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人生物語29.長らく学びに触れていなかった所から新たに学び始める

2011年の出来事。仕事は順調ではあったものの、何故かいつも不安が付きまとう。

「仕事がなくなったらどうしよう」

「お金がなくなったらどうしよう」

「病気になったらどうしよう」

など、心配や憂いが押し寄せてくる。これは帰る場所である実家がなくて、家財道具を全て持って家を出ているから、心配と憂いが常に付きまとうのです。

これもやはり過去の出来事から来るのでしょうね。8割は完了している感覚があるものの、残りの2割はまだ完了していない感じを覚えてました。しかし、それが何なのかがわからない。

そんな中、何も起きていない未来を憂えている心の葛藤があった時に出会ったのが経営者が集まる朝活の倫理法人会でした。

出会いのきっかけは、講演会の司会をしていた時に、講師をされていた方と名刺交換をさせて頂いて、私は司会以外に講師のお仕事もしている旨を伝えると、一度食事にでも行こうとお誘いを頂きました。

月曜日のお昼に待ち合わせをし、その日は現場仕事や打合せなどもない日でしたので、ラフな格好でお昼ランチをご一緒しました。その時、こんな事を言われました。

「君のようなお仕事だったら、経営者ご集まる場で勉強したり身を置いていた方が良いよ!」と。

以前の自己啓発でトレーニングを受けて学んでから10年、会社を起業してから5年学びと言う場に身を置いていませんでしたので「そう言えば長らく学んでないな〜」と思いながら、お話を聞いていました。

そこから、ランチが終わってちょっと付き合ってと言われて、付いて行くと会社さんとどうやら打合せをしているようなのですが、ラフな格好をしている外部の私がいて良いのかなと思いながら、ニコニコ笑ってその場にいました。

そこから、お茶をしましょうと言われた時にある男性が入って来て、いきなり営業のように「倫理法人会とはですね〜」と説明が始まりました。私は、倫理のりの字も知らなかったので何を話されているかわからないままでしたが、言われた言葉にお応えしました。

「今週の金曜日、朝6:30からモーニングセミナーをやっでますので参加されませんか?」

そして、お誘い頂いた講師の先生からは「講師業もやって行きたいんやったらどこかに所属しといた方が良いよ、だから入っとき」

そう言われて、朝早くてビックリしましたが「流石に早朝から用事はないわな〜」なんて思いながら入会するかはわからないけど取り合えず「わかりました参加します」とお伝えして、その週の金曜日に開催してる経営者モーニングセミナーに参加する事にしました。

久々に早朝起きて出かけました。当時の会は私の親以上でご年配の方々が多くて、印象としては「やっぱ朝が早いから長老の会やな〜」と思ってしまいました。そのくらい、若い人や女性が殆どいなくて私のように30代の女性は異色だったようです。

参加された殆どの方が持つ印象は、朝からテンションが高くて挨拶や返事が凄いことに驚かれたり引かれたりするのですが、私は以前に学んでいた経験がありましたので「懐かしい!」と言う印象で「長らくこの感じを味わってなかった」と思って、入ろうかなと思っては見たものの、お金に考慮があるのでブレーキがかかるのです。

会は、入会金はなく毎月1万円のみの会費ですのでこの1万円が私には非常に貴重でしたから、このお金を払って行けるのか自信もなく、いつもの心配症と憂いが勝つのでとても葛藤していました。

けれど、私は「良くなりたい」と言う一心で、5月に見学へ行って翌6月に入会を決意しました。決意したからには絶対に良くなりたいし、なんと言っても「1万円の会費の元を取らなきゃ」と言う関西人魂が働いて、とにかくどうしたら良いのかを先輩方に聞いて回ってました。

そしたら、お役をしたら良いですよとか朝もっと早く来て準備のお手伝いして下さいとか、倫理指導と言うのもありますので受けれますよとか教えて頂いて、とにかく必死にすがってました。その時に「丁度良いや!司会進行して下さい」と言われて「これはタダですよね?」なんて聞いてしまいましたが答えは勿論「はい!当然ボランティアです」と言われましたけど、やってみようと思って引き受けました。

そして、色んな方と関わる中で相談に乗って下さった方からはお母さんと向き合えてなければ、幸せになれないよと言われて、私には離婚した母がいますが健在なので、確かにちゃんと向き合ってないから幸せなためにやってみようと思い、翌月の7月にお金に心配がある割にあっさりと、まずは九州宮崎県にある母方のお墓参りから行こうと思って行くことにしました。

伯父さん(長男)に事情を説明してお願いしお墓に連れて行ってもらいました。母方のお墓参りは初めてではないかと思います。これまで、宮崎に行ったのは3歳の時と、祖母が亡くなった当時21歳の時以来ですので3回目の宮崎でした。

そして、祖父母とお墓にご挨拶をしてから伯父さんの家で両親の出会いの話や母の子供の頃や結婚式の写真を見せてもらって、これまで知らなかった事を沢山知ることが出来て、この両親がいて私が産まれたことはありがたいことだなと改めて感じさせて頂きました。

結婚式の写真も印刷してもらったので素敵な思い出も頂けて少し幸せな気分で帰ることが出来ました。こうして、まずは実践する所から始めることで心配症が治まっていったように思います。そして、仕事も上向きになって来ました。

最初に学んだことは「苦難は幸福の門である」でした。過去私は「良いことがあったら悪いことがある」と言う解釈でしたがこれは全くの逆で、これまでの私の人生が苦難だったとしたらこれからは幸福しかやって来ないと希望に満ちたのが最初の頃でした。

続く


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