『どうか、ゆっくりと…』

゛なぁ、お前は幸せだったか?゛

逝ってしまう貴方の最期の言葉。

私は貴方の手を握り゛ええ、とても幸せでした。貴方と出逢い、貴方と共に生きれたこと。私は、とても幸せでした。゛

貴方は私が握っていた手とは反対の手で、私の頬に触れ親指で私の涙を拭ってくれ、小さく優しく微笑んでゆっくりと両の眼を閉じて大きく一つ息を吐くとそのまま逝ってしまいました。

ねぇ、貴方。

私は、貴方の背中をずっと追いかけて来ました。

そして、貴方を愛し、貴方に愛されるようになってからは、貴方の傍で貴方のお世話をして貴方に守られて。

幸せでしたよ。

ずっと私を守って下さってありがとうございます。

貴方、ゆっくりと休んで下さい。

私がそちらに逝くまで、どうかゆっくりと休んで下さい。

私が逝く時はお迎えに来てくださいね。

それまでは、どうかゆっくりと…。

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