「ある休日の一日」 -言霊少女怪文書03-

最近、よく書店に来る学生がいる。彼女は休日なのに制服を着て、いつも一人で来店しては気まぐれに本を取る。ロングの髪と瞳は共に綺麗なオレンジで、この前おすすめした本の感想を早口で述べる彼女の笑顔は大輪の花が咲くようだった。
さて、もし今日も来るならそろそろ彼女がやってくる頃合いだろうか。今日は一体どの本を読んで感想を聞かせてくれるのだろう。

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