経過観察 (4)
最後の経過観察を書いてから4ヶ月が経っています。今日はいつもより歩いたのでかなり眠いんだけどなんとなく気が向いたので更新することにしました。
今日IKEAに行った。ひとりで。ひとりで来てるのはほとんど私しかいなくて、みんな恋人や家族と来ていた。みんな「誰かと共有する生活」について相談し、購買をしていた。一方の私はもちろん、私たったひとりの生活のために店内をぐるぐる歩き回った。楽しかった。とても孤独だった。とても良い孤独だった。カフェで2杯のカフェラテを飲み、ブルーベリーの入ったチーズケーキをつつきながら西加奈子の「おまじない」を読み終えた。「おまじない」を読んで、私は私だと思った。私は私のことを、勝手に決められる。それがすごく幸福だと思った。以前より遥かに、孤独が幸福なものとして私の中に存在していることを感じる。
家に帰ってきてから、買ってきた収納ボックスを組み立てて断捨離を始めようとした。あまり進まない。物を捨てるのには精神力が必要。けれど、必要のないものばかりに囲まれて生活する訳にもいかない。余白を作っておかなくちゃ、前に進めないもの。
友人たちが少し遠くへ、新しい場所へ、次々引っ越していく。変わっていくんだなと思う。卒業が間近であることを実感する。と、言語化すると更に実感する。相変わらず私は春が嫌い。変わらないものは、ちゃんと心の中に持っておかなくちゃと思うけど。心の中に置いておく方が不安かもね。隙間風が冷たいね。
もう少しで兄の命日が来ます。一周忌の日取りが決まったのでまた広島に帰らなきゃいけません。気が重いなあ。なるべく短い期間帰る予定。暖かくなってきたし、苦手なものや煩わしいもの、できるだけ脱ぎ捨てて、本当に必要なもの、いや、むしろくだらなくてほっとするようなものとだけ生活していこう。
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