宝塚版RRR

映画版、宝塚版ともにネタバレ注意です。


映画版についてと、宝塚化を知って


映画版は履修済。初めて見たインド映画。やたらネットで見かけるので面白いんだろうなぁ〜と思いつつ、公開半年後にようやく鑑賞して、もっと早く見ておけばよかったと思うくらい感動しました。
3時間あって情報量も多いのでちょっとカロリー高めですが歌もダンスも良くて楽しい、いやなんでそうなる!?というツッコミをねじ伏せるストーリーの良さと映像美と迫力とで、見終わった後はライブ1本暴れてきたような爽快感(と疲労も)がありました。頼むから見てくれと周囲に営業しまくり、数人は映画館に連れていき、人の感想や解説を読み漁り、コラボカフェは残念ながら間に合いませんでしたが展示も見に行くくらいにはハマっていました。

そうこうしていたら奇跡の宝塚化を知り、それなんてDosti?
これまで原作を元々知っていて宝塚化した経験はいくつかありますが実際のところ、知ってはいる、という程度の物が多くて、蒼穹の昴以来か、それ以上の衝撃でした。
曲はそのまま使ってくれるよね日本語歌詞にはなるのかな、さすがにあの早口呪文は原曲使用でしょ英語とテルグ語?ビームの言葉どうすんねん橋のシーン動物どうすんねんナートゥは客席降りしてくれるよね、めっちゃ盛り上がるはずエッタラジェンダもあったら最高やけど2本立てやからなぁ…どうかなぁ…
と、いろいろ思っていましたが!
とりあえず1回観劇してきた今。全部どうでもよくなるくらいよかった!!楽しかった!!
原作ご存じなので、ご存じじゃない方的にどうだったか気になるところ。

宝塚版、よかったところ、変更点など

楽しみすぎてシルバニア服作ったよ。
どうやってもピントが合わなかったけど。

幕開き冒頭からいきなり映画の曲。めちゃくちゃ早口のやつ。ん、これジェンヌさんの声で録りなおしていらっしゃる!?何ということ。早回しよねさすがに…?
マッリのシーンもちゃんとやってくれてる〜!!さすが、√Bheem!√Ramaだったらあの群衆シーンやるんか…!?組子半分くらい出てもらってさ。
マッリの歌声がまんますぎる〜かわいいよう〜そら連れ帰りたくもなるわ〜
鹿がでっかくてビビりました。これは…スコット邸突入で動物出てくる…!?(さすがになかった)
エドワードさりおさんのお金の投げ方めちゃよき。さりおさん、始終よかった。ナートゥ前のキャサリンの歌聞いてられんみたいなしぐさとか。最後までめっちゃいいかんじに小物〜!そういうの難しいと思うんですよ!?いないとなりたたないしさぁ…!

ビーム登場めっちゃよくない!?虎の壁から登場!!てか虎描いちゃった!!
ど頭からWATERRRさんがチラチラしてるのでわかりやすいですね。水の力を纏っているんだよ〜感が。
曲も最後の覚醒時のやつで迫力ありました。

さぁ次はラーマ登場よわくわく!!
初見はできるだけオペラ使わないで全体を見ようと心がけていて、ありちゃんどこから出てくるかな〜と思ってたら
そこにおったんか〜い でした。
ありちゃんFIRRREさんもわかりやすいよね。炎の力を秘めておりま〜す!が。
舞台慣れしてないと、何あれ?となるかもですが…映像使うよりかは遥かに粋だし、舞台ならではだと思います。

手を握るシーンは映画よりたくさん入ってましたね。印象に残る。
ポスター公開で、3人の衣装に度肝を抜かれたのは言うまでもないのですが、いちばん推せるのはロゴ!!
映画版は主演のおふたりのお顔なのが、ちゃんと、礼さんとありちゃんになってるところ!!!手もそうよね。このロゴのキーホルダーほしいわ。
子ども助けるシーン、列車事故→火事はうまいなぁ。

バイクはさすがに出せなかったか〜!ハイローで使ってたから2人乗りもできるかなと思ってたよ〜、
ライフルがロックかかったままはさすがにイギリス兵さんドジっ子すぎんか…

自転車に乗るひっとんが見られたのはとても良き。

ありちゃん…いたずら好き男の子の表情最高ですね。
宝塚版ラーマありちゃん、適任すぎると思いました…この、男の子と、骨太優秀警察官と、故郷に超かわガールフレンドを置き去りにしてる人の顔できる人そんなにおらんよね…
強いていうならちなつさんで見てみたいですけど
トップさんがみなさんキレイすぎて森から出てきたってとこ説得力…
礼さんもそうなんですけどね〜、でも現トップの中ではいちばんパワータイプというか、武術得意そうかなぁ、というところも織り込んで、他の配役もめっちゃマッチしてて、今の星組さんでの上演はかなりいいタイミングだったと思います。

最大のおたのしみナートゥ!!
日本語訳されるだろうなと思ってたらこれは予想通り!原曲さすがに何言ってるかわかんないもんね!
土煙を上げるようなローカルなダンス〜
ドラムセットないな〜と思ってたらちゃんと銀食器持ってるじゃない!!最高!!
サスペンダーパチーン!!もあったし!!
日本語詞でも違和感なかったですね!!
ドラマーや給仕のインド人がしょげる様子とか、インド対イギリスの構図は見にくかった気がする、けど全体的にミュージカル要素に重きを置いたんだなと解釈。宝塚版こそミュージカルですもんね。映画じゃなくて。
楽しみにしすぎた結果とにかくよかったとしか記憶できてないので一刻も早くおかわりしたいところ。
みなさん足が!お細い!から、余計スピードアップされて見える!
壮観だったなぁ。映画のほうがダンスしてる人数多いと思いますが目の前にあるのはスクリーンで、かたや宝塚は生身の人間であるってところのは、こちらも絶対映画に負けない迫力がありました。
楽しくて楽しくて、一瞬すぎました。
本当、何回も見なきゃだコレ。

拷問のシーンは、宝塚版のほうがグッときました。さすが拷問され慣れてるトップさん。
膝をつかないのとか、ラーマが迷いながら鞭を奮ってるのは、さすがに2階席からだとよく見えなかったのですが、群衆の怒りが高まっていくのと、一気になだれ込んでくるところは、目の前の大勢の生身の人間から発せられる圧が映像よりも強くて、これでビームが死んだら英雄になるなと映画よりもすとんと入ってきました。映画版は、群衆にとってビームはあくまでも数多の反英分子のひとつで、よくは知らない人だが同胞が鞭打たれるのを見ているという印象。怒りの源泉も「よくもインドを!」だったのが、宝塚版は、鞭打たれ倒れるビームがずっと画面から出ずにそこにいるからかな?「よくもビームを!」に見えました。映画はこのへんからラーマ主人公に変わっていきますが、ラーマの過去が描かれてもずっとビームが主体で、ほんとに√Bheemだ…と思いました。

あと2つ、宝塚版ならではだなと思ったのがあって
1つはジェニーとジェイクのストーリーへの絡み方。
ジェニー、映画でもスコットおじさんと仲良いシーンは一切なく死んでもそんなに深刻じゃなくてそれでいいの!?が強かったのですが、宝塚版もその通りなんですがお歌もちゃんとあって、スポットちゃんと当たってるのは良かったなぁーと。
てか、映画版もよく見たら最後も別に結ばれてはないのよね。てっきりお付き合いしてるレベルまで行ってると思ってた…
礼さん、今回は生き残ったけど舞空ちゃんと結ばれ…てはない!生きて幸せハッピーエンド、未だめぐり合いは再びのみ、?
ジェニー、お歌で自分の意思があるってとこがちゃんと見られてよかったな〜と思います!
ビームのことを友だち(ここ、宝塚版ではより強調されてたと思う)と認めていて、協力したいって思ったってとこは説得力増してた。映画版は、親印ではあっても祖国を裏切るほどの熱はなさそうに思えたので、突然反英に寝返った感が強かったけど、お歌のシーンあるだけでだいぶ変化がゆるやかになった印象でした。
ジェイクは更にいい感じに!ひたすらジェニーを追いかけていてインドもイギリスもない愛すべきちょっとおばかさんキャラ(褒めてます)になってたのほんとよかった!!
婚約者に改変されてどうなる〜!?と思ってて、もっとドロつかせるのかとも予想してましたが、ちっともストーリーには絡んでこないのにちょうどいい塩梅の面白キャラになってました。
というか続きを考えたときに、ジェニーとビームの恋はまだまだこれから、ってとこにジェイクが絡んでいくんだろうな、どうなっちゃうの〜!?と思えるところがまさに宝塚版。
極くんの演技も良かったです。ジェニーがシータを連れて来たところにキョドキョド…と居て。汚れを気にしながらそーっと座るところ、見に行った回は笑いも起こってました。
いちばん遊べるキャラだと思うので、これから千秋楽に向けての変化が楽しみです。

もう1つはシータがラーマからの手紙をビームに渡すところ。ビームが衝撃を受けてるの、貰い泣きしそうになりました。映画よりもずーっとビームに焦点を当てて見ていられるので、感情が連続してるのが伝わるのかも。映画は、シータの嘆きや仲間のびっくり顔もカットに入ってくるからか、自分は傍観者になってた感があったんですが、ビームが吃驚して愕然とするのに自分の気持ちもめっちゃ同調してて、完全にビーム視点で舞台を見てました。
これ、私が今回が初見で礼さん中心に見てたってのも大きいと思うので、次回はシータやほかのキャラの表情も見なきゃだな。

最後の覚醒祭り、細かいことはいいんだよ!!!!感がまさにRRR、で良かった。映像の迫力でいや薬草すげーな足はどうしたラーマ神えっそんなことある?えっビーマってなんですか突然どうしたのよ弓矢と槍強すぎるわ文明の利器とは、とかの困惑がどこかへすっ飛んでいくあの気持ちよさもちゃんとあって、再現度高〜と思いました。
このシーンだけじゃないけど、電飾が良すぎましたね。クリスマスツリーに飾るようなやつ、真っ直ぐじゃなくてうにょうにょ動くやつ。
ちょうど前日見ていた月組さんのRain on Neptune に同じような電飾が出ていて、あんなのあるんだなーと思ったところでした。
弓矢の軌跡が電飾だったの面白かったですね。効果音も大きくて派手だし全然弓矢の音じゃなかった。ドゴーーーン!!って。ドラゴンボールかな。もーここも情報量多くて頭パンクしていて、ロクに覚えてないのではやく2回目見たいです。なんかすごかった。としか覚えてない…私は一体何を見たんだ。
なんだかわからないけどいつのまにか銃火器に弓矢と槍と不思議な力で勝って、スコットに銃弾を返すところも…映画のとおり!!

ここは映画見てないと分からないのでは?

ラッチュが、ラーマが警察と気づいて逃走するところとか、火事に巻き込まれた子ども助けるのにアイコンタクトするところがさら〜っとしてたような…
私みたいに群衆見がちな人は特に!
このあともわちゃーっとしてて、銀橋の端と端でビームとラーマに照明当たってるのはわかったけど…
子どもがどうやって助かったかは完全に見逃しました。気がついたらガシィ!!!!!でDostiやってた。
最後の覚醒祭りも映画と比べて超短縮版だったのですよね、あれでも。

ちょっと勿体ないなぁと思うのは

宝塚版は、時間が短くてどうしても描きかれないからミュージカル要素、楽しさや華やかさに重点を置いたのだろうなと感じる作りになっていたことです。
映画版は英対印の構図がもっとグロくて、圧政に差別に武力の差にと、とにかくインドが苦しんでいるのがもっとはっきりしていて、恨みつらみが色濃く渦巻いているのも、それにじっと耐えているのもよくわかりましたし、ビームやラッチュの拷問ももっと残虐で目を背けたくなるくらいで、当時インドが置かれていた状況を深刻に受け止めることができる描き方でした。
イギリスから受ける仕打ちが酷ければ酷いほど、最後にスコット邸どころじゃなくもっと大きな砦を陥落させるのが最高に気持ちが良く、胸が空く思いを味わえたのですが、宝塚版はどうしても楽しかった!!華やかだった!!が強すぎて、闇の部分は少なかったなと思いました。
たぶん宝塚から入った方は、映画版は重すぎるってことになるのではないでしょうか。
またそのように自らを扱ったイギリスに反旗を翻すビームとラーマが、インドで人気の高い神様や神話の登場人物を彷彿とさせるキャラクターであるというところも、映画RRRの大きな魅力だと思うのですが、ここも宝塚版はさらっとしているなという印象です。この説明、映画は字幕なんだから当然といえば当然ですしそこまで舞台上で説明するのはさすがに難しすぎるとは思うんですが…!
覚醒シーンの歌で説明されているのかもしれませんが、視覚情報も多すぎて初見1回だけではそこまで受け取ることができませんでした…
あの電飾も虎の絵も非常に良かったのですが、ラーマ王子やハヌマーンに詳しい人そんなにいないんじゃないかな…!?1本物だったら、もっとじっくりやれたんじゃないかなと思います。
というか私も映画版見た時点では、ラーマ王子とかシータ姫とか聞いたことはあるけどどんな話だっけな、という程度でしたので、あれはどういうことだ!?調べなきゃ!と思って帰ったのですが、私は宝塚版だけでは解説までは手が伸びなかったかもしれないなぁと感じています。

結論は大満足。何回でも見たい


ハイカロリーすぎて処理しきれてないとこも多いんですが、映画が先派から見ても脅威の再現率、迫力、なにより華やか〜で、ほんっっっっっと宝塚化実現して、更に現地で観劇まで出来て、めっちゃくちゃ幸せでした。

エンディング、エッタラジェンダも、ちらっと曲だけ流してフワ〜と終わったらどうしよ、と思ってたらがっっつつりあった、しかも客席降りで!超感激でした!!
派手に踊り狂うスタッフロールを見ながらこれがインド映画か…と呆然としたところまでしっかり思い出しました。スクリーンに向かって拍手したくなったのは初めてでした。これを追体験するにも宝塚版は十分な内容だったと思います。

いやもうホントに楽しかった。映画版も宝塚版も、何回でも見たいです。

余談ですが
映画版を見たあとは、NTR Jr.さんとラーム・チャランさん、ラージャマウリ監督は見分けがつくようになりました。
進撃のインド人とか、Gora Goraとか、以前からいくつか好きなインドダンス動画はあるけどみんな同じ顔に見えるなぁと思っていたら全部NTR Jr.さんでした。そら同じですわ。

将来ありちゃんがトップさんになったら、√Ramaもよろしくお願いします…


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