海のはじまり
ちょっと7話まで見てもやもやもやを言語化したくて書いてます!
賞賛じゃないです!嫌いでもないけどもやもやもやなので書き殴ってます。好きな人は見ないことをお勧めします。自分の脳の整理なので駄文です
まず演出家と脚本家やっぱり合わない!と今回の見て思った。でもこの演出と展開めっちゃ面白いしよくこんな抉り方あるなとか楽しんでる部分もあるから単純に思想があわないとこがある!って感じな気もする。
海のはじまりってドラマについて
から書きます。
このドラマ、亡くなった元カノの葬式に行ったら自分の子(堕したと思ってた子)が居て、親や元カノの同僚にめっちゃ嫌味とか怒られて、今カノにそのこと伝えたら私も母親になるって言ってくれて少しずつ家族になろうと奮闘しながら元カノという人物を深掘りしつつ、今カノも過去に堕したことを知ったりする話なんだけど(超要約)
亡くなった元カノがみんなを振り回してるイメージのドラマ
海のはじまりっていうタイトルは、1話冒頭で海ちゃん(主人公と元カノの子供)が水平線を見て海のはじまりを聞いたからってのもあるんだろうけど、海ちゃんのルーツとか、家族を少しずつ始める感じ(いつのまにか始まってる感じ)とか色々あるんだろうなって
なんかとても良いもの作ってる感というか!
タイトルだけではどういう物語か想像できない感じ。silentみたいなほうがまだわかりやすいというか。
そういうふうに感じられるタイトルだなってのがまず一つ。
素敵だなと思ったのが家族ってマルモのおきてとか、うさぎドロップとかみたいに簡単になれるもんじゃないし、すぐに家でさあ暮らせ!みたいなの実際無理だし、大人の男と女の子血が繋がってるとはいえ初対面ですぐに暮らすことを許可する大人なんていないと思うのね。
ただでさえ父親の自覚なしに性暴力とかに走ってしまう実父とかいる現状で、簡単に子供と大人2人きりで暮らすのはリアルじゃない。
それに比べてとてもゆっくりと家族になろうと動いているなって思って、とてもいいなっておもった。ただ!
物語の軸がゆっくり家族になるってことであれば、子供の世話に奮闘するみたいな描写がもっとあっても良かったと思うんだけど、いかんせんみずきの過去話、津野の過去!お母さんの過去!みたいな。こんなことがありました!みたいな話が多くて、進まないのはゆっくり家族になってるからとかじゃなく、これまでの経緯を追ってるからなんだよね。
だからおばあちゃん家でどうやってすごしてたの?一緒に寝て髪を結ってみたいなとこしかなくて、もっと小さな日常を切り取って子育ての難しさや父性が芽生える難しさとかでも良い気がする。
ただ、このみんなのルーツも面白く絡み合ってて楽しめてるんだけど()
あと演出とか物語の展開もとても面白い。
コーヒーの件はすごいな!って思った。多分演出家なのかもすごいでしょって思ったんだろうな!とも思った。
すごいでしょ!とか良いこと言ってる!みたいなのが演出として出過ぎてて
海のはじまりに関して、音楽の入りが毎回悲しいこと言ってる!みたいな時に入ってきて
あーまた悲しい話始まったんだなって思いながら見てしまう。泣いてるんだけどね!
(ちなみにこんなに色々書いてるけどめっちゃこのドラマで泣いてます)
良いこと言ってるなって時、みんな敬語になるって特徴もあって、てか敬語率高くて、そりゃ立場的なこと考えたらみんな敬語なんだろうけどなんかすごい違和感を覚えてて
違う立場だけどDNA同じ人から発せられてる言葉に感じるんよね。そりゃ脚本家同じだから仕方ないんだけど。
いちばん好きな花でもめちゃくちゃそれを感じててでも、脚本家の名言ぽい言葉結構好きだから楽しんで見てたんだけど
ドラマの良さで語られがちな悪い人がいないって言われ方してるけど、結構みんな良い人ですアピールしてる悪い人じゃない?悪い人が実は良い人ですみたいなくだりもあるけど全然悪い人じゃない?みたいなことがこのドラマめっちゃあって
夏くんの優しいって語られる場面しか優しさ発揮されてない感じとか、なんか説明なしで驚くぐらい優しくても良いのになって思ったり、優しいっていうけど結構弥生さんに酷いこと言ったり無神経なことしてたりしてるけどな???なとこもあるし、元カノの動画持ってるのも弥生さんからしたら全然優しく無いと思う
弥生さんは7話までずっと大好きだったの。1番共感できるなって思った。人に従順すぎるのも色々言われてたけど現実的にサポートがあの状況なら堕ろすしかないなってなるのも仕方ないなって思った。ただ津野くんとのシーンで違和感というかどんどん違和感が出てきて。なんで初対面の津野くんに怒ることができるのに、どの人にも怒れなかったんだろうってのがいちばん思った。そりゃ初対面だからとかあるだろうけど、今までは色んなとこに気を遣って怒れないんだなって共感してたけど、あーこの人は身近な人には怒れないけど初対面の人には本音で怒れるタイプなんだなって
なんかもっとプッツンって糸が切れたり、物語の中で誰かの言葉とかで成長して爆発して怒ることを期待してたから、そもそも初対面には怒れるんだって違和感が凄くて
あと母親。このルーツがとても悲しくて想像絶する悲しいキャラクターなのよ。不妊治療頑張って産んだ子が自分より先に亡くなって孫がいるっていう状況。やばくない?辛すぎるよ。想像絶するよ。孫が二十歳になるまで生きてけるのかくらいの想像して落ち込むよ。
でもさ、娘から海ちゃんの父親について聞いてるわけじゃん。娘がいかに親の言うこと聞かないからって死んでから全て責任負わす感じ。娘の意向と違うじゃん(そもそも元カノの責任負わせたくないのはどうなったのは後で触れるんだけど)
なら生きてるうちに連絡するくない?葬式で出会う前に連絡するよね???葬式は共通の知り合いがなつくん読んだ感じだけど、親も把握するよね?だとしたらもっと早く連絡ついたよね??ってめっっちゃおもう。
夏くんへの嫌味の連続とか、想像絶する辛さだとしても、当たりかたとして間違えてるし、言ってることは正しいかもしれないけど、初対面でその言葉投げる感じがもう苦手。あと娘が娘と長く居たいからって理由で治療をやめることを、親が娘ともっと居たいからって理由で引き止めることもできなかったのかなとすら思う。
あとめっちゃ支えた津野くんにあまりにも酷くない??と思う。謝れば許されることじゃないよね。実際津野くんは傷ついてるし、その謝り方も悪いと思ってる感じじゃないし、
津野くんもさ、夏くんより全然悲しいんだろうけど、それを夏くんにぶつける感じとか、態度の悪さとか色んな人に嫌味っぽいとことかさ
人間らしいかもしれないけど、大人気ないというか。そんな卑屈っぽいこというんだったら家族になれば良いのにとしか
そういうことができない人なんですって言われても、そういうことができないから家族になれてないんだから家族扱いされないことを卑屈にならんといてや付け込まれたんだったら逆に付け込んで家族になるくらいしたほうが(物語は動かないけど)そういう努力してないとこがもうなんか合わないなって思う。
演技はクソ上手いなって思いましたし、津野くん辛いってめっちゃ泣いてます。
海ちゃんは演技うま過ぎて子供じゃない。もっと子供っぽくて良いのにって思う。あのめちゃくちゃ泣いた回(夏くんに泣いても良いんだよと教えてもらったような回)以降も普通に大人。
別ドラマの西園寺さんは家事をしないのえまちゃんが本当に子供すぎて子供らしくないのが目立ってしまったなってのもあるかも。
で元カノ。いちばん悪いと思う。
そういう役柄だし、彼女が一番自由に生きてる女の子みたいな感じで描かれてるから一貫性が無いのがその子の魅力なんだと思うだけど。
堕ろす→産む ここの流れはご都合感も強かったけどよかった。偶然すぎるけどドラマとしてはよくあることだなと思ったよ。
ただ、責任感じてほしく無いから別れる→死ぬ直前で娘に夏くんの家を教える→夏くんが父親と刷り込む→夏くんに親になってもらう
流れがあんまりにも自分勝手すぎん??ってなる。家を教えるくらいなら、もっと前に夏くんに伝えるとかあるでしょ怖いよって思う。
silentでも思ったけど、元カノ元カレが輝いて見えてるというか。今の恋人を蔑ろになってる感じがとても見てられなくて、
silentでいうと本命の彼氏がいるのに元彼と話すために手話を習ってすぐ覚えるのとか、元彼の影響の仕事をずっとやってるとことか
いくら湊くんのことちゃんと好きだったとしても無神経というか、そういうことやる人苦手だなって思って見れなかったなって感じた。
いちばん好きな花は、控えめな子たち、他のドラマの言い方的に獣になれない人たちが
無神経に傷つけられてきた人たちが集まって傷を語り合うようなドラマだけど
結構無理矢理な集まり方だし、とても人を気遣ってるとは思えない椿さんの家への上がり方に
本当に気遣いとかしてるのかなって思いながら見てたし
設定とかところどころの演出や言葉とかはとても素敵なんだけど、ところどころの無理矢理感が
丁寧なだけに感じられて
自分には合わないなって話なんだけど
悪い人が実はいい人でしたみたいな話はとてもあるし、王道だけど
逆の方がとても面白さを感じるタイプだかってのもあるんだよね
坂元裕二さんが好きなんだけど、花束みたいな...のあのふたり。サブカル感の痛さというのが言い訳もなく、あーやってんな!を詰め込んでて、決して良い子じゃないけどしっかり共感できて。
クドカンも好きで、彼はそこら辺にいるめちゃくちゃな人達や心無いことを言う人たちを丸ごと包み込んで愛してるな!って感じがして、ちょい役もしっかり面白くしてるからめちゃくちゃだし法律も破ってるしコンプラも違反してるし下品だし時代にそぐわないなってこといってたとしても憎めないのが上手くて。言い訳なく開き直った悪ってここまで面白くて情けなくて可愛げがあるんだなって感じで
そこまで振り切らなくても良いけど、私はいちばん好きな花のさがらくんキモかったけど好きだったし、良い人なんです!って言い訳がましく見えてるなってのが
めっちゃもやもやでした。
エンタメに振り切ってもらえたらどんなにつながってなかろうが違和感あっても気にならないんだけど
とても丁寧で素敵な話だからこそもやってて
合わない部分を感じていると言うお話でした
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