悠凛さん&りくちでサイコ風!リレー小説『あいじょう~愛異常2』

貴方は知らないでしょ。

貴方が言う言葉は私が思っている事と同じなの。

縛り付けている錯覚によって貴方が悦ぶのを私は、悦んでいるの。

「君の怯えた瞳さえ、僕の悦びになる。君を傷つけて、その血を舐めとってしまいたいんだ。」

そう言って肩ぐちにカッターで薄く傷をつけ、そこから流れる血を舐めとる。

その横顔は、やはり悦に入ってる。

貴方に気づかれないように薄く笑みが溢れる。

怯えた瞳の奥の私の狂喜を貴方は知らない。

私が貴方にして欲しいことは、こんな生温い事じゃないって言ったら貴方はどんな顔をするかしら?

私が貴方なら、本当に逃げられないように、足の腱を切って歩けないようにして、執拗に貴方を怯えさせて、従順な人形に仕立ててあげるのに。

ねぇ、こんなんじゃ満足できないの。

いっそ、逆転させて、私が貴方をそうしてしまおうかしら…。

傷が薄くて血が止まったところで貴方は顔をあげる。

「ほら、君の血を舐めとって啜れる程に僕は君を愛してる。」

貴方は唇を赤くして頬笑む。

私は、怯えた瞳に戻ってそんな貴方を見ながら震えてる振りをする。

怯えた瞳の奥にある本当を隠して。

やはり、逆転させてしまおうかしら…。

貴方を私のお人形に…。

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