『君と僕の覚悟』

ねぇ、君はどうして僕を選んでくれたんだろう。

死病を患った、先の見えないこんな僕を選んでくれたんだろう。

僕は、君に何もしてあげられない。

それでも君は幸せだと言う。

僕は君に何をあげられてるんだろう。

「起きてらしたんですか。今日は少し冷えてますからそんな薄着で外に出てはダメですよ。」

寝所から持って来たのだろう僕の綿入れを肩にかけてくれる。

少し怒った顔で、目に涙を溜めて。

「ごめんね。気分が良かったし、起き上がれるくらいには体が楽だったんだ。天気もいいし、少しくらいなら大丈夫だと思ったんだ。でも、心配かけちゃったね。泣かないで…。」

君の涙を親指で掬って舌で舐めたら君は驚いた顔をした。

「そんな!舐めたりしたら駄目じゃないですか!」

「でも、君の涙は止まったよ。それに、君の涙でも僕は愛しく思ってしまうんだもの。君の涙を汚いなんて思わないよ。」

君は僕の言葉に嬉しいような悲しいような何とも言えない笑顔を見せる。

僕は、不意に君に投げ掛ける。

「ねぇ、君は…君はどうして僕を選んでくれたの?僕なんかより、健康で死病になんて侵されてない人との幸せの道を選ぶ事だって出来たはずだよ。どうして僕を選んでくれたの?」

君は僕の投げ掛けに少し驚いた顔をしていたけど、すぐに真っ直ぐな瞳を僕に向けて言った。

「貴方だからです。」

僕はどういうことかわからなくて君に疑問の目を向ける。

そうしたら君は僕の頬に両手を触れて僕の瞳を真っ直ぐに見据えて言った。

「貴方だからです。貴方だから。私は私で居ていいんだって教えてくれた人だから。ずっと私を守って下さいました。私が私を見失わないように私が私の幸せを捨てないように貴方は私を認めて下さいました。そんな…そんな貴方だから私は貴方を愛しました。そんな貴方だからお傍に居たいと思いました。私は、貴方を選んだ事を後悔していません。貴方は、私を選んで下さっていないのですか?貴方の病が進んで、貴方が私を置いて逝く事になっても私は、貴方へのこの想いを選んだんです。ずっとお傍に…貴方が居なくなってしまうその時までずっと。」

僕の瞳から雫が落ちる。覚悟を出来てないまま君を選んでいたのは僕だ。仲間を捨てて君を選んだ時も僕には確りとした覚悟が出来ていなかったんだ。
君のほうが何倍もの覚悟を決めて僕を選んでくれていたのに…。

「ご、ごめんね…ごめ..ん…君よりも覚悟を決めてなかったのは… 僕だ…。君を選んだ事を僕は後悔してない。今、ここで、今更だけど、君に言わせて…僕はっ…僕は君を選んだ事を後悔してない。君に悲しい思いをさせる事になっても、僕は君を離したりしない。だから…ずっと僕の傍に…僕が居なくなるその時までずっと。」

君は嬉しそうな泣き笑いの笑顔で僕を抱き締めてくれた。僕も君を泣き笑いの笑顔で抱き締め返す。

「愛してる…君を…千鶴…愛してる…。」

「私も…私も愛しています。貴方を…総司さん…愛しています。」

そうして誓う。二人で…「死が二人を別つまで…ずっと、傍に…。」

僕はね、千鶴…死してもなお、ずっと、永遠に君を愛してる。君を愛し続ける。

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まぁ、あれですよ(>_<)

降ってきたのはこんな話。

あたしの愛してやまない薄桜鬼の沖田さんをイメージして。

所々おかしいのはりくちの妄想なので仕方ないと諦めてやっておくんなまし。

ちょっと長目な感じです。

所詮、私は駄文書きなんです( ;∀;)

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