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天国のお母さんと6人目の子


妹のような友人が綴ってくれたメール

早くにお母さんを亡くしたり、赤ちゃんを流産した経験のある方へ。なにか優しいものがふわりとあなたに届きますように。

〈天国のお母さんと6人目の子〉

りかちゃんと出会ったのは、とても若かった20代の頃。

ずっと近くにいたわけではなく、近くなったり遠くなったりしながらずっとお友達、姉のような家族のようなそんな存在でした。

いつの間にか夫と5人の子宝に恵まれて、慌ただしい毎日を、足元に転がる小さな幸せを拾い集めながら過ごしていました。

それでも有難い毎日のはずなのに幸せが感じられない時がありました。自分を見失ってしまいそうになる時がありました。今ここで起きている事に心がざわついて眠れない時がありました。

そんな時、いつもりかちゃんから連絡が来ました。

さりげなく「元気?」と。「遊びに来ない?」と…。こんな状況で無理でしょw…(私)。

でもりかちゃんとの会話の中で、無理な状況を作り出していたのは自分の心だと気がついた時、不思議なことが起きました。

夫が家事と子守りを引き受けてくれたり、子供達の様子が変わっていきました。

そしてりかちゃんは、私の好みのお店にさりげなく連れて行ってくれて、美味しいものを食べさせてくれて、私の好きな事、好きな物を思い出させてくれて、本来の自分を取り戻すことができました。

3男が肺炎の時も、りかちゃんのヒーリングのおかげで大事には至りませんでした。

そんな感じでいつも助けてもらっていました。

今回は、まさかの6人目を授かった時のことです。

産婦人科に行き妊娠を知らされた時、嬉しいと言う気持ちよりも、どうしよう!と言う戸惑いの方が大きくて、経済的なこと、自分自身のこと、家族の反応がとても怖かったです。

でも…授かったことに意味を見出したいと
前向きに受け入れる努力をしました。

2回目の健診で、まだ心音が聞こえませんね…もう少し待ってみましょうと先生に告げられて、少しの違和感を感じました。もう心音が聞こえてもいいはずでは?と…大丈夫かな?と。

それでも身体は少し熱かったり、悪阻かなと思う妊娠初期の不調はありました。

そんな中、私の誕生日に大きな箱が届けられました。

開けてみると母の着物でした。「えっ?お母さん?(天国の母)」と思うと同時に、りかちゃんから!このタイミングでまたまたw、と…

私は自分で着物を着付けられないので、以前、りかちゃんに差し上げた物でした。

届いた箱の中から着物が出てきた時、天国のお母さんからプレゼントが届けられたような不思議な感覚でした。

りかちゃんに連絡をとり聞いてみると、今日が私の誕生日だと言うことは知らずに、母が何か私に伝えたいことがあるみたいで、着物は私が持っていた方が良いよ、と送ってくれたのだとわかりました。

そして、実はね…と妊娠していることを話しました。

そして2回目の健診で、出血していること、心音が聞こえないと先生に告げられ、これはよくある事だから心の準備をしておくようにと言われました。(よくある事?)なんてデリカシーのない先生なんだと悲しくなりました。

2週間のひどい出血と、身体の怠さのあと、初期流産と診断を受けました。

(りかちゃんに報告)

流産したと言う事実は、生命をお腹の中で育むことができなかったということを突きつけられたみたいで苦しかった。悲しかった。会いたかった。抱っこしたかった。

沢山の気持ちに蓋をしないと、日々の生活を過ごせませんでした。涙も出ない自分を責めていました。時間が解決してくれると信じていました。

りかちゃんから何度か「少し話できる?」と連絡があって、なんのことだろう…と気になってはいたものの、ホッと気が休まる時間がなくて連絡を取れずにいました。

何ヶ月も経って、りかちゃんにようやく連絡をとりました。

りかちゃんとの話から私はこのように理解しました。

天国の母が赤ちゃんを迎えに来たこと。その時の母はいつもと様子が違っていたこと。とても厳かで金色に包まれていたこと。この世では孫を抱く事ができずに、早くこの世を旅立ってしまった母は、孫を抱っこできなかったことを残念に思い、何よりも一番辛い時に娘の側にいてやることが出来ない自分を責めていた事、後悔、心残りがあった事。お迎えに来た母が初めて赤ちゃん(孫)を抱っこしたこと。とても嬉しそうな様子だったこと。抱っこできたことで母は自分を許す事ができたこと。母は赤ちゃんを抱いて一緒に天国に行ったこと。

自分の気持ちの蓋が外れた瞬間だった。ボロボロと涙が流れて、あぁ〜全てこれで良かったのだ、と思いました。確かに存在した赤ちゃんの生命が、母の願いを叶え、救ってくれたのだと思いました。

「ごめんね」から「ありがとう」に私の気持ちは変わっていきました。

最後にりかちゃんは「◯◯ちゃん!凄いことをやってのけたんだよ!胸を張って!」と私を鼓舞してくれました。

同じような出来事で辛い思いや悲しい思いをしている方に、私の体験談が救いのきっかけになれば幸いです。

この世ではとても辛い悲しい出来事だったとしても、高次元の目に見えない世界ではとても温かい愛に溢れてた世界が広がっていることを信じています。

いつもありがとう。


みんな大切な家族たち。
こちらこそ、いつもありがとう。



谷口理香
霊能者/写真家/アロマセラピスト

ありがとう!