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原泉アートデイズ開催!私の中で生まれた問いと、たくさんの気づき。/インターン34日目


原泉アートデイズが始まった。
それは慌ただしく、たくましく、始まった。
1ヶ月間、駆け抜けてきた。ちゃんとしたオフは1日だけいただいたけど、こんなにも走り続ける日々は2年前の夏ぶりか、または初めてかもしれない。(2年前の夏、自分がリーダーとなって行ったイベント企画・運営もスーパーハードだった)
"もう無理そう"と囁いてくる身体に、私の意識から意図的に、「ここで逃げるのか?甘えるのか?まだいけるんじゃない?よく考えたらコノ役割ならできるんじゃない?」といったような声かけをして、私のスタミナや精神力をなんとか拡張して、ここまで来た。

アートデイズ直前は、まだ作品が完成していないアーティストさんが切迫した雰囲気に包まれていたり、運営側(ディレクター、サポーター陣)のタスクも山積みだったりで、現場はピリつきを隠せずにいた。

本アートプロジェクトに参加のアーティストの方々の中には、アーティスト一本でやっている方もいれば、アーティストと並行して他のお仕事をされている方もいる。アーティストと並行して他のお仕事もされている方は、当然制作に当てられる時間もさらに限られてしまう。
そこで、私のようなサポーターが、アーティストさんの制作の一部を手伝わせていただけるようなことが、ここにいると有り難いことにある。私は、あるアーティストさんの作品の装置の一部に使う備品を用意するのを手伝わせてもらった。それは、マゼンダ、シアン、イエローの色の水が入った風船(水風船)を作り続けるというものだった。好きな音楽をかけながら、1人の空間で3時間ほど、夜な夜な作り続けた。もちろんその間、そのアーティストさんはご自身の作品のメインの装置を真剣に作られていた。
1人で淡々と水風船を作りながら私の頭には一つの問いが浮かび上がった。

「なぜ、アートを作るのか?」

「なぜ、アートを作るのか」という問い。
そのアーティストの方は、普段は、ここ原泉からは程遠い場所に住まれているため、かなりの時間をかけてここまで車を運転して来て、滞在制作をされている。睡眠時間も十分に取れないらしく、体も疲れていそうだった。なのにそこまでして、アートを作るのはなぜなんだろう。そのアーティストさんにこの質問をできないまま、その方は他県の仕事場へと行ってしまった。(私が作業を終えた後も、その方は制作をされていて、原泉を出たのは夜中の3時頃だったらしいと、ディレクターから聞いた).

「なぜ、アートを作るのか?」
この問いは、タイミングが合えば、出来るだけ多くのアーティストさんに聞いてみたいと思っている。その答えは意外とシンプルかもしれないけど、それこそが私の興味のあることであり、強く知りたいと思うポイントなのである。

今現在私は、原泉の一番奥の集落である泉という場所にある、田中屋というところで店番をさせていただいている。ここはかつて駄菓子屋であったという。原泉アートデイズ期間中、ここは作品の展示会場でもあり、駄菓子屋でもあり、アートストアでもある。アーティストさんの素敵な作品に囲まれ、泉の優しく穏やかな時の流れに包まれるこの場所は心の波をゆるやかで穏やかなものにしてくれる。

私の原泉アートプロジェクトでの滞在も残り10日を切った。いやぁ早い。長いようで一瞬のようにも感じられる。

この1ヶ月間を通して、自分の中に、いろんな気づきや発見があった。
自分が知らないうちに着ていた鎧(よろい)の存在が見えたこと、それをどうやって脱いでいくのかということ、自分は自分らしくいられていると思っていたつもりだけど、自分に対するカンチガイや色んな部分での強欲や高い理想などで、自分を縛りつけたりしていたということ ー。
いろんな発見や気づきを与えられた。それらを見つけることができたからには、これからはそれらを少しずつほぐして、解いていって、もっと軽やかになりたいと思う。なる!

会期中ここにいさせていただけるのはあと5日間!
貴重な時間をしっかり味わい切る。アーティストの方々、ディレクター、地域の方々、サポーターの方々と沢山コミュニケーションを取っていく。

いろんな気づきをありがとうございます、原泉アートプロジェクト様!

感謝。

(今ここにいます。) 旧田中屋さん。今日は平日でお客さん少ないけど、1人の時間もいいね。秋の太陽と風が泉を包んで、かけがえのない美しい時間が流れています。

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