診療画像機器工学1/21(土)
問1
インバータ式X線高電圧装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1、インバータ周波数が高くなるほど高電圧変圧器の損失は小さくなる。
2、インバータ周波数が高くなるほど電源効率が良くなる。
3、インバータ周波数が高くなるほど管電圧のリプル百分率は小さくなる。
4、管電流が小さくなるほど管電圧のリプル百分率は小さくなる。
5、電源インピーダンスが大きくなるほど装置の定格出力は大きくなる。
解答:3、4
解説
1、2
インバータ周波数が高くなるほど高周波高電圧変圧器の損失は大きくなり、それに伴って電源効率が落ちる(低下する)。
3、電源インピーダンスが大きいと、電流が流れにくくなるため、装置の定
格出力は小さくなる。
※インピーダンス≠抵抗
→インピーダンスは電流の流れにくさを表すもの。
※リプル百分率は小さくなるほど装置にとって良い条件となる。
問2
散乱線除去グリッドについて正しいのはどれか。2つ選べ。
1、選択度は一次放射線透過率に対する散乱放射線透過率である。
2、グリッド露出係数は全放射線透過率の逆数である。
3、イメージ改善係数は一次放射線透過率の2乗に反比例する。
4、グリッド比が高くなると被ばく線量が高くなる。
5、グリッド密度が高くなると被ばく線量が高くなる。
解答:2、4
グリッドの物理的性能
・④~⑦の正確度
一般撮影:±10%以内
乳房撮影:±5%以内
・Bは小さい方が良い
・Σ、K、Qは大きい方が良い
・被写体厚が大きくなると散乱線は増加する
・照射野が小さくなると散乱線は減少する
・グリッド比が大きいとコントラストは向上、被ばく線量は増加する
メモ
・グリッド比は比例
・グリッド密度、管電圧は反比例
参考文献
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