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脳画像×小脳機能⑮ ~小脳脚~

こんにちは。今日で第2章が終わりを迎えます。

相も変わらず。脳画像と小脳機能について、お話していきます!

昨日は
”室頂核、球状核、栓状核、歯状核の4つの小脳核があり、小脳からの出力の大部分を担っている”
とのことでした。

今日は
”小脳脚”
について、お話させて頂きます。

運動失調の本質を理解するためには、

”小脳が機能別に中枢神経系のどこからいかなる機能情報を入力し、出力としてどの深部小脳核からいかに小脳をでて最終的にどこに到達するのか”

中枢神経内のネットワークを知る必要があります。

それを理解する為には小脳に出入りする線維が通る経路である、

”小脳脚”の理解も必要です。

小脳脚は

 ①上小脳脚
 ②中小脳脚
 ③下小脳脚

主に
上小脳脚     →→→出力系
中小脳脚・下小脳脚→→→入力系

を担っています。
※例外もありますが、まずはこれで理解すると良いと思います。


そして、主に
上小脳脚は”大脳・脳幹”に情報を送り、
中小脳脚は”大脳”からの情報を受け、
下小脳脚は”脊髄”からの情報を受け取ります。
※あくまでも主にですm(_ _)m

さぁ、脳画像でみていきます。

小脳脚が確認できるスライスは
  中脳レベル
  橋上部レベル
  橋中部レベル
  延髄レベル

です。

それぞれの小脳脚はスライドのように位置します。

上小脳脚は中脳レベルでは交叉する為、中央に位置しています。

実際にこの小脳脚にどのような線維が通っていくかは第4章で詳しくお話していきます!

まずはこの小脳脚が大まかにどこからの情報を受け、どのような情報を送っているのかを理解できればと思います。

そして、運動失調はもちろん、この小脳脚が損傷しても出現します。

さて、これで小脳脚の話も終わり、第2章も終わりです。

次回からは非常に複雑な話になってきますが、小脳がどのように運動を制御し、学習しているかを理解する為に必ず必要な知識です。

できるだけ、かみ砕いて少しずつお話できればと思います。

次回に続く、、、

皆様のご支援が本当に力になります!常に向上心を忘れません!