったっていう人もたくさんいたと思っていて、そういう言葉を目にした時に凄く、さっきも話したけど、虚しい気持ちだったりとか、うーん……どうしたらいいかわからない、『開催するんですか?本当に』って言われることもあれば中止になったらなったで『中止なんですね』って言われちゃったりとか、

なんかそうやって、言葉を貰う気持ちも凄くわかるし、言いたくなってしまう、なんか心の言葉のやりどころの無さって凄く皆にあると思っていて、私はそれを一時はものすごく、辛く受け止めていてしまっていて、うーん……今日もね、前日のインスタさんでもそういうのがあったの、なんか、『本当にやるんですか?って思ってます』みたいな、でも、うーんやるよって思った。

色んな事考えたんだけど、私はやるって思った。誰も思ってなかったじゃん?1月29日がこうなるって、だからなんか、凄く色んな思いだったんだけれども、今日皆がこうやって、日々を対策して健康でいてくれて、私伊波杏樹に、その汗水流して頑張って働いてくれたり、学業頑張ってる皆ひとりひとりが、伊波杏樹のためにこの時間をくれて会いに来てくれて、思ってくれて私は心から感謝しか無いです。

それを、たくさん楽しい気持ちで返そうと思って今日この場に立たせてもらいました。

皆、楽しかったですか?

あぁ、良かったよ……良かった……

昼も話したんだけどね、

その、エンタメの力を、私は今日夜もやってみて改めて、自分が好きだと言った物を自分が好きで親にも、なんかこういうお仕事してるって喜んで、もちろんくれてるって思うんだけど

心配な面もたくさんあるだろうに……

この仕事を選んだからには、私は役者をずっと続けて親に喜んで続けてもらいたいし、

なんかこうやって、その先で出逢った皆と一緒にね、笑顔になれる場所を作ってくれる人達がいるの、今日こうやって光を当ててくれたり、メイクだったり、衣装だったり、

今日だって演奏してくれたこのバンドメンバーがそばにいてくれたりとか、

そもそもこのステージを作ってくれてる人ってたくさんいて、なんか舞台もライブも他のね、そういうエンタメっていうものって私は絶対に無くしちゃいけないって思ってて。

皆は、なんかさ、やっぱり悩むこと凄い多いと思うの。

行って良いんかなとか、

行って周りになんか言われちゃうんじゃないかって、それって今誰しもが持ってて、でも好きなものを好きで居続けるために私はずっと努力をしていたいし、皆に示し続けて行きたいと思ってます。

エンタメって凄いんだぞって舞台の力って凄いんだぞっていうことをずっとずっと皆に伝え続けていきたいので

それをいっぱいいっぱい受け止めてまた楽しみに来てください。

私は自分が生きる場所を無くしたくない。

絶対に自分が生きたい場所で行きたいと思っているので。

みんなもその気持ちを信じて、

私と一緒に手を取り合って、その握りしめた手を私は一つも放すつもり1つもないから。

力に、想いに、一緒に応えてくれて、愛と思いやりを持ってだよもちろん。駄目なんだよ、

とげとげな言葉とか、ちくちく人に刺さるような事とか誰だって親がいるんだからさ、

誰だって悲しむわけだから、

やっぱりそういう事を含めて

愛と思いやりでinaminTownをもっともっと広げて行きたいと思ってます!

皆ついてきてくれますかー!

また楽しみにきてくれるかーい!

そりゃ今は予定はないよ!

いつ会えるかなんて断言できないけど、

必ず伊波杏樹としてまたこのステージに戻ってきます。

だからその時にはまた、必ず必ず、

一緒に楽しい笑顔を浮かべに来てください!宜しくお願いします!」


彼女はまた人知れず戦っていた。

どうしようもない理不尽に、抗おうと。

負けてたまるかと。

腐ること無く、自分の生きる場所を

無くさないために戦っていた。

自分はただのファンだ。

きっと自分が彼女にできることなんて

彼女がしてきたことにくらべれば

ちっぽけなものだ。

でも、だからこそ応援したい。

あなたはひとりじゃないよと伝えたい。

あなたを好きな人がここにいるよと伝えたい。

あなたが手を掴むのなら

こっちだって掴んでやるぞと伝えたい。

あなたの夢が叶うのを見るのが

自分の夢だと伝えたいのだ。

そんなどこまでも戦い抜く伊波杏樹が好きで

これからも一緒に手を取り合って行きたいと心から思う。



長かった暗闇の航海を終えた

Aqoursがたどり着いた場所は二度目の夢のステージ。

2022年6月25日/26日

Aqours 6th LoveLive! 

~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~ 

<WINDY STAGE> 


2022年から開催された

Aqours6thライブの最終到達点。

場所は東京ドーム。

正直に言ってしまうと、

聞くより見てもらったほうが一番伝わるだろうと思ってしまうぐらい言葉にするのが難しい。

何だったらこのライブだけで別に伝えたほうが良いのではないかと思うほどだ。

それほどまでに想いが溢れていた時間だった。

四年前に開催された4thライブでは

Aqoursはまた帰ってくると約束した。

その約束を果たしに誰一人欠けずに

9人立っている。

その真ん中にはいつも伊波さんがいる。

「皆さんのその熱い想いと愛に応えさせてください!Aqoursからも!この曲で応えさせてください!」


「約束をもっと もっともっとしようよ!」

「君とならがんばれる!」


こんなこと言われたら頑張るしかないじゃないか。伊波さんはμ'sの伝説のステージを9人で初めて見た思い出だと言ったが僕からすれば

同じくらいの輝きだよと伝えたい。

初志貫徹という言葉があるように

始まりの「好き」の気持ちをずっと抱え続けた

一人の女の子はついにここまでたどり着いた。

これからも彼女が率いるこのグループをどこまでも追いかけていきたい。

やり残したことなどないと言い切れるその日まで。


最後に伊波杏樹さんがリリースした

ファーストシングル「killer Bee」について少しだけ話したい。

他のどこでもない自身の新レーベル

「Queue me! Disque」を設立し2023年6月14日に「killer Bee」をリリースした。

killer Beeでは

「あざとく存在証明を」

「君には教えるわ 単純に」と挑発的に歌い

愛したい毎日では

「愛しい幸せが続くように」

「今ひとつの花を咲かそう」

日々の大切を大事に歌う。

Discoverでは

「手を振って 肩組んで 揺れる景色は」

「いつか見た夕陽と重なり合ったこの今だ」と

遠くない未来で皆と会える日々を歌う。

役者としての人生を掲げる伊波さんだからこそ

出来る三者三様の楽曲を含んだこのCDは

伊波杏樹初の全国流通されるCDになる。

今までもNamiOtoシリーズを出していたが

通販限定となっており少しだけ入口が限られていた。

だが今回は違う。

伊波さんの彼女の歌が全国のショップに置かれるのだ。

自分も発売当日、CDショップに向かった。

陳列された棚から取った時は

宝物を見つけたような気分だったのを覚えている。


そしてこの「killer Bee」は

Re merveilleux VOYAGEツアー東京公演で

サプライズ披露された。

ハードロックな曲調とともに飛び出してくる伊波さん。

ファン全員を惚れ直すかのように

決めてくる姿がどこまでも格好いい。

あとからわかったことだがこの時の衣装は

MVでも使われた物と同じだったことも嬉しい。

歌が好きだからこそ生半可な気持ちでは挑めないと語っていた彼女が他の何者でもない「伊波杏樹」として歌う。

自分でも気づいてなかったが

この瞬間を見るのがひとつの夢だったんだと今でも思う。

これから先伊波さんはもっと広い世界へ飛び出していく。そんな伊波さんをどこまでも追いかけながらその景色を見ていきたいとここに誓う。

さて、ここまで

伊波さんと出逢ってきた事を

話してきたがどうだったろうか。 

正直に言うと自分は周りの人と比べても

言葉を紡ぐのが上手いとは思わない。

だから最初はこの合同誌のお話も断ろうと思っていた。

だけど、「もし伊波さんならどうするか」と考えた時、

絶対にそうは答えないなと思い今書いている。

これを読んでいるあなたに少しでも伊波さんに対しての気持ちが、灯りが大きくなってくれたらこんなにも嬉しいことはない。

そう遠くない肩を組んで一緒に笑いあおうじゃなか。

そして伊波杏樹さん。本当にありがとうございます。あなたがいてくれるから自分の日々は照らされています。あなたの未来と幸せを心から祈っています。 

そしてここまで読んでくれたあなたへ。

本当に、本当にありがとうございました。

それじゃまたどこかで。

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