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脳画像×小脳機能⑪ ~”機能”で分ける【概要編】~

こんにちは。
今日もめげずに脳画像と小脳機能についてお話していきます!

昨日は
”機能区分について虫部=脊髄小脳/半球部=大脳小脳の概念を取っ払おう”
ということでした。

本日は
”機能区分の「機能」とは?”
について、お話させて頂きます。

まずは大まかに
 ①大脳小脳
 ②脊髄小脳
 ③前庭小脳

のそれぞれの機能について話します。

はじめに大脳小脳についてです。

①大脳小脳は
四肢遠位筋を支配して、
四肢・構音器官の協調運動を担っています。

例を挙げると、、、
「かっこつけてコーヒーを手にとる」
「ぶりっこしながらあ~んする」
これらのように
”日常生活での多くの上肢活動”
に貢献します。

また、下肢では
段差昇降”
歩行開始(2~3歩目まで)”
方向転換”
”C.ロナウドばりのシュート(ボール蹴り)”
などの場面で貢献します。

このように、上肢・下肢共に
”随意性・巧緻性”
必要とする場面で貢献します。


この大脳小脳の障害では
いわゆる、イメージしやすい 
”ザ・運動失調” の症状を認めます。

指鼻指試験や踵膝試験などが陽性となります。
また、小脳症状でみられる”構音障害”
このような”構音器官の協調運動の障害”
捉えることができます。

次に脊髄小脳についてです。

②脊髄小脳は
体幹・四肢近位筋の抗重力筋を支配して
筋緊張の調整姿勢制御を担います。

例を挙げると、、、
”随意性が低く単調でオートマチックな歩行”
”姿勢の維持”
に関わります。

脊髄小脳の障害では臥床時の下肢運動(踵膝試験など)は
保たれますが、起立動作や歩行が困難となります。

最後に前庭小脳についてです。

③前庭小脳は
体幹筋、四肢の伸筋を支配して、
身体の平衡機能を担います。
また、眼球運動および目と頭部の動きの協調を制御します。

前庭小脳の障害では脊髄小脳と同様に
起立や歩行困難となります。
また、眼球運動障害によるめまいや眼振などのが出現します。


とまぁ、それぞれの領域ではザックリとこのような機能があります。

僕はここでこんなことを思います。
「大脳小脳」と「脊髄小脳」
「大脳小脳」と「前庭小脳」

この違いは分かりやすいけど
「脊髄小脳」と「前庭小脳」
の違いがよくわからんぞっ、、て。

”脊髄小脳””前庭小脳”もどっちも”姿勢制御”に関与してるし、違いは前庭小脳はそれに加えて、眼球運動障害があるのかな?くらいに思ってしまします。

しかし、この
”脊髄小脳が担う姿勢制御”
”前庭小脳が担う姿勢制御”

少し違います。
→これは姿勢制御の神経メカニズムの理解が必要だと思います。また別で投稿しようと思います。

次回はより詳細な小脳の機能局在をお話していきます!! 

それと、ここで出てきた”協調” 、”平衡”、 ”姿勢制御”などの言葉の定義についても、あまり主題から離れすぎると良くないので、こちらもまた別で投稿できればと思っています。
→興味がある方はぜひご覧ください。


次回に続く、、、

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