花様年華の話をさせてくれ②-LYS考察-

こんにちは。花様年華(a.k.a BTS Universe, BU) の話の続きをします。
今回はLYSはなし!花様年華~WINGSは以下に書いてますので興味があれば~!(まさかの書ききらなかったので、MOTSの話は次回にしますw)

以下、今回のもくじだよ!

【ヨジャとの出会いと自己との対峙(LYS 起承轉)】

さて、Euphoriaにてそれぞれの不幸を回避し、7人そろって海に来たわけですが、EuphoriaのMV、最後の一言がありましたね。
「ヒョン、僕たちに隠していることがあるんじゃないですか?」
(I NEED Uの公開から3年かけてやっと一旦のハッピーエンドにたどり着いたのに最後に闇を匂わせてしっかり鬱ループに再度入るの、ほんとビッヒくん人の心がないよね、、、。)
結論から言うと、このセリフはテヒョンからソクジンに対するものだったわけですが、訪れた海でいろいろなすれ違いがあります。

まずテヒョンがナムジュン⇒ナムジュンの実の弟の電話を聞いてしまい、自分のことを重荷と感じていると勘違いします。さらに何度も何度もINUの世界線(6人の不幸)の悪夢を見ているテヒョンはソクジンの行動を不審に思っており(実際運命を変えるような行動取っているわけだからこの疑いは正しいんだけど)、八つ当たり気味に先のセリフを発してしまう。
そしてそして、テヒョンは高校時代のユンギの退学の原因がソクジンの密告であることも知っているので、それも暴露しちゃって7人は仲たがい。バラバラに家に帰ります。(せっかく再会したのにね。あーあ)
さらに、その帰り道にジョングクが交通事故に遭います(不幸重なりすぎだろ怒なんでだよ怒ていうかいまこそループしろよ怒)
その、バラバラになった後を描いたのが、Love yourselfのHighlight Reelですね。個人的には一連PVで一番好きです。一番つらいけど。

<起-Wonder->

さて、このHighligjht Reelでの日々ですが、いったんEurphoria(5/22)までの行動が確定された後なので、ソクジン含め「初めての未来」に踏み出していくことになります。LYSの起承転結の始まりですね。海での離散が「起」です。
そして、この「初めての未来」では、これまでよく言えば支えあってきた、悪く言えばお互いに依存しあっていた7人がそれぞれ自立をしていく日々だと考えます。

<承-Her->

海で喧嘩をして連絡も取り合わなくなった7人ですが、それぞれ生活を続けていくうちにそれぞれのヨジャと出会います。アルバム名からも明らかなように、これが「承」です。彼らの人生は動き出しますが、この時点でそれぞれの問題と向き合うことはできていません。
(蛇足だけど、ヨジャとのシーン、ソクジン以外は恋愛対象じゃないからガチ恋の人もみて大丈夫!みたいなのよく目にするけど、個人的にはユンギとテヒョンも結構生々しくて(?)ガチ恋勢はつらいんじゃないかと、、、w)

・ソクジン
ヨジャと横断歩道で出会い、彼女のウィッシュリストが書かれた手帳を拾ったソクジン。手帳に書かれた彼女の望みをかなえることで、彼女と恋仲になります。
これまで書くタイミングがなかったですが(ペアに着目していたので、、すみません、、、)ソクジンの抱える問題は「自分で考えて行動できていないこと」です。厳格な父に「良い子でいなければならない」と言い聞かされてきたソクジンは、自分でおかしいと思ったことでも、父に命じられるとやってしまうところがあります(そしてそれがユンギの退学につながったわけで、、)。タイムリープ中も他6人の介入や不測の事態を嫌っているように、決まったことをやるのが得意なので、今回の「初めての未来」自体がソクジンにとって乗り越えるべき壁ですが、ここでも「ヨジャの手帳」というある意味指示してくれるものに頼ってしまうわけですね。よって問題に向き合うことができていない、と、、。

・ユンギ
ユンギは海から戻った後、共同制作者のヨジャと出会い音楽に打ち込みます。ユンギのヨジャは結構気が強いみたいで、ユンギにたばこのやめさせるし、焼身自殺の際に使った(カチャカチャするのがユンギの癖になっている)ライターも取り上げます。よって荒れていた生活も若干整います。
こうしてようやくユンギは全力で音楽に取り組むことになるわけですが、「誰かの生きる理由なること」というもう一つの逃げているものとは向き合えてません。「生きる理由になれなかった」母との思い出がよみがえる音は相変わらず作曲に使えないんですね~。そしてこの音はユンギを焼身自殺から救うためにジョングクがユンギのもとに通う度に鳴らしていた音でもあります(それもあってジョングクとユンギはケンカしていた)。なぜジョングクがこの音を鳴らしていたかというと、7人で一緒にいた学生時代にユンギが弾いていた音だからです。母との思い出の(誰かの生きる理由になる可能性がある)音、7人でいれば弾けたのにバラバラになった途端聞くのも嫌になったんだな、ユンギ、、、。
なので(?)、この時点でのユンギはヨジャの存在で生活は割と立て直るし、音楽にも向き合い始めるけど、本当に向き合うべき問題にはまだ触れられていない状態ですね。そこに向き合わせようとするジョングクとの接触も断っています(というか音楽に打ち込みすぎて携帯すら見ていない(どんな??)状態なので、ジョングクの交通事故の事実すら知りません。おい!!)。

・ナムジュン
ナムジュンは、相変わらずガソリンスタンドのでのアルバイトを続け、合間に図書館で読書や勉強をする生活をしています。テヒョンとは少し気まずくなったため、テヒョンがナムジュンのコンテナに来ることはなくなりました。
そんな生活を続けるうちに、図書館に通うバスでいつも一緒になるヨジャを気にかけるようになります。なぜなら彼女の髪を結っているものが輪ゴムであったことから、自らと同じ貧しい家庭なのでは、、と気が付くから。でも、声をかけることはしないんですね~。
ナムジュンもまた、図書館に通い勉強を始めるなど、前向きに生活を立て直していますが、ヨジャに声をかけられていないことから、「自らと同じ境遇の人に頼られること」を避け続けています。(テヒョンとの微妙な関係も解決していないし)やっぱり、他人の期待にこたえたい気持ちと周りからの期待から自由になりたい気持ちにまだまだ折り合いがつけられていないんだな、という気がします。

・ホソク
ホソクも、引き続きバーガーショップでの仕事を続け、ダンスチームでの活動も続けています。ホソクの場合は、ダンスチームにジミンを誘い、ジミンだけとは海から帰った後も交流が続いています。
ホソクのヨジャは育った養護施設の時から一緒にいるダンスチームのメンバーで、ホソクは彼女に母親の面影を見ています。このことから、ミュンヒハウゼン症候群による過眠症は克服したホソクも、過去に自分を捨てた母親への思い(過去のトラウマ)は克服できていないことがわかります。また、ヨジャがダンスコンクールの予選を通過しており、アメリカ?(とにかく自分のもとから離れて)行ってしまうということを知りながらも、本人にはその話を聞けないということもあり、自分の大事な人(母のような人)が自分のもとから離れてしまうことを受け入れることができないようです。やはり、トラウマの根っこの克服はまだまだこれからという状態かと思います。

・ジミン
前述の通り、ジミンは海から帰った後、ホソクの誘いでホソクのダンスチームへ参加するようになります。ジミンのヨジャも、ホソクのヨジャと同じ女性です。
トラウマに囚われて人生が止まっていると感じていたジミンですが、ダンスを始めたことで「憧れのヨジャとホソクのようにダンスをしてみたい」という目標を見つけ、また高校卒業資格を取るために予備校に通い始める等、人生を動かし始めます。
一方で、果樹園を訪れる、果樹園で起こったことを誰かに打ち明けるなど自らのトラウマに向き合うことはできていません。

・テヒョン
海から戻ったテヒョンですが、ナムジュンときまずくなってしまったこともあり、これまで以上に街を徘徊し、グラフィティに興じ始めます。その中でコンビニで万引きしようとしていたヨジャを助けたことから、テヒョンのヨジャと出会います。
その後もテヒョンの生活自体は大きく変わりませんが、街の徘徊、グラフィティの際にヨジャと行動を共にするようになります。ヨジャの詳細は?ですが、おそらく家に居場所がない仲間なので、ナムジュンのコンテナに行けなくなった代わりに(?)、ヨジャの存在に安らぎを求めているのかと思います。
一方で、家の問題は全く解決しておらず、自分を捨てた母、捨ててくれない姉、捨てられない父の誰とも向き合えていない状態です。(ヨジャとグラフィティに興じることで、問題から目を背けている、とも言う)

・ジョングク
前述しましたが、ジョングクは海からの帰り道で交通事故に遭います。重体で入院するものの奇跡の回復を見せ(なんかこの設定グクっぽいよね笑)、病院でリハビリに励んでいます。
ジョングクのヨジャはリハビリ中に出会う入院患者です。こちらも詳細は不明ですが笑、明るいヨジャと過ごすうちに、心のほうも回復していくのかな?と思います。
一方、元々抱えていた問題である「居場所を見つける」「誰かの生きる理由になる」ということですが、初めて見つけた居場所である6人のヒョンたちがなかなか見舞いに来ないこと(来てもバラバラなこと、一番来てほしいユンギからは連絡すらこないこと)から徐々に6人に不信感を抱いていしまい、解決されません。彼らにとっても(また命を助けたユンギにとっても)自分は取るに足らない存在なのではないかと感じてしまっているように見えます。

<轉-Tear->

以上のように、ヨジャと出会ってそれぞれ自立した自分自身の生活が動きだした7人ですが、自らの問題に向き合えていないことから、壁にぶつかり、ヨジャとの別れがやってきます。(自分自身の問題と向き合わないとうまくいかない、というのはWINGSでのペア組み換え=誘惑からの学びでもありますね)これがLYS起承転結の「轉」です。今度は年下順に記載します。

ジョングク
「承」のところに記載した通り、それぞれの理由でなかなか見舞いに来ない6人のヒョンたちに不信感を抱き始めているジョングクですが、決定的なことが起こります。それはユンギのヨジャとの遭遇です。ユンギのヨジャがジョングクの入院する病院に路上ライブ?に来たところをジョングクは目にして、ユンギのヨジャが自分とユンギの思い出の曲を演奏していること、またユンギのライターを彼女が持っていることに気が付きます。つまり、自分には連絡もよこさず、見舞いにも来ないユンギが、彼女を作って自分との思い出を共有していると思い込むわけです。(そして自分がどんなに主張しても音楽に向き合ってこなかったユンギが、ヨジャによっては音楽に向き合うのだ、というショックもあるのかな、と)これをきっかけにユンギを中心としたヒョンたちへの不信感が決定的なものになります。(つーかジョングク、ヨジャより全然ユンギに恋じゃん、、みたいな、、、笑)
ジョングクはリハビリを終え退院しますが、それまでの間に自分のヨジャは行方をくらませます。ヨジャもヒョンも、自分が居場所だと感じていた人たちと溝ができてしまう、それがジョングクの「轉」です。ジョングクに「轉」が訪れてしまう理由は、「居場所を見つける」ということを、ヒョンに対してもヨジャに対しても(実の家族に対しても)受け身的にしかできていないからかな、と思います。マンネということもあり、自己主張をあまりせず、「自分は取るに足らないものだ」と思い続けてしまう。だからこそ対話が発生せず、誤解やすれ違いが生じてまう状態かなと思います。

画像1

★心が向かう方向 そこに駆けて行きたい日
(自分を抑えてしまうからこそ、誤解が生まれてしまっているジョングク。心の向かう方向に駆けて行くことが轉を乗り越えるヒント?)

・テヒョン
家の状態は相変わらずのテヒョン、ナムジュンとも気まずい状態が続きコンテナに行くこともできないので、ヨジャと街を彷徨いグラフィティを続けています。
ジョングクの入院する病院でナムジュンを見かけるも話しかけることができなかったテヒョンは、警察に見つかりやすい場所であるにもかかわらず、思わずナムジュンが使っているバスの停留所にヨジャとともにグラフィティを描きます。結果として、警察に見つかってしまいヨジャをかばってテヒョンは捕まります。こうして訪れたヨジャとの別れがテヒョンの「轉」です。家の状態、自分を捨てた母、そしてナムジュンと向き合わなかった結果訪れてしまうのがテヒョンの轉ですね。
その後、母の住んでいる場所の手がかりをつかんだテヒョンは、退院したジョングクと母に会いにむかいますが、途中父とよく似た酔っ払いの介抱をしたこと、またジョングクの足が痛み始めたことによりたどり着くことができませんでした。轉を経験した結果達成はできなかったけれど、自分の傷と向き合い始めたのかな~と。
母のところに自分のせいでたどり着けなかったと謝るジョングクに、テヒョンが「なんでお前が謝るんだ、お前は優しすぎる!」と怒るシーンが好きっすね(急にただの感想)。

画像2

★僕が違う選択をしたら、離れなかっただろうか
(母、ナムジュン、ヨジャそれぞれと離れ離れになってしまったテヒョン。すれ違いが始まったのはどの選択なのでしょう、、?)

・ジミン
家に帰り、予備校やダンスチームに参加するようになり、どんどん人生が好転して行っているように見えるジミンですが、トラウマの解決はできていないことが明確になるのが、ジミンの「轉」です。
ひそかに思いを寄せるヨジャ(ホソクの養護施設でのヌナ)と一緒にダンスをするために練習に励んでいるジミンですが、ヨジャと踊っているときに集中力が切れヨジャとの衝突事故を起こしてしまいます。その際に手から血が出るのですが、ジミンの果樹園でのトラウマは自らにこびりつく血や汚れに関するものだったようで(ちなみにですが、notes2で詳細が明かされます)、それをきっかけにトラウマがよみがえってしまいます。そして倒れたヨジャを置いて、腕が擦り剝けるまで手を洗い続けてしまう。しばらくたってから倒れたヨジャを放置したことを思い出しレッスン室に戻りますが、すでにヨジャ(とホソク)の姿はありません(ヨジャとの別れ)。自分がトラウマを乗り越えることができなければ、大切な人一緒にいることができない(傷つけてしまうかもしれない)という事実が突き付けられるのが、ジミンの「轉」かと思います。

画像3

★嘘をついた 僕なんかを好きになるはずがないから
(トラウマを乗り越えない限りはヨジャに好きになってもらう資格はない、と考えてしまうジミン。自分にも周りにも嘘をついて、ヨジャと離別しますね)

・ホソク
現実世界でのウリ希望氏ことホソク、花様年華の世界でも希望だなあ、と思います(唐突)。
ホソクの「轉」のきっかけはジミンと同じ事故です。母と重ね合わせているダンスチームの(同じ養護施設で育った)ヨジャのジミンとの衝突事故。ジミンがヨジャを放置してしまうので、意識を失ったヨジャを背負って雨の中病院まで走っていくのですが、その途中で足首をけがしてしまいます。そして、その後もハンバーガーショップでの立ち仕事を続けたりしたせいで、ホソクの足首のけがはどんどん悪化して、ホソクは「生きがいであるダンスが踊れなくなるのでは」という思いを抱いてふさぎ込み(メタ的な視点で考えるとこれをホビに割り振ったビッヒ君は鬼畜すぎる)、ジミンとも連絡を取らなくなります(7人の架け橋の役割も果たしているホソクなので、他の6人もホソクがいないとなかなか連絡を取ることがなくなったりして、結果として入院中のジョングクの孤独に拍車がかかったりします)。
足首の悪化で仕事を休むことになったホソクは遠くの街へ旅立ち、そこで偶然出会ったツアー中のダンスチームに加わります。ホソクの感情を揺さぶるダンスを踊った監督が過去にけがをしてもはやダンサーではないと知ったホソク。「高く飛ぶためには、深く落ちること、そこから這い上がる動力は何なのかを知ることが必要」との言葉を聞き、ケガをした自分(いつか踊れなくなる自分)を受け入れ、6人の待つ街に帰ります。現在の自分、そしていつか踊れなくなるかもしれない未来の自分をも受け入れたホソクは、自分を捨てた母についても「幸せに暮らしていればそれでよい」と考えられるようになり、オーディションに合格し外国へ旅立つ(自分を捨てると感じていた)ヨジャにも前向きに別れを告げます(ホソクだけはこの時点で結-Answer-までたどり着いてる感じしますね)。ホソクのダンスに対する思いの描写とか、自分を乗り越えていく過程がめちゃめちゃ良いので、note1ぜひ読んで、、!(だからこそnotes2であっさり他のループに書き換えられるのが許せないんですけど(小声))

画像4

★君が輝くなら 僕は大丈夫
(母もヨジャも、幸せなら大丈夫、僕は僕でやっていく、というところにたどり着いたホソクは、やっぱり俺らの希望)

ナムジュン
ガソリンスタンドのバイトと図書館での勉強の日々を送っているナムジュンですが、一方でジョングクの交通事故の責任を感じていたり(テヒョンと自分が気まずくなった結果ソクジンとテヒョンが喧嘩してしまうので)、見舞いの時の自分の言動にも満足がいかず、自己嫌悪に陥り勉強が手についていない状態です。
そんな中、ヨジャとの別れ=「轉」がやってきます。いつもヨジャと一緒になるバスで、ヨジャが降りるはずの停留所でヨジャが居眠りをしており寝過ごすことに気が付きますが、自分に自信がないナムジュンは声をかけてヨジャを起こすことができません。「目を覚まし乗り過ごしたことに気づいたヨジャはどんなに疲労感を感じるだろう」と多いながらも、そのまま自分も降車してしまいます。その際に、声をかけられないながらも、輪ゴムで髪を結うヨジャを思い思わず買ってしまったヘアゴムだけをヨジャの膝の上に置いていきます。
周りの期待に応える自信がない(また同じ境遇の人間に頼られるのが怖い)思いを克服できず、テヒョンや家族を避けているナムジュンには、ヨジャを助ける踏ん切りがつかず、「轉」=ヨジャとの別れが訪れるわけですね

画像5

★後ろ姿だけをみつめる 今はその時じゃないから
(自信がついたら、頼られても大丈夫になったらってことなんだろうけど、そうやって避けられたほうは現在進行形で傷ついたりしているんだよ;;というつらさ)

・ユンギ
共同制作者のヨジャと音楽に没頭していたユンギ。前述の通り没頭しすぎて携帯を見ていないので(だからどんな状況だよ)、ジョングクの交通事故のことを知らず、見舞いはおろか、連絡すら取っていません。
ヨジャの「病院に路上ライブに行く」という誘い(ジョングクの闇落ちのきっかけになる路上ライブですね)をきっかけに久々に携帯を手にしてジョングクの事故について知ったユンギ、「自分があのまま死んでいればジョングクは事故に遭わなかった」「そもそも自分が生まれてこなければ」と、母の自殺とも重ね合わせて闇落ちします。(いや改めてユンギ面倒くさすぎない?w)これが、ユンギの「轉」です。ジョングクに会いに病院まで向かいますが、「自分のせいでさらにジョングクが傷つくかもしれない」という思いから病室の中に入ることもできませんでした。で、再度酒におぼれ生活が荒れていく(その過程でたぶんヨジャとも別れてしまう)と、、。本来の不幸である焼身自殺自体は回避したものの、「他人を傷つけるくらいなら関わりたくない」「なぜなら自分は取るに足らない、生まれてくるべきではなかった人間だから」という思いを克服できていないため、ユンギには「轉」が訪れてしまうわけです。
(荒れているユンギにたまたま会ったホソク(闇落ち中)がユンギに「自分だけがつらいと思うな」「消えるならそのまま消えろ」と叱咤するところがあるんだけど、マジでホソクさん、みんなの道しるべ、この星の希望~~!となる。さらにこの叱咤を受けたユンギが完成させる曲がホソクが傷を乗り越えるきっかけにもなっていてSOPE尊いんだが、、となるのでnotes1読んでください笑)

画像6

★近づかないで 不幸になるだけだから
(ユンギのこの価値観はほんとブレないけど、結局人のためみたいなこと言いつつ本当は自分を守っているだけで自分勝手だよね)

・ソクジン
LYS期の主人公、ソクジン(諸説あり)。手帳に書かれた彼女の望みをかなえていくことで彼女との距離が近づいていきます。そして、告白を決意し、彼女を花火大会に誘い、彼女が欲しいと手帳に記載していたスメラルドの花(架空の花。LYSのプロモーションでいろんな仕掛けがあったらしいアレです)用意します。
彼女との待ち合わせ場所に向かうソクジンですが、受け取ったスメラルドにメッセージカードが付いておらず、花屋に電話をかけ、メッセージカードの再配達を依頼します。そして、彼女を見つけ手を振って、彼女がソクジンのほうに向かって道路を渡ってくる際に、引き返してきた花屋の車が彼女を轢いてしまいます。言うまでもなく、これがソクジンの「轉」です。そして、これをきっかけに4/11への再ループが発生します(ちなみにですが、スメラルドの花言葉はLYS轉の楽曲にもある「The Truth Untold」です)。ソクジンの轉はちょっとかわいそうすぎん?と思うけど、あえて言うなら、「スメラルドを注文したこと=自分の考えではなく他人の指示(彼女の手帳の内容)で行動したこと」が理由なんでしょうかね、、。ええやんそんくらい!彼女を思ってしたんだし!!、と個人的には思っちゃうんだけど。まあ、ソクジンもまた幼いころから父にかけられてきた「良い子でいなければならない」」という呪いから解放されていないから轉がやってきちゃうんでしょうね、、。

画像7

★もしも時間を戻すことができるなら 世界で一番良い男になりたい
(良い子でいなければならないからの世界で一番良い男になりたい、なんだよなあ、、。それって誰かのいうことを聞き続けることじゃないよってことに気が付くために必要なのは、果たして時間を戻すことなのか、という、、、)

アルバム「Love yourself 轉-Tear-」のリード曲であるFake Love、こうしてみるとめちゃくちゃ歌詞がソクジンなんですよ、、。君のために良い人でありたかったし自分を偽ってきた、と、、。それをFake Loveと言い切っちゃうの自分に厳しすぎん?と思うんだけどね、、。

★Fake Love和訳
https://ameblo.jp/merody-0126-2/entry-12376945951.html?frm=theme


衣装がジョングクだけ赤なのは、やっぱりここまで&この後の展開でジョングクが孤立し、他の6人と距離ができていくことと関係しているんですかね、、。きっと考察している人いると思うんで調べてみてください(丸投げ)

【Save meからI'm fine(依存から自立)へ】

この話、MOTS期(というか結-Answer-)の後に書いたほうが良いんかな、、とか思ったけどリリース順ということで(?)。
前回の記事でSpring Dayと絡めて書いたけど、LYS期は自立の時代、と言い換えることができるかと思います。
その象徴となっているのが花様年華(相互依存の時代)に収録されているSave meを反転させたI'm fineだと考えます。

画像8

(前回も貼ったけど象徴的なポスターを貼る。)
音源も反転(巻き戻し)させて使っているし、歌詞も振り付けも見事な反転だから見てくれ、、、。ざっくり説明すると、Save meは「手を取り合って」「あなたのものになりたい」「一人は怖い」「君がいないと倒れてしまう」という歌詞ですが、I'm fineは「その手を放して」「僕は僕だけのもの」「一人でももう大丈夫」「倒れても大丈夫」という歌詞になっています。

★Save me和訳
https://ameblo.jp/merody-0126-2/entry-12156180117.html?frm=theme
★I'm fine和訳
https://ameblo.jp/merody-0126-2/entry-12400191942.html?frm=theme

花様年華のストーリーに話を戻すと、LYS期に入ると、7人はそれぞれ別々に行動するようになります(依存からの自立)。その結果、倒れてしまうこともある(「轉」の訪れ)けれど、もう大丈夫(結-Answer-)になっていくわけですね。大丈夫な理由は、自分は過ちや傷も含めて、自分自身でしかないということを受け入れるから、です。これはBTSがLYS期を通して発信してきたLove yourself, Speak yourselfのメッセージとも一致すると思います。
やっぱり、ただ理不尽な大人に対抗していた(結果若者同士助け合い、依存していた)花様年華のSave meから、実際のBTSのオーディエンスが世界中に広がったことによって、世代・国籍・性別その他もろもろの属性を問わず(たとえ今いわゆる弱者であっても)、「自分を受け入れれば大丈夫」というメッセージを提示するI'm fineに転換していったマーケティングはお見事、と膝を打ってしまうんだよな、、。

じゃあ、どうやって自分を受け入れていくか、受け入れられたのか、ということが描かれているのが、この後に続くMOTS期であり、Love yourselfの「結-Answer-」の部分ですね!次回に回します!(オイ!)

さすがに最後まで書こうかなあ、と思ってたんだけど、まさかの今回だけですでに1万字オーバーでウケたので、ここで一回区切ろうと思います。LYS起承転結が完結してねえじゃねえか!と自分でも思います。
正直highlight reel(LYS期)までを愛する女なので、MOTS期はあまり好きではないんですけどw、やっぱり起承転結なので、続きも近日中に書こうと思います。需要の有無は問わず、、、。

メチャ長カーニバルなのにここまで読んでくださった方、いらっしゃったらありがとうございます。さようなら!!!

続きの記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?