はしりがき(Permission to danceとJINインタビュー)

Weverse Magazineに掲載された、BTSの最年長キム・ソクジンさんのインタビューが素晴らしかった、という話をしたい。
https://magazine.weverse.io/article/view?lang=ja&num=211

私は普段メンバーに倣ってジンヒョンと呼んでいるのだけど(性別が女性の私がヒョン呼びするのはおかしいけどじんにょんじんにょん言ってるメンバーがかわいいので笑)、ジンヒョンはとっても愉快で率直な人だなあ、といつも思う。
面倒くさがりで発言が適当、ほめられるのも自分をほめるのも大好き。自称する「ワールドワイドハンサム」は本当にその通りなのだけど、言動だけを取るとワールドスターとは思えない人間臭さだな~~と思う。(それがBTSを身近に感じさせてくれる大きな魅力なのだけど!)
私ふくめ大抵のの人は「私だって色々考えてるんだよ!!」という主張をしたくなるものだと思うのだけど、ジンヒョンは常日頃から「僕はあまりものを考えません」等と言っていて、強い人だな~~~と思ったりしていた。

で、先のインタビューだけど、当たり前だけどジンヒョンも「本当に何も考えていないわけじゃないんだな」「考えた上で考えないことを選び取っているんだな(哲学??)」ということがよくわかるインタビューだったと思う。

全編通して大好きだったのだけど(リモート授賞式の肯定、自らスターを自称する理由、ダンスや歌詞を覚えるのに時間がかかることを楽しむ姿勢等々、どれをとっても最高だった)、心に刺さりまくったのは「無駄な時間」のくだりでした。
読んだ瞬間、脳内でPermission to danceがかかったという話をします(結論バレ)

要約すると、「僕らの年代は、余暇の時間でさえも意味のある行動、趣味を求められることが多いけど、僕の充実の指標は休みの日にどれだけ無駄な時間をすごしたかということ」という感じである。詳しくは本文読んでほしい、とても良いので。

私はジンヒョンとざっくり同年代なのだけど、確かに、意味のある行動求められるよな~と実感することが多い。つい最近も、もう楽しいだけじゃダメなんだ、、と思うできごとがあり、しゅんとしたりしていた。
それこそ、アイドルを追っかけることだってそうで、「どうして好きなの?」「もう大人なのに?」という意図の質問を受けることもあったりする。
BTSがここまで世界で流行したのだって、やっぱり発信するメッセージがあるからだと思う。単純に共鳴する人が多い、というのもそうだけど、他人だったり自分だったりにたいする理由付けがしやすいのかなあ、と思ったり。私自身、彼らを応援することで、世界が良くなれば、と思うことが応援する理由の一つだ。

BU/花様年華を中心とする彼らのコンテンツ自体も、MV、ポスター、歌詞、振り付けに伏線が散りばめられていて、すべての存在に理由がある。(RMさんも最近V LIVEでTXTのコンテンツに関連してそのような発言をしていましたね)
その無駄のなさと合理性は本当に美しいし、私はご存じの通り(?)それが大好きなのだけど、ときどき窮屈さを感じないでもない。理由づけってしっかりしてると気持ちいいけど求めるのも求められるのも疲れるのですよ。(本人たちはなおさらだろうな~だからこそコンセプトから解放されたBEの良さってあるよね、、余談)

そして、コロナ禍を通じて、この「理由を求める」という風潮が強まった気がするな。不要不急の~~という言葉に代表されるように、行動の一つ一つに理由が求められる。何かあった時の言い訳ができないといけないというか。
こんな世の中に「ただただ楽しいことをしてもいいんだよ!」「We don't need permission to dance!」と歌ってくれたPTDが私は大好きなのだけど、ジンヒョンの「無駄な時間こそ充実の指標」という言葉にも、同じように救われてしまったのです。
あらさ~~になっても、コロナの世の中でも、休みの時くらい意味もなくただただ楽しく過ごしていい。自分にも他人にも言い訳なんてしなくていい、これにどれだけの人が救われるんだろうな、と思った。世界で顔が知られているジンヒョンなんてさ~~本当に言い訳のできない行動できない毎日をすごしているだろうに、そんな人が「無駄で良い」って発信してくれるの、素晴らしくない??(19年の長期休暇ほとんどゲームと睡眠で過ごしたというジンヒョンが言うと説得力もすごい。余談)

楽しいことに、理由も許可も要らない。当たり前だけど忘れがち。

高尚な理由なく、ただかっこいいから、かわいいから、面白いからでBTSを好きで構わないし、彼らの一つ一つの行動に理由なんて見出さなくていいってことも思い出させてもらったな!(アイドルくん自体もいちいちいろいろ解釈されるのしんどかったりするのかな、、という自戒、、、まあこの文章もまさにソレなんですけど、、、、堂々巡り)

「理由がいらないということに感動した理由」を結局書いちゃっているあたり、体を張ったギャグか??という感じですが、本当に好きなインタビューだったので!はしりがきでした!

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