(和?台詞)「戦のない世は」

女台詞「重成(しげなり)様、私(わたくし)には解(わか)らないことがございます。何故(なにゆえ)、戦は起こるのでございましょう。私は、重成様はもちろん、民(たみ)にも緑豊かなこの大地にも傷をつけとうはございません。戦はたくさんの物を…愛する者を傷つけ、奪い去る。重成様とてどうなるか…。私は解りませぬ。戦を起こす父上や敵国の領主の考えることが解りませぬ…。重成様、戦のない世は来ぬのでございましょうか…。」





男台詞「奈都(なつ)。本当に戦とは何もかも失うものだ。私の命もそうだ。奈都(なつ)、傷つく私を見るのは嫌だと言うてくれたな。すまぬ、私はお前との約束をはたせそうにない。生き延びてお前と共に生きて行きたいと思うておったが…。なぁ、奈都(なつ)、戦のない世は来ぬのかと問うたお前に答えを返さぬままだったな…。戦のない世は必ずくる。信じて生きていけ。必ずくる。誰も傷つかなくても良い世が必ず。私はお前とその世を生きて行きたかったが…先に逝く。お前は代わりゆく世を長く生きて寿命を全うし、こちらに来るときは土産話をたくさん私に聞かせてくれ。さらば、奈都(なつ)…、来世で…。」



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子を成さずして先に逝く夫。



夫が戦に行く前に戦のない世がくればいいと願う妻。



そんな感じ…。



いや、和が書きたかっただけ…。

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