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青ドフラで新環境を捻り潰す(13655文字)

割引あり



制限改訂

8月12日‼
日没と同時に‼
我々は制限改訂を行う!!!

制限改訂の日
環境で暴れに暴れた赤紫ローがナーフされます。筆者もドキドキで迎えた制限改訂のその結果はいかほどに…

赤紫ローの禁止と黒ルッチの弱体化という結果となりました。8モリア関連にノータッチだったのが意外でしたがおおむねみんなの予想通りです。
赤紫ローデッキを使っていた筆者には痛い結果でした。しかし、この制限改訂で環境がかなり変化しそうなので非常にわくわくしています。

制限改訂を踏まえた簡単な環境予想

さて、この制限改訂+9弾の新リーダーの参入によって環境がどうなるのか。かるーく考えてみました。(これに関してはたくさんの意見があると思うのでいろいろ考えてみてください。)

現環境デッキへの影響

赤枠は特に大きな影響がありそうなデッキです。

まず、赤紫ロー禁止による分布の増加が見込めるデッキについてです。赤紫ローに大きな不利を取っていたデッキと赤紫ローの代わりになるデッキが増加すると考えられます。速攻デッキに弱いカタクリ、プリン、5000と6000のキャラを除去されるのが苦手なボニー、デッキ下に送られることとキャラを並べられることが苦手なナミ、ドンマイナス効果が絶望的な相性のレイジュ。これらの活躍に期待ができます。

次に黒ルッチの弱体化による分布の増加が見込めそうなデッキです。キャラ処理をされるのが苦手なデッキと、ルッチの代わりになる除去系のデッキです。特にモリアとルッチはどちらが強いのかよく論争が起こるので分布ははじめ落ち着かなさそうです。

分布減少しそうなデッキは今まで赤紫ローと黒ルッチのメタデッキとして活躍したデッキたちです。ただし、黒黄ルフィは黒ルッチだけではなく二次的なほかのデッキの増減を気にする必要性が高いので一概に減少すると言い切れません。

9弾のデッキ相性について

9弾の5リーダーがどのようなデッキ相性なのか考えていきましょう。

赤シャンクスです。リーダー効果を使用できる回数が多いなら有利、少ないなら不利、といった感じです。5000で攻撃する回数が多いデッキにはある程度有利を取れると考えています。シャンクスのカードプール的に速攻が少ないことと相手の面処理をするのが苦手なことを考えて不利デッキは選びました。

青バギーです。先日10コストのバギーが公開されたました。このカードを主軸に戦うことを考えると、相手の大型のカードをバギーでうまく処理できるかが大事になってきます。大型がいるデッキには有利に立ち回りそうですが小型中心のデッキには不利だと考えました。

緑紫リムです。正直有利デッキが思いつかないというのが率直な感想でした。

黒紫ルフィです。リソースを伸ばしながらキャラ展開をする?、今までにあまりないデッキタイプなので少し困惑しています。イベント軸とそれ以外の2種類のデッキタイプが考えられますが、イベント軸は刺さるデッキとそうでないデッキの2種類があるのでデッキ相性を考えにくいです。ただ、新デッキの中では出力が最も高そうだと感じています。

紫黄ロビンです。ダブルアタックのヤマトと同様に、バニッシュをどう評価するのかが重要になります。黄色系統にはもちろん有利ですが、如何せん強い大型が紫黄のカードプールに10エースぐらいしかいないのでキャラ処理がやはり苦手そうです。

黒ひげです。リーダー効果を使うタイミングが重要になるリーダーですが、大型の登場時効果が強いリーダーはタイミングを読みやすく、有利を取りやすいです。特に黄色対面のライフ回復効果を封じることができるのが強いリーダーです。

総合的なtier表


環境予想としては、黒の除去デッキと黒黄ルフィを中心に回ると考えています。明確に黒に有利なデッキが黒黄ルフィしかいないのでこの2種類に勝てるかどうかが重要になります。
黒ひげに関しては有利不利が激しく、非常に読みにくいですが、環境初期では多く分布すると考えられます。
また、新環境では雑多なデッキが多くなることが予想されるので、デッキ相性よりもデッキ出力が優先される傾向があります。


青ドフラの強み

青ドフラが新環境で活躍できると感じる根拠は3つ
①デッキ自体の押し付け性能
②除去デッキの減少
③完全不利対面の少なさ
です。

まず①デッキ自体の押し付け性能についてです。
青ドフラのデッキコンセプトを簡潔にすると

リーダー効果による多面展開を行いハンドを減らすことなくゴリ押す

です。リーダー効果が3ドンから使えることと、デッキトップ操作をできるカードの多さから、安定して序盤から展開をしていきます。先にこっちがキャラの展開をしていくので序盤の主導権はこちらが握る試合が多いです。(逆に言えば終盤弱い)
相手からするとまずはこちらのキャラにかまう必要がありますが、青ドフラ側からするとキャラを展開するという方針があまり変わりません。
新しいデッキが増えてプレイングに差がでがちな新環境において握りやすいデッキというのは有利に立ち回ることができます。

次に②除去デッキの減少についてです。
これは制限改訂と黒ひげによる影響です。
制限改訂によって弱体化した黒ルッチと赤紫ロー。新たな除去寄りのデッキが出てくることが予想されますが、序盤から除去を行ってくるデッキが減少するのは確かです。また、新リーダーの黒ひげによる効果も期待できます。まだ、どれだけこのリーダーが強いがわからないですがもし流行ったら登場時効果で除去をするカードが弱くなります。結果アタック時効果や大型の百獣海賊団による起動メインで除去をするカードの採用が多くなり、序盤のキャラ処理が難しくなります。(あくまで黒ひげが流行ったらの話です。)キャラ処理されるのが苦手なデッキなので、この影響はありがたいです。

③完全な不利対面の少なさについてです。
主に黒ひげと黄エネルと黒黄ルフィを指します。
黒ひげ→登場時効果無効が刺さりにくい(毎ターン青ドフラが効果を使う→黒ひげの手札消費が激しい+青ドフラのリーダー効果が主軸なので、登場時効果を封じられてもある程度戦える)
黄エネル→プリンを出せば五分
黒黄ルフィ→プリンを出せば五分+デッキ下除去が刺さりやすい
といった感じでほかのデッキの無理対面になりがちなデッキに対してある程度戦うことができます。プリンのステマみたいになっちゃいましたが、幅広いデッキに抗う手段を持っていることは大きな利点です。

デッキ構築の経緯とデッキリスト

デッキを作成する際の思考の流れにそってデッキを紹介していきます。
まず、デッキ製作の方針について。
①リーダー効果を使用するためにデッキトップ操作用のカードと登場させる用のカードの2種類を入れる
②終盤に出して強いカード、いわゆる大型のカードを入れる
③2000カウンターを入れる
④メタカードを入れる
⑤全体的なデッキバランスの調整
⑥実際に使ってみてほしいカードといらないカード(使わないカード)の調整
を順に行い、デッキを形にしていきます。

①リーダー効果用のカード

リーダー効果を使用するうえで必要なカードたちです。
まず採用しないといけないのがデッキトップ操作カードです。

1コス•••ペローナ、バギー、ドフラミンゴ
2コス•••ティーチ、ウソップ、デュバル
3,4コス•••ドフラミンゴ、くま、ウィーブル、クロコダイル、ハンコック、ナミュール
5コス•••ドレーク、エース、ゼフ

あまり使われていないカードもありますが、構築段階ではとりあえず多く挙げておきます。

2ターン目からリーダー効果を使う、という点を考えると1コスのキャラの優先度が高まります。特に、先行の場合は1ドンのターンに1コスキャラを出す必要があります。マリガンありで初手の手札に1枚以上1コスを手札に加える確率を考えると、
4枚採用→58%
8枚採用→84%
12枚採用→94%
となるので参考にしてください。(複数のカードの確率計算機(マリガン対応) (yazirusis.com)というサイトが計算しやすく楽です)

次にリーダー効果で出す七武海のカードたちです。


大きく4種類に分けることができます。環境に合わせて採用カードを変えられるのは大きなメリットでしょう。現在高く評価されているのは、手札補充系とデッキトップ操作のカードたち、それに加えてジンベエです。

Xに流れてくる構築では、3、4コスの七武海採用するのは7~8種類(約30枚)です。考えられる理由としては2つあり、
・5枚見た時七武海が3枚以上ある確率が90%を超える
・デッキトップ操作のカードがないときや、劣勢の場合にデッキトップ操作をすることなくキャラを出す確率を上げるため
という理由で採用枚数を決めているのだと考えられます。

②大型

まず大型を採用するか、そしてどの大型を採用するかの2つを吟味しなくてはなりません。
個人的な意見としては大型を採用するべきであると考えています。
リーダー効果の安定感<大型による効果のメリットと判断しました。
ルッチをはじめとする除去系のデッキにとっては4コス帯は非常に除去しやすいので多少無理してでも大型を入れたほうがいいです。
そして大型の候補は2つ

9コス軸と10コス軸です。
9コス軸は9サンジと9以下の大型を入れる型、10コス軸はドローかバウンスの10カイドウを入れる型だと思ってください。どちらの型もメリットがありますが、現時点で評価されているのはドロー10カイドウを入れた型です。
考えられる理由は
・9ミホークの7以下デッキ下で送りたいカードが現環境では少なく、バウンス10カイドウの8以下バウンスで戻して強いカードがいない(手札に戻っても出し直せば強いカードが多い)
・デッキパーツがドロー10カイドウだけで足りるので、デッキの枠を圧迫しない
という2点だと思っています。

③2000カウンター

正直青ドフラに関しては2000カウンターに困ることはないかなと感じています。どのデッキにも大体10枚あれば十分ですが、ドフラミンゴにはたくさんあります。特に採用したい2000カウンターがなければ、
1コスバギー
4コスクロコダイル、ロー、ミホーク
のどれかを入れておきましょう。

結構ありますが、七武海関連の2000カウンターがおすすめです

④メタカード

採用候補となるメタカードはこれらです。

9月からは赤紫ローがいなくなることにより重力刀の評価が下がることが予想されますが、黒黄に十分強いです。
また、プリンを採用するだけでナミに勝てるのは有名ですね。
一切殴らずに大型を2、3体出したらプリンを出して相手の手札を全部山札に戻し、その後殴れば勝ちです。

採用枚数については様々ありますが、それぞれ2、3でいいのかなと思っています。デッキトップ操作のキャラが入っているので回していると4枚採用でなくても意外と引き込むことができます。

⑤デッキ調整

以上を踏まえてデッキ調整を行います。

このような感じになりました。デッキトップ操作用の1コスが8枚、メタカードとしてプリンと重力刀、大型にドロー10カイドウを入れてそのほかは七武海、といった感じです。

⑥実際に調整

調整については「調整を踏まえて」で書こうと思います。
有料部分に最新版のデッキリストを載せておきます。
ネタバレすると大型が抜けました…


採用、非採用カード解説

採用したカード以外のカードも含めて解説します。同じような役割のカードグループにして1つ1つ解説していきます。

1,2コス帯


ペローナです。他のデッキトップ操作のカードと競合します。強い点は1コスで5枚見れる唯一のカードであること、カウンターがついていることが他よりも評価される理由です。ただ、七武海ではないのでセンゴクのようなサーチに引っかからないことがデメリットとして挙げられます。(リーダー効果で出せないが、そもそも1コスをリーダー効果で出しても強くないので割愛)
相手もこのカードを処理することにあまりメリットがないので基本盤面に残ります。自分のカードを手札に戻す新4ローやバウンス10カイドウが入る場合は評価が上がります。

新カードのバギーです。2000カウンターがついていますが、デッキの上にしか置けないのがデメリットです。こちらは七武海がついています。構築上3枚の中にリーダー効果で出したいキャラが1枚もない、ということが少ないので序盤に使う分には問題ありません。ペローナとバギーが手札にあったらもちろんペローナを使いますが、2000カウンターという点の評価が高いです。

センゴクです。結構入れるかどうか迷いました。こいつがいると、手から出しても強い七武海を手札に引き込めます。具体的にはジンベエ、新4ハンコックです。これらを出すことを主軸に置くなら、センゴクを採用します。

2コスティーチです。手札が減ってしまいますが、確実にリーダー効果を使用できます。9サンジを入れる構築の場合、10ドンターンに場にこいつがいれば9サンジ効果とリーダー効果を同時に使えるのが強いですね。手札が減ってしまう、返しのターンにKOされると弱い、というデメリットを持っているので今回は不採用としました。

カウンターがついてないのが弱すぎる。下の効果は無駄。評価は高くありません。

3,4コス帯

いっちゃん強いんだから。マジで。
黒対面はこいつを何体出せるかどうかにかかっています。 7,8ドンのターンは手札からジンベエとリーダー効果を使って多面展開するのが非常に有効です。

デッキトップを見れる3ドフラミンゴ。中盤に使うのも有効ですし、終盤こいつで蓋をしてリーサルターンを伸ばすこともできます。ブロッカーと七武海とデッキトップ操作の3つをこなせる万能カードです。

新スターとデッキの4ハンコックです。6ドンのターンに手札にあるとめちゃくちゃうれしい。4ドンで出してデッキトップ見つつ、リーダーにドンつけてリーダー効果を使えるようになっています。おまけにパワーも高くてブロッカーもち、ジンベエに次いで入れたいカードです。

出すと手札が1枚増える、リソース系のカードです。確定で効果を使えるわけではないのがピーキーですが、デッキトップがわかっていれば何ら問題ありません。優秀な一枚。

自分のキャラを1枚戻さなくてはいけない→自分の1コスのキャラを回収できる、ととらえてください。
ほぼほぼ1コスのキャラを1,2ターン目に出しているのでそれを回収できます。実質1枚手札を回復させているのでメリットでしかありません。

2000カウンターの七武海なことに意味があります。優先的に出すキャラではないですが、出しても弱いわけではありません。アタック時効果を発動するまでに処理されることが多いです。こいつがわんちゃん生き残って手札交換効果を使えたらラッキーくらいの感覚でいてください。

3コスト以下で手札に戻して強いキャラが環境にいません。赤紫ローの3プリンを戻すのが強いかも?とか考えられていましたが結局使われませんでした。4000のパワーが足を引っ張ってる感じが強いです。

トラッシュから小型をほぼすべて回収可能です。これも手札が増えるリソース系のカードなので評価が高いです。ペローナもトラッシュから回収できることを覚えておくといつか役立つかもしれません。

じゃないほうの3ドフラです。使ってみたことがあるんですが、やはり2コストが重いのとパワーが低く生き残りにくいことから評価が低いです。

相手のコスト2以下のカードを手札に戻すことはほとんどなく、自分の1コストを手札に戻すことが多いです。効果だけ見ると4ローのほうが強いと感じますが、2000カウンターであるという点で評価は高いです。

ティーチと同様に処理したい3コストがあまりいません。現環境では評価が低いままです。

ブロッカーがついても…って感じです。5000パワーのブロッカーは価値があまり高くありません。

ティーチ、ジンベエ同様に戻したい3コスト以下がいません。如何せん七武海は3コスト以下を戻そうとするのか…

2000カウンターであり、自身を能動的に手札に戻す効果を持っています。殴った後戻すもよし、レストですぐ死にそうな場合は手札に避難させてもよし、といった感じでテクニカルなことができそうな一枚。
今の環境ではキャラ展開を優先したいので採用しませんでしたが、2000カウンターを増やすならこいつです。

6000パワーのバニラ。リーダーよりもレストの5000のキャラを優先的に相手は殴ってくるので、レスト時に6000というのは意外と価値が高いです。ただ、効果で除去されてしまうことが多いので今回は採用しませんでした。

結構強いですが、パシフィスタに枠を割く必要があるのが欠点です。黒がもっと多くなった場合には非常に強くなるので入れ替え候補です。

アタック時にデッキトップ操作、というのがタイミング的に遅いのが難点です。効果の発動まで生き残らない場合が多いため、採用できませんでした。

手札交換ができるハンコックです。2000カウンターのミホークで良くないか?となってしまうのが率直な感想。

アタックまでにKOされるかブロッカー出されるか、といった感じでダブルアタックを有効に使えることが少ないです。かなり使いにくい部類の一枚です。

アタック時効果、という点がやはり評価を下げています。ブロック時でも使える、というのが差別化点ですが結局使える機会は1回程度なので登場時効果で手札を増やしたほうがいいんじゃないか、となってしまいます。

青ナミ、黒黄ルフィ、黄エネルのメタカードです。先に述べたように採用枚数は考えなくてはいけません。ただ、こいつのおかげでライフ全受けだったり、手札を増やしまくるプレイを抑制できます。採用しなくてもプリン持ってるぜって顔をするのは大事です。

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