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もじゃらんこものがたり

1⃣ももちゃんとみみちゃん、ふたりだけのせいかつ②


さていそがしいというのは、あるいみ、たすけぶねになります。

ももちゃんとみみちゃんは、まいにちのくらしが、ややぐちゃぐちゃでもやることがやまほどあったので、かなしみにくれているひまはありませんでした。

まいにち、あさおきてごはんをたきます。
ごはんはなにでたく?みず?せんざい??
みそしるっておゆにみそをとくだけ?こんぶをいれるの?

もじゃ10

がっこういかなきゃ! さくらえんいかなきゃ!

ふたりはだいこんらん。

みみちゃんはまだじぶんでふくもきれないけど、ぬいだふくはせんたっきまでもっていっていれました。

はみがきだってふたりでかわりばんこにおたがいのはをみがきます。

もじゃ11

しばらく、みみちゃんのウンチがでなかったとき、やさいやおみずがたりないのだとわかって、あわててニンジンとキノコをきってスープにいれました。

もじゃ12


あめふりのかいものはたいへん!

ふたりでおもたいかいものかごをかかえてびしょぬれになりながらいえにかえりました。
おかねがなくなってしまうのがこわくておかしはかえません。

でもふたりがすきなバナナはかいました。
だってすこしくらいはたのしみもなくっちゃ。

もじゃ13


よるは、こたつぶとんのなかにかいちゅうでんとうをいれてふたりで、もじゃらんこのおはなしのつづきをかんがえました。おかあさんのいいつけですからね。

「えーとっじしんがおきたんだよね。したからすっごくおおきなうめぼしがでてくるのは?」
「うめぼしすき」
「それはしょっぱいうめでした」
「わたち、あまいのがいい」
「そのしょっぱいうめが、しおをあらいながしておちゃづけになるために、もじゃらんこたちがたすけるの」
「おー!たすけよう」

もじゃ14


もじゃらんこのおはなしづくりは、だんだんはくねつし、6ぴきのもじゃらんこいっかが、ゆめにとうじょうすることまでありました。

ゆめのなか、ももちゃんはなつのゆうぐれ、もじゃらんこたちとおんせんにつかり、からだがまっしろになるせっけんをつかいました。あんまりみんながしろすぎて、だれがなにいろだったかわからなくなってしまいました。

もじゃ15


ももちゃんは、「ほらほらっかぜひくといけないから」といって、あかいもじゃらんこににじいろのシャツをきせ、みどりのもじゃらんこにピンクのスカートをはかせました。


もじゃ16



みみちゃんは、どんぐりでつくったブランコにのってゆらゆらゆれていると、みどりのもじゃらんこがとなりにやってきてしんけんにいうのです。
「すきなおんなのこができたもじゃ」

みどりのもじゃらんこはあついしせんをみみちゃんにおくります。

みみちゃんはこまりがお。
「むしはちょっと…」
ともごもごいいました。

もじゃ17


もじゃらんこのおはなしづくりはたのしいけれど、ひるま、ももちゃんは、がっこうにいかなければなりません。

やっとおわったがっこうからのかえりみち、おとこのこがみちばたでうずくまっていました。


もじゃ18

「だいじょうぶ?けがしたの?ばんそうこうあるよ」
ももちゃんが、こえをかけるとおとこのこはくびをふりました。
「とりが…」


よんでくれてありがとうございます。つづきはあしたこうかいします。

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