🌸２か月で国試合格！とある名古屋薬剤師の体験記とアドバイス🌸

はじめまして、
社会人５年目薬剤師です＾＾

はやくも薬剤師国家試験の時期ですね(　ﾟдﾟ)
薬剤師を目指す方を応援したい気持ちで体験記を書きました^^

薬剤師国家試験がどんなに難しく大変か、、、
おそらく体験した人しかわからないでしょう。。。

大学６年の冬、私もどれほど苦しんでいたか、
絶対にあの時には戻りたくないです(*_*)
なんと言ってもその試験範囲はあまりに膨大で(OvO)
１問１問重みが、今までの試験とは全然違います！

もちろん今までも１学年ずつ上がるにも定期試験前には命がけで勉強し、６年まで進級するのも一苦労でしたが、

私の場合、定期試験勉強をはじめるのはいつも１週間前～ほぼ１夜漬けで(⌒-⌒; )
毎度今度こそは前もって勉強しようと決心はするものの、
現実、試験の直前になるまで勉強のスイッチが入らず
超短期集中で試験だけクリアしてその後忘れる、
その繰り返しの学生生活でした。。
それでも一応成績は学年で半分より上は維持できていて
何とかなっていました。

しかし、
国家試験は、そういう勉強法では絶対に乗り越えられません。
大学６年間コツコツ勉強して基礎力が身についている模範生ならともかく、
私のように６年間、毎回試験直前だけ勉強し、終わったら忘却する、
いわゆる単位をとる為の勉強を繰り返してきた人にとっては。
国試は、４年次のｃｂｔとは異なり、短期集中で丸暗記して解けるような表面的知識を問うレベルではなく、じっくり時間をかけて理解を深めながら勉強する必要があり、
本当に深く根本から理解してないと１問も解けないような問題ばかりです。

しかし、不運にもそれを私が知ったのは６年生の１２月でしたm(__)m
（卒試のほぼ１か月前、国試の2か月前）

さすがにそろそろ本腰を入れて勉強しないと、と思い
１年前に購入して新品状態の参考書を開いて、
私は、愕然としました。

どうしよう＞＜汗
内容はちんぷんかんぷんだし、
何より範囲があまら広すぎて
全く手の付けようのない状態でした。

今までの模試は、いつもほぼNo勉で受けもなぜか平均値をとれていたため、
危機感なくこの時期まで来てしまっていました。
そんな自分に、ただただ後悔するしかない事態(Ｔ＿Ｔ)

そして１２月の卒業試験は当然、不合格。
私の大学では毎年大多数の学生が落ちると言われている６年の卒業試験。
どうせ他の子もたくさん落ちてるでしょ、、、
そう自分を慰めつつ再試験手続きへと向かうと、
な、なんと‼︎(´⊙ω⊙`)
人が全然いない。
何故かその年は大多数の学生が受かっていて、
私より学年成績がずっと下で補講対象だった友達さえも受かっていたという∑(ﾟДﾟ)
（どうしよう。。。＞＜。。。）
このままじゃ国家試験どころか
卒業すらできなさそうな現実。。

かつて優等生で成績優秀と言われてた私は一体どこへ行ったのだろう。
特別これと言った才能や特技などもなく、
唯一自分の武器だと思い頑張ってきた勉強で、
人生初のスランプでした。

迫りくる危機感と焦り、そして不安。
留年、これが私の近い将来、現実になりうる、なりえようとしている、
そう考えるだけでぞっとしました(＞＜)
（もともと自分に自信はないがプライドだけは実に高い私）
後輩ともう1年をやるなんて考えられない。
しかも薬学部の6年はまた研究室と講義の毎日！
ぜったいに、嫌だ(>_<)

１度目の卒業試験に落ちた日、
下宿先に向かいとぼとぼと肩を落とし歩きながら、
気づいたら涙が(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)

下宿先に到着し、
とりあえず実家の両親に号泣しながら電話で報告。

「ごめんね、私、卒業できないかもしれない.°(ಗдಗ。)°.（涙涙涙涙涙）」

私は内心、なにやってるの？（怒）と責められるのかと思って電話しました。

しかし、
両親の言葉は予想外にとても温かったです＞＜

「〇〇ちゃんが元気にやってるんだったら、留年したって、お父さんは構わないよ」
その言葉がどれほど温かかったか(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)
（お父さん、、、、本当にありがとう。。。
。・゜・(ノД`)・゜・。

そういえば、父も学生の時部活に打ち込みすぎて１年留年していたのでした(^^;;
当時どれほど落ち込んだか何度も聞いたことがあります。
私もどうやら父の遺伝子を大きく受け継いでしまったようですが、
このように理解のある両親に恵まれ支えられながら
私の猛勉強はスタートしました。

６．５畳の狭い部屋にこもり、ひたすら勉強の日々。
ものすごいプレッシャーと不安と焦りで、
気が狂いそうになる瞬間も何度もありました。
勉強すればするほど受かる気がせず不安になるし、

もうこれ現実的に考えて無理でしょ、
むしろ諦めたほうが楽なんじゃない？

そんな考えも何度も浮かびました。
もっと勉強はやく始めさえすれば、こんなに苦しまなくても済んだはず。

国試に対しあまりに無知だった自分を何度も責めました。

「でもどうせならなら最善は尽くしてみよう。
それでだめなら現実を受け入れよう。」

そう自分を奮い立たせながら、勉強を続けました。

しかし、解いても解いても分厚い教科書がちっとも進まず、
計画どおり全然進まないし、
まだ手付かずの分厚い参考書の山はどっさり。
見るだけで嫌気がさしました。

ああ、時間さえあれば、、
時間さえあればちゃんとできたはずなのに。。。

この分厚い参考書数１０冊を全部解いてたら、とうてい間に合わない。

だとすれば自分にあるこの限られた時間の中で、
いかに効率よく合格ラインまで点数を上げられるかのかを考えてみよう、
と構想を練りはじめました。

（ちなみに、私が国試を受けた年は６年制過程になり2年目の年。当時の国試の合格基準は、総合点だけをクリアすればいいのでなく、さらに各分野ごとに一定の基準点数が定まっており、いくら総合点がよくても、どれか一つの分野で点数が低ければ不合格になります。
なので、どの科目も万遍なく勉強しないといけないし落とせないのです＞＜）

「そうだ、まず模試で毎回点数が低い薬事法規を集中的に勉強しよう」
「基礎科目（生物・物理・有機化学）は３科目合わせて合格点を取れば足切りは免れられる。思い切って、有機化学は捨てよう！」
（☝注意：絶対マネしないでください！）
「物理は割と得意だし、生物に時間をかけるのが良さそう」

そして試験当日までの日数と時間も計算し、時間配分もイメージしてみた上で、
どうしたら残り時間で無駄なく効率的に勉強できるのかを考えました。

１日は誰でも平等に２４時間。
今の私にとっては食べる時間、寝る時間の全てが惜しいけど、
私の場合、睡眠時間は最低でも４時間は必要。
だったら、残り約２０時間を勉強できたらベスト。
机に向かって実質勉強できる時間は最大限とれるようにし、
それ以外の生活の隙間時間もなるべく有効活用し勉強できるような体制も整えました。

一般に人の集中力はもって９０分と言われますが、
私の場合、以前の如く「あーやる気がでない」「集中できないー」と言ってる余裕もなく、
自分でも驚くほど集中して勉強していました。
それでも集中力が切れたときには場所変えたり、いろいろ工夫もしました。

例えば
お風呂では、防水加工の紙に覚える内容を書き、湯舟の中で勉強できるようにし、
ご飯を食べる時も常に視線を参考書に向けながら暗記しながら食べたり、
トイレの壁には覚えたいことを書いた付箋を貼り付けて、常に見るようにし、
ある時頭のいい子がトイレが意外と集中できると言ってたを聞き、
トイレでずっと勉強していたこともありました（笑）
ある時は冷たい風に当たりに外へ出て、体を動かしながら、
歩行中は片手にまとめノートを持ち、ブツブツ音読しながら勉強、
電車の中でももちろん参考書を開き勉強、
自転車に乗る時は、覚えたい内容をあらかじめ録音したテープをイヤホンで聞きながら勉強したりもしていました＾＾

このようにして、
２度目の卒業試験、なんとか無事合格することができました＾＾
正直この時の卒業できるとわかった時の感動が一番大きくて、
その後はもう少しリラックスして勉強を続けることがきました。

最後の模試でもなんとか合格判定Bランクまで上がることができ、

とうとう国家試験当日
（⇒ここで語りだすと長くなるため簡単にいうと）
自分の努力＋自分の実力以上の力（山かけ連続的中）により
私は無事に合格することができました（涙）

前述したとおり、基礎科目の有機化学と物理と生物のうち、有機化学は完全に捨てていたので試験直前まで一切参考書を開けることなく、本番も全部山勘で解きました。
が、なぜか７割以上取れている！（←普通は有り得ない。なので奇跡です笑！神さまに助けられたとしか思えません(ToT)）そのかわり、得意と思っていた物理が全然解けず２割。生物は結構勉強していったので半分以上得点でき、私にとって一番ネックだった基礎科目も基準点をクリアすることができました＞＜

あの時、あきらめず最後まで頑張って本当によかったです＞＜（涙）
そして家族をはじめ、応援し支えてくれた全ての人に感謝したいです。
自分の力だけで合格できたとは絶対思えない、奇跡の連続でした(ToT)

もしあの時の切実さと集中力があれば、
今難しいと思えることも、出来る気がします（笑）

でも短期的にあまりにも集中して勉強したせいで、国試が無事に終わってからもしばらくその疲れがとれず体調を崩したので、もうこういうやり方はやめようと思いました(--;)

この痛い経験が私にとっては良きショック療法となり、
社会人になってからは、以前より遥かに計画性をもって行動できるようになりました（笑）
「知識で人は変わらない。だが悟った時、人は行動が変わる。」
そんな名言を聞いたことがありますが、まさにその通りです(^^;

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました＾＾
特に薬学生の皆さん、国試だけは、ぜひとも時間に十分余裕をもって準備し臨んでくださいね！！