絵が上手くなる3つの方法

絵は練習すれば上達する

「そもそも絵って上手くなるの?」「画力は変わらないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。しかし絵は練習次第で上手くなります。では絵が上手い人とそうでない人とで何が違うのでしょうか?

こんな検証がありました。

まず、絵が上手くないという人に風景画を描いてもらいます。すると出来上がった絵には雲がモクモクとした線で描かれていたり、太陽を円の周りに光っている線を描いたりいたりしていました。雲は実際には漫画のようにモクモクとはしてはいないですし、太陽に関してはそもそも雲で隠れていて見えなかったはずだったのです。つまり、ないものを自分のイメージで描いていました。そこでもう一度同じ絵を描いてもらいます。今度は立ち上がって足の間から逆さに見た風景画を描いてもらいました。すると、絵が上手くなっていたのです。逆さになっていつもと違う景色を見ることで、しっかりと見てそのまま描くようになったからです。

この検証から人は見たものをそのまま描いているつもりでも、頭の中で自分のイメージに勝手に変換しているということが分かります。

絵が上手い人とそうでない人の違いは「観察力」。

もちろん誰でもプロのような絵が描けるようになるかというと、そうとは限りません。しかし、しっかりと見てそのまま描くということを意識するだけで絵は格段に変わってくるのです!それでは、どのように練習すれば上達するのか3つのポイントでご紹介します。

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【1つ目】いきなり綺麗な線を描こうとせず、雑でいいから初めは大まかなイメージを描く

見本を見てその通りに描こうとすると、もう出来上がっている作品を見ているためいきなり綺麗な線を描こうとしてしまいがちです。しかし、設計図を作らずに家を建てようとしては、建設してる途中で不具合が起こります。バランスが崩れていることに途中で気づいても修正は難しいです。まずは雑でいいので大枠から描いていきましょう。


【2つ目】真似する絵を自分が描いた絵だと思って描く

真似するだけならいきなり髪の毛からでも耳からでも描くことができます。しかし、忘れてちゃいけないのは絵をコピーすることが目的なのではなく、上達するために描いているということです。自分が描けるようにならなくては意味がありませんよね。いきなり完成図は描けません。見本としている絵も初めは下書きを描いていたはずです。

作者が白紙の状態からどうやって描き始めたのかを意識しましょう。

そうすることで自然と下書きから始められると思います。まずは大まかなイメージを紙に落とし込むところから。

【3つ目】見えないところをイメージする

「作者が白紙の状態からどうやって描き始めたのかを考えても、自分はプロじゃないから分からない」と思う人もいるかもしれません。プロと素人では何が違うのでしょうか?"プロっぽい絵"に見えるか""素人っぽい絵"に見えてしまうかを大きく分けるポイントがあります。

例えばアニメ監督の新海誠さんはこのように言っています。「雲を描くときに上の方と下の方では気温や風の強さが違います。このあたりはどれくらの気温なんだろう?どんなふうに風が吹いているんだろう?ということを考えながら描くとリアルな雲が描けるんです。」と。

プロとアマチュアの差は"描いていないところをイメージできるかどうか”。

キャラクターの目や鼻が線で描かれていても、影などがデフォルメされていることを意識してみてください。見えないところを想像すること。そうすることで違和感なく実在していると感じる絵にグッと近づきます。骨や筋肉、質感などを想像してみましょう。

以上、3つのポイントを紹介しましたが、まずは下書きを描いて全体のバランスを大まかに捉える練習をしてみるのが良いと思います。目の位置は?口の大きさは?などをざっくり描いて少しずつ正確な線な線にしていくとバランスの良い絵が描けるようになっていきますよ。

物事は始めた段階でどこまでイメージできているかによって結果は大きく変わります。

まとめ

絵は自分のイメージで描かず、見たものをそのまま描くことを意識することで上達します。ポイントはいきなり綺麗な線を描こうはせずに、雑でいいので初めは大まかなイメージから描くこと。そのときコピーすることばかりに気をとられて、「自分が描けるようになる」という目的を忘れてはいけません。真似する作品を自分が描いたという気持ちで描くことが大事です。

キャラクターを描く場合、線を線として捉えるのではなく影などがデフォルメされた線であることを意識しながら下書きを書描いてみてください。そうすることで少しずつ上手くなっていきますよ。ぜひ、楽しんで練習してみましょう!

もし「自分もこんなこと教えて欲しい!」と思った方はご連絡ください。


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