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カジノ・ロワイヤル

ゆりかさんご卒業とは思えないくらい明るくて楽しい演目でした。最後やっとうるっとくるけど、ずーっと卒業公演なの忘れて見てた。
どことなくオーシャンズ11、シャーロック・ホームズ、そしてアナスタシア。
ゆりかさんトップ就任後の演目がよぎる演出が多くて愛…あと何故か?エリザベート笑
未見でも楽しいと思います。見てればより楽しい。

オープニング
ゆりかさん、スーツで後光背負って登場。それだけでなんでこんなかっこいいの????宝塚は浴びるものって言う表現が本当に似合うと思う。ものすごい風が吹くようなっていうかもう圧。美の圧5000000hPa。
ポーズ、何気なくされてるけど、全部かっこいい。それができるようになるまでどれだけかかるんだ、といつも思う。ポーズと表情だけで役の性格が透けて見える。渋くて寡黙で、仕事は正確に。もしかしたらちょっと冷たいタイプかもしれない。現トップの中では最上級生で歴が長いわけで、やっぱり、渋さは段違いだなと思う。いちばんトレンチコート似合うと思う。月組っぽさも感じるんよねゆりかさん。職人風というか。
続けてメインキャストさんたちがトランプ風の壁から登場、ピストル音とともに。まーーーーじ最高。好き。アニメチックで大変良い、、男役続いてゾロゾロ。キキちゃんも遅れて登場。ゆりかさんだけじゃなくってここもう、皆さん役なんですよね。キキちゃんが特に、普段と違う顔つきで、指の先まですでにル・シッフルだぁぁと思いました。
変わった振付多かったなー、ピストル風なとことか、手首掴んで?るとことか。
目が全然足りません。トンボになりたい。今回も無事致死量の美圧を受けました。致死量で寿命が縮んで伸びて、生き返るわ〜。

MI6オフィス
松風さんがもう完璧な、良いおじさん。ほんっとに宝塚の男役芸ってすごい。冷静に考えて女の人が男の人の役を、しかも青年でなくておじさんを演じるって並大抵じゃないと思うけど、松風さんの男役は特に、こういう人おるよねー、てなる。たそイズムは同期にも伝染してるの??
このあとメゾンダムールでお客さん役で出てたとこ、みねりちゃんにデレデレなってるお顔が特に素晴らしかったです…
松風さんを把握できたのはアナスタシアだったと思う、(めちゃくちゃライトにしか見ておらず…遅くてすみません…)そのときはすっしぃさんとの間にもっとたくさん上級生がいた気がするのだけど、たった2年ほどでここまで人が入れ替わってしまうのかといつものことながら実感しました。
みーんな、お顔が把握出来たとたんにご卒業されちゃう…推せるうちに推さないとほんと。
そんなことを考えてると前日譚があんまり頭に入らなくて、初回は話についてくので必死でした。歌詞をちゃんと聞けば分かるけど、ゆりかさんのお爺さんの写真もまたゆりかさんじゃねぇか。マリア皇太后は見たことある写真だな〜。3回目ってことでいいですかね。マリア皇太后役のすっしぃさん。とか思ってるとなんか話進んでた。
たぶん分からんくても全然おっけーな作りになってるんだろうけど、せっかくだし覚えたい。世界史取ってたのになんにも覚えてない。
宝塚で学ぶとめちゃくちゃ入るんですよね…高校生のときにハマっておけば…

リモコンの説明とか、ヒッピーとかでなんとなく、今よりもうちょっと前の時代の話なんだなー、を把握。1968年って言ってましたね。学生運動。

広告塔ドン+大人のkiss♥
あっち、の指さしだけで納得してツッコミもなく走ってく警官さんってばよォ…

メゾンダムール
みねりちゃんキター!!!紫ぱっつんボブかわいいいいい
アナスタシアでも、フランスに亡命したロシア人が集まってるパブありましたね。なんでフランスなんだろ??
なんか、こってぃおるな…と思ったら銃撃戦に!!
このへんも初回は頭に入り切ってなくて、
キキちゃん:KGB=ソ連、だけどロシア帝国再興狙ってる人。職場の売上を使い込んでる上、なんか別のこと企んでるぽくてKGB風紀委員会スメルシュにも目つけられてる、の構図、2幕とパンフでやっと分かりました。
やっぱり原作が小説だと情報量多いんだろうな。どうしても説明1回ではちょっと入ってこなかった…
それにしてもこってぃまじかっこいいな…
ふだんほわほわしてる分ギャップもすごい。ほんとに怖いもん。いやそんな事ばっかり見てるから入らないんだな、話が笑

反対にずんちゃん。ヘニャヘニャ学生が端々でストーリー緩めにかかって来るのほんとよかった。
ずっとみねりちゃんにデレデレしてもうて。
随所でアドリブ出来るし、自由きくいいお役でしたね。あ、でも、アドリブ化はずんちゃんならではですね、そういうのすっごい上手ですよね。喋ってない時こそ見ていたい。

波木瑛斗くん。背高いね、そして鬼スタイル良くておられますね…
ハイローのときから気になってます。
スローで殴られてる顔よかった。

カジノ
ルーレットとその横の台、あのセット考えたのってイケコ先生かな?ほかのお芝居でもありそうだけど、ない!すごく面白い。
台が大きめで、斜めに作ってあるので俯瞰にも見えるし、実際にカジノ台の横に立った時の目線にもなってて不思議。台の向こうに人が沢山いるのも、台上もよく見える。めっちゃいいアイディアだなぁ。
ルーレットも大きくて、これも客席からもよく見えるしほんとに光るし回るし止まるしで、作ったの!?どうなってるの!?
回る回るルーレットの歌でルーレットもカジノのお客さんも回りながら回っててなにもかもすごく回ってて、よかった。
すっしぃさん、台に身を乗り出して賭けてるの好き。もっと激渋なダンディも貴族の女性もできてほんっっっとにかっこいいし美しいのに、このキュートなお姿。

亜音有星くん、風色日向くん
スチールでは性格逆かと思ったけど、チャラ男とキザ男、一言喋っただけでわかるのすご。特に亜音くんのチャラ男はふふってなる。いちいち動きが大げさだし潤花ちゃんを取り合って喧嘩っぽくなってその隙ににげられちゃうのアホかわいい。
テニスも水上スキーもエアーバスケのとこも好き。
跳ねたボールがそっちに飛んじゃってわってなるずんちゃんもめっちゃ好き。
何気にこのおふたりも日替わりというか毎日ちょっとずつ動きが違うような。バカラ勝負ですっしぃさんパパになんか念送ってたときがあったけど、最初そうだったっけ??

キキちゃんとすっしぃさんのエリザベートごっこ。
初めて見たのは初日近かったけど、大ウケしてました。みんな大好きエリザベートだね。まさかすっしぃさんがそこのパート歌うのを聞く日が来ようとは。さすがに、千秋楽近くは笑い声ちょっと収まってたけど。
同じシーンでキキちゃんがナイトクラブやってる〜ときの真名瀬みらくんと嵐之真くんのショーガールのポーズは度肝抜かれました。
そそそそうよね、ロケットやってるんだしできるよね普通に…バリバリの男役姿でされてるのでだいぶびっくりしましたたた。最高ですね!!

柵を越えられないずんちゃん。
ここも微妙にアドリブ化してて初見のときは足がつった!だったけどまた別の日は潤花ちゃんに抱きついてえっと…?となってた。すっかり毎回のお楽しみポイントですね。千秋楽は、かのちゃんに脚持ってもらって、上手だね!になってた。あ、脚を持つのが??、笑
私は。見逃さない。ずんちゃんがよいしょって上げた脚は、軽く柵を超えてたこと。

隠れてるゆりかさんの、たばこを吸う姿が天才なんですが。取り出して、火着けて、吸って、ちょっと上見て、ふーってする一連の流れ素晴らしすぎるですが。男の人でもそれかっこいい人そうそういないよ???

あとゆりかさんもかのちゃんも柵?あります?みたいな軽々とした脚さばき。ずんちゃんも…ほんとは軽々越えられるくせにぃ。

イルカの話。
争ったりしないし友好的だよねー人間のこと好きだよねーなかよぴだよねー、冷戦とかやってる人間とは違うねー
というメッセージは読み解けるのですけど
ちょっと面白いなって思っちゃってなんかスミマセンなんですけど…突然何を言い出すんだと…高校生の団体と被ったときも女子高生がそこの話してたわよ…

バカラ勝負。
参加者の欧米人夫婦?ギラギラジャラジャラいろいろ手に着けてる男性の方はどなた…?美しい…
下級生が何人か背中に大きいトランプ持ってるの、最初は気づかなかった。他の人に渡すのもさり気ない。
しどりゅさんのフェリックス・ライターは
フェニックス・ライトと聞き間違えて
逆裁!!!とおもったけど原作キャラなんですね。まーた宙組ネタぶっこんで!と思ってはしゃいじゃった。スミマセン。

台の上乗っちゃうよねー!!

小さい方のトランプも、柄が客席から見えるくらいには大きいですよね。
細かい。
パーティグッズでB5くらいのトランプ持ってたけど扱いにくかったなぁ。まず扇状に持てない。
パッと見だとうわでかっ!!てならないのは計算されてるんだろうなぁ。手に持つのも、キキちゃんがゆりかさんの手から取るのとか、最後ばら撒くのにポッケから取るとかも大変だったろうな…ポッケのはもしかしたら小さかったかも。
しれっっっとやっていらっしゃる。

夜中にルーレットの部屋にこっそり忍び込んでるところ。ボンドの正体バレたときの
ずんちゃんの
ねっ!!!
好き。何でそれだけで面白いの…

1幕の終わりもかっこよかった…
バトルからいつのまにかダンスになって気がついたら幕間。めちゃナチュラル。
ミュージカル突然歌い出したり踊るから苦手、って方もここは自然に見れたのでは!?

たくさんかっこいいが詰まっててさすが1本ものだとは思うけど、話自体は正直、1幕終わった時点で初見はなんかモヤァが残ってました。
2幕見るとスッキリしてて、更に2回目を見ると頭からあーそういうこと〜、となりました。

2幕の方が更に笑えるとこがあって楽しいですしね。

戴冠式。
すっしぃさんが玉座にちゃっかり座っちゃうのとティアラをおっとっとするの好き。ティアラ着けるのそこでそんなにやってくれるんだね…ガン見ポイント。

ラスプーチンだとぉぉぉぉ???!!!??
宙組でラスプーチンといえば神々の土地!!ですよね!!ここラスプーチンじゃなくてもよかったよね!?これ原作どおりなの!?めっちゃ笑った(スミマセン…)どっちにしても謎に説得力あってよかったです…そりゃロマノフのみなさま大混乱するわ。

ゆりかさん、潤花ちゃん戴冠式から逃げてきて銀橋のシーン。
まず服を脱ぐところ。初見のとき客席めっちゃ笑い声出ててちょっと意外な反応だったなー、と。
たしかにここも、舞台衣装そこで脱ぐの!?!?とは思った。あと伝統衣装の下ってしっかり服着るもんなの…

それから床板外すところ。
ここも初見時は客席、え〜〜!!??という声。
たしかにさ、コロナで蓋されてるもんね、オケピ。オケピ蓋ガバッと行くかと思ったけど専用の箱が現れてましたね。

最後、捕まってピンチなのに敵の頭越しにちょっとイチャつき会話。
なんなのこの笑いポイント多めの銀橋は。

ル・シッフルの秘密基地
ムキムキ!
こういうシーンで後ろでわちゃついてる下級生の皆さんを見るのが好きです。
なかなかお顔とお名前が一致しないけど…
キキちゃん持ち上げてるの波輝瑛斗くんともう1人はどなたですか!!
すきです!!

みねりちゃんもムチ装備!
すっしぃさんに何の先生?言われてたけど
ほんそれですよ

ドクトル・ツバイシュタイン
そのまんますぎるwwwいいネーミングだよねぇ
あと後ろのスクリーンの映像も力入ってて良きだな…歌劇のイラストの方ですよね、?パンフかルサンクにもこれ載せて。

人間の肋骨は12本あります。
君にも、君にも、あなたにも。
のセリフ好き。
次の方どうぞ〜。じゃないんよ!!笑
若翔りつさんなんんんんんっっっっでもできるんですね!?!!?ツバイシュタインめっちゃ面白かったー!!
銃突きつけられてる時の顔とか追い立てられて走ってくとことか
捕まったあとウイスキー飲んで、じいさん元気だな…のとことか!

花菱りずさんもなかなかコメディな表情なんですよね、今回ずっと。
ちょっと性格悪く笑うとことか、ガヤに混じって大声でなにか言ってるのとか小物っぽくてすっごい良いな。ツバイシュタインといっしょに人質なってるとこのずっと泣きそうな顔、面白すぎるw

ちょっと戻りまして、ずんちゃんもお城に来て捕まってる?ところ。
ネオ・ロマノフさんに銃突きつけられてるのに歌ってるのめっちゃいい画だな。学生運動はもう勢いを失ってるなって。
ところで、後ろでとんでもないことがしれっと行われてますが。
今回いちばんビビり散らかしたシーンでした。
最高ですありがとうございます。泉堂成くん、ハイローの美男子に引き続き突然セクシーご担当ですか…定番化してください。

牢獄。
おもしろシーンになってしまってるけど狙い通りでいいんですかね。
イルカの立ち泳ぎ。
ここでイルカ回収するのずるいよぉぉ笑うに決まってるじゃないですかぁ

武器庫。
ほかの舞台でも飾りの鎧が出る度に実は中に人入ってて動かんのかな、とか、鎧のフリしてやりすごす、にならんのかなと常々思ってたけど、ベタすぎるよな〜。やらんよな〜、と思ってたらキター!!
連射の音にちゃんとビクビクなってるの最高に面白かった。
ちゃんとみねりちゃんも助ける!
1幕から熱いヴェーゼぶちかましてくれてたね😇
この2人なんでこんな面白いの…てか
面白い人多いよねこの演目。

最後の決闘!各員総出なのに一騎打ち!
今回サーベルだったけど高いとこで対決、シャーロック・ホームズで見たな〜。偶然なのか持っていったのかわからないけどこれまでの演目に似ているシーンが多くてすごい。

こってぃ出てきて
スメルシュの役割というか
あーそういう事…とやっとここで理解できました。
こってぃが階段下向かって銃撃するのかっこよすぎません???銃の反動の動きずっと見ていたいんですけど。

飛び降りたあと、初見の日、潤花ちゃんの頭がB席からだとちょっとだけ見えて得した気持ち。飛び降りシーン後ろどうなってんのかいつも気になる。
演目によるかもだけど下まで降りてるんだと思ってた。

みねりちゃんとずんちゃん、最後にはすっかりコメディキャラに…
こんどはあきもさん頭越し会話。よく同公演内に2回も持ってこれたな。
後ろの塔の映像からちゃんとパラシュート飛んでるの感動しました。

本物パラシュート。
突然卒業公演だというのを思い出して、うるっときちゃう劇中唯一のシーン。
はい、キャベツです。双眼鏡持っててよかったです。

すっしぃさんの最後のセリフ。
明るく元気に、私のようにダンディに、ユーモアを忘れずに。だったかな。
大拍手でしたね。私もすっしぃさんのようにエレガントな大人になりたいです。

卒業公演って芝居もショーも泣いて泣いて大変なことになるやつ、と思ってたんですけど
1本ものって最後に一番の盛り上がりが来るので、しかもそれまでもそれからもコメディタッチなとこ多いので忘れて見れてまして。卒業公演というより劇そのものとして見られるのがそれはそれで良いなぁと。ネバセイみたいにどっしりしっとりでもなく。ほんとに最初から最後まで楽しく観劇できました。
ボンドがスパイであるが故に、特定の女性と特別親しくはならない、というのを追体験するような爽やか〜な後味です。もちろんボンドのこと大好きだし、いい体験したな、いい時間だったな、というのも当然ある。悲しい別れではないどころか、次の出会いへの転換点になってるのもすごく高度な演出。
卒業だからねー!感動ポイントたくさん詰め込みましたよ!!泣けるやつ作りました!!も、もちろん風物詩感あって良いし好きですし、その終わり方が似合う人も沢山いる。でも今回みたいな卒業公演もとても良いと思います。ゆりかさんは確かに、死んだり消えたりというよりは、これがいいと思う。
ボンドガールがちゃんといるのに、キャベツとしてボンドガール及びボーイになれるのよすぎるでしょ。
またどこか別の世界で会えたらいいな、と思う作品でした!

もうすぐ東京公演ですね。最後まで、お怪我などなく、完走できますように。















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