『あいじょう~愛異常10』

手放した意識が戻りかけると胸に優しい温もり、吐息。

胸の果実を口に含み弄ぶ貴方の優しい眼差しが目に映る。

優しくねっとりとした舌の感触に「…ンッ……。」吐息混じりの甘い声が短く漏れる。

その声に煽られたのか、貴方は、含んでいた果実に痛いくらいに歯をたてる。

「アッ…アアッ…!」

噛みついた果実を引っ張るように顔を少し上げた貴方の顔は悦びを感じてる。

痛みに歪む私の顔を悦んでる。

苦痛を与えてると思っているのでしょ?

私には悦びの痛みなのに。

それとも、わかっていてそうしてる?

どっちにしても、貴方は、優しいのね。

もっと恐怖を、痛みを、絶望を、死すら与えて欲しいと言ったら…貴方はどうするのだろう。

思考力を奪うように、果実から放された唇が深く口づけてくる…。

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