『君と二人っきりになりたかったんだ』

花弁が舞い散るように赤い血が散る。

君から滴る赤い花弁は、やがて横たわった

君の周りに赤色の絨緞を広げる。

息を引き取るその瞬間、君は僕を見つめ訴えた。

「何故…。」と。

「だって、君と二人っきりになりたかったんだ。」

許されない事ならば、二人一緒になれないならば、

こうするしかなかった。

瞳をあけて息を引き取った君。

君の瞼に手を触れて、そっと瞳を閉じてあげる。

「大丈夫だよ…僕も直ぐに逝くから…。」

そう、君に告げ、銃口を胸に引き金を引く。

ああ、僕たちはこれで…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?