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Suzerain情報(Rizia世界観編)


リジア周辺地図

Regneio di Rizia(リジア王国)

レスピアの南方に位置する王国で、Rizia DLCの舞台となる場所。
貴族の権力が強く、Toras(トラス)、Azaro(アザロ)、Sazon(サゾン)という3つの大貴族の封建連合政権のような権力構造。貴族は免税特権を持ち、それぞれの家領を統治しており、中央政府は諸侯を通しての間接支配をしている。
天然資源が豊富で低税率とバラマキを実現していることで庶民の不満を抑えているレンティア国家であるが、序盤からエネルギーの枯渇問題に悩まされることとなる。
かつてのクーデター失敗をうけての軍指導部の粛清や、先代国王の軍への不信感による軍事費削減を受けて、軍事力は大きく弱体化している。

〇行政区分

・Rizia Imperii(リジア・インペリイ、政府直轄領)
王国中央北部に位置する首都周辺の地区で、王国中央政府の直轄地。
・Velenqilis(ヴァレンキリス、トラス家領)
王国北東部に位置するトラス家領。王国内で最もGDPの高い地域。
・Cardesse-Montaklar(カルデッセ・モンタクラール、アザロ家領)
首都の南に位置するアザロ家領。おもに軍需生産を担う。
・Brenas(ブレナス、サゾン家領)
王国西部に位置するサゾン家領。
・Iza(イザ、トラス家領)
かつてはブレナスの中心都市であったが、サゾン家のクーデターの懲罰として剥奪され、トラス家領の飛び地となる。
・Pales Administrative District(パレー行政区、政府直轄)
ゲーム開始の約30年前、パレーとの戦争で獲得した地。数百年前のアザロ家領であり、アザロ家は返還を求めているものの、旧敵国との最前線で政情不安定であることから政府直轄地となった。
・Zille(ジル、ヴェーレン租借地)
かつてはブレナスの一部であったが、サゾン家クーデター鎮圧のためにヴェーレンからの援軍派遣の対価として、ヴェーレンの租借地となっている。

地図1(北東部)
地図2(南部)
地図3(北西部)

〇大貴族

・House Toras(トラス家)
主人公ロムスの出身家。代々リジア王国の王位を担う。
ゲーム開始時で特段の問題を抱えているわけではないが、娘しかいないロムス王の後継問題がゲーム上で展開されるイベントの一つとなる。
・House Azaro(アザロ家)
軍事と治安を担っている。
ゲーム開始時でトラス家との関係は友好的。当主タデウスは脳梗塞で入院中のため、長女ルチータが当主を代行している。
・House Sazon(サゾン家)
ゲーム開始の24年前に当主ルカス・サゾンがクーデターを起こし、失敗して処刑されたために大きく勢力が弱まっている。
妻のアンゲリカは離島に追放、中心都市のイザは剥奪されてトラス家領となる。
クーデター時は妊娠中でまだ産まれていなかった息子マヌスは爵位を継ぐことを許されずに平民となり、サゾン当主位は無名の分家の一人(ゲーム中登場せず)が継いでいる。
ただし嫡流のマヌスはいまだに声望を保っており、ゲーム開始時点では代議員会の野党代表として政界に強い影響力を持っている。

〇王族

・Romus Toras(ロムス・トラス)
Rizia DLCの主人公。1905年生まれで開始時45歳。
先代ヴァレロ王とエステラ王妃の一人息子で、経歴はプロローグ中で選択できる。
ランバーグのベアトリス女王の妹に当たるレナと結婚し、娘のヴィナをもうけるものの、ゲーム開始時では死別しており独身。
後継者問題と自身の再婚がゲーム中でのイベントの一つとなっている。

・Vina Toras(ヴィナ・トラス)
ロムス王の一人娘で開始時18歳。
政治に興味を持ち評議会入りを望むが、祖母のエステラ母后からは反対されている。ゲーム最序盤の選択肢によって、ヴィナを評議会入りさせるかどうかを選択できる。
理想主義的でマレニエヴィズムに傾倒しているところがある。
王国の後継者問題にもかかわるヴィナの婿選びは、ゲームの展開を大きく左右させることとなる。

・Estela Toras(エステラ・トラス)
ロムス王の母に当たるリジア母后。
平民出身であるために他の貴族からは嫌われており、ゲーム中でも他の貴族から嫌味を言われているシーンが登場する。
とはいえエステラ自身は伝統と王政には肯定的で、息子や孫娘が王位を維持し続けられるよう、宮廷政治で生き残るためのアドバイスをくれることが多い。
出身はジルの漁師の家であり、ジルの返還問題には特別な思い入れがある様子がゲーム中でもしばしば描写される。

・Valero Toras(ヴァレロ・トラス)
ロムスの父である先王で、ゲーム開始時で故人であり名前のみ登場する。
伝統を破って平民のエステラと結婚したことで評判を落とし、治世の後半は疑心暗鬼と無気力に苛まされて国政の停滞を招いたことで、「虚弱王」とのあだ名をつけられるほど国内外からの評判もかんばしくない。

〇評議員

本編ソードランド編の閣僚に相当する評議員。
先代ヴァレロ王の評議員たちがそのまま全て留任している。

・Hugo Toras(フーゴ・トラス)
先代ヴァレロの弟、ロムスの叔父にあたる大ヴィジール(史実ではイスラム系王朝における宰相称号)。国政全般を担当する。
兄のヴァレロよりも声望は高かったが、当人は家と伝統に忠実であり、裏方に徹して兄の治世を支えていた。
貴族の立場を代表して保守的であり、やや手段を選ばない傾向はあるものの、基本的には現実的でバランスの取れた穏健な立場である。
ただしドラ息子のリコに対してだけは甘いのが欠点。

・Lucita Azaro(ルチータ・アザロ)
アザロ家当主の娘で、入院中の当主に代わり代行を務める。ゲーム開始時で30代半ば~後半。
軍事と治安を担当する。
政治傾向はタカ派かつ軍備優先であり、軍事力と治安改善の政策を好む。ただしアザロ家の当主として軍権を独占したがるため、アザロ家領以外で軍事生産を拡大することについては反対する。

・Laurento Esquibel(ラウレント・エスキベル)
外務担当の評議員。先代ヴァレロ王の学生時代の友人であり、その縁で評議員入りした。
サゾン家領に領地を持つ中小貴族の出身。
基本的にはハト派外交を好む。

・Elena Werner(エレナ・ウェルナー)
財政担当の評議員。先々代リザ女王の女子奨学金プロジェクトに合格し、成績優秀であったことからリザ女王以来3代の王にわたって評議員を務める。
平民の家系出身で、ヴァルグスランド系移民の中産階級。
財政健全性を優先し、財政に余裕のない状況での軍備支出は反対するが、財政に余裕がある場合は賛成してくる。また貴族の権益を犯すことにも頓着しない。

・Sal Ignacius(サル・イグナチウス)
国教の指導者であり、宗教担当の評議員。
聖職者であることから宗教的価値観を第一とする。
ロムスの治世で宗教的道徳を優先するか、世俗化を優先するかで対応が変わってくる。

〇国内その他

・Manus Sazon(マヌス・サゾン)
サゾン家旧当主の嫡子。1926年のクーデター直後に生まれたため、開始時で24歳。
父のクーデターにより爵位を相続できずに平均扱いではあるが、旧サゾン貴族からはいまだ嫡流として扱われ、貴族同様の声望を保っている。
代議員会の野党RPPの党首で、民主化及び民生改善を唱えている。

・Daria de Rava(ダリア・デ・ラヴァ)
代議員会の与党RNCの党首。国王の治世に忠実で、王室の金銭援助により党勢を維持させることができる。

・Titus Gordion(ティトゥス・ゴルディオン)
王室の護衛であるゴールデンガードの指導者。
元キックボクサーであり、国王に忠実かつ信仰心に篤い。
ゲーム中ではロムスの指示を受け、非合法な裏の仕事を担当することになる。途中のイベントでゴールデンガードに資金を追加拠出すると指示できる仕事が増える。

・Taddeus Azaro(タデウス・アザロ)
ゲーム開始時点では脳梗塞で入院中のアザロ家当主。
プロローグでロムスの出身を士官学校にした場合は、ロムスの学生時代の教官にもなっている。
イベントの結果次第では途中から復帰して国政や軍務に携わる。

・Pabel Adria(パベル・アドリア)
庭師の息子で幼少時のロムスと関わり、ゲーム開始時では執事長に出世している。
ロムスとパベルとの関係性はプロローグの選択次第。
ゲームの選択肢によってはロムスと深く関わることになる。

・Angelica Sazon(アンゲリカ・サゾン)
サゾン家旧当主の妻でありマヌスの母。夫がクーデターで処刑されたのち、離島に追放されて軟禁されている。
選択肢次第では恩赦を与えられて帰国することとなる。

・Rico Toras(リコ・トラス)
ロムスの従弟でありフーゴの息子。
トラス家領であるイザの統治を行っている。
粗暴な性格で、国粋主義団体のス・オミナと結託しており、苛烈な統治によりイザ住民からの評判が悪化している。

・Russello Montoro(ルッセーロ・モントロ)
採鉱会社RGGの経営者である大富豪。
本編ソードランド編のオリガルヒに相当する役割である。

Grandoge di Pales(パレー大公国)

リジアの南方にある君主国。
もとはリジア領であったが、200年前の戦争によりヴァルグ帝国に侵攻されてヴァルグ領となり、帝国傘下のパレー大公国が設置された。
革命によりヴァルグ帝国が崩壊したことで独立。その際に失地回復を目論むリジアに侵攻され、国土の半分近くを失うこととなった。
現在はレスピアの援助で独立を維持しており、国土は小さいながらも経済力・軍事力ともに強力。
国名は、Palesと書いてパレーと読むのだとゲーム中のイベントで言及されている。

・Axel Reinhart(アクセル・レイナルト)
パレー大公。ヴァルグ革命およびリジア・パレー戦争の後に生まれたため、ゲーム開始時で20代半ば。
兄である先代大公が国内貴族との対立で退位したため大公位を継いだ。
国政改善のための意欲や野心はあるものの、若年で経験不足であることからか、国際舞台での失言が多い。
リジアに対しては関係改善を望んでおり、プロローグでロムスに対してアプローチをかけてくるため、そこでの選択肢次第でパレーとの関係が変わってくる。

Respublik ow Wehlen(ヴェーレン共和国)

リジアの北西に位置し、本編にも登場する独裁者スモラックが治める共和国。
ジル租借地を保有しており、その租借期限切れによる返還問題がゲーム中での重要イベントとなる。
本編でのスモラックはソードランドの軍事力を恐れて腰が低いが、リジアに対しては弱体化したリジア軍を軽視しているのか横柄な態度で、たびたびロムスを翻弄するような態度を取り返還交渉を長引かせてくる。

・Wiktor Smolak(ヴィクトル・スモラック)
ヴェーレン大統領。
交渉でジル復帰を実現させるためには、ヴェーレンに有利な経済協定を結ぶ、ヴェーレンの国際的孤立解消に協力する、国際会議での問題提議を避けて二国間交渉を優先させるなどがある。
なおリジアの軍事力充実を成功させた場合は、脅して交渉を有利に運ばせることもできる。

Republik Dei Sordland(ソードランド共和国)

本編での舞台であるが、DLCでは外交交渉の相手としてしばしば関わることとなる。

・Ewald Alphonso(エワルド・アルフォンソ)
開始時点でのソードランド大統領。財界出身であり、側近のマナー大臣とともにリジアに経済協定を持ちかけてくる。
内心ではリジアを伝統に固執し遅れた国と見下す優越感があるせいか、たまにロムスに対して失言をこぼしてくる。

・Anton Rayne(アントン・ライネ)
おなじみの本編主人公。エワルドの後任のソードランド大統領で、ターンが進行すると交代する。
本編のクリアデータを読み込んだ場合は、本編で行った通りの行動を国際舞台で振る舞ってくるため、先に本編データを仕込んでおくことでリジアに有利なシチュエーションに持ち込むこともできる。
DLCではロムスとの会話シーンも登場。NPCであるため、コーデックスで彼の経歴を読むこともできる。

Rpublika av Morella(モレラ共和国)

リジアの西の陸続きの隣国。
モルディア帝国崩壊後の南半分がモレラとして独立した。
国内にはメフティエム国際貿易地区があり、鉱物をリジア、モレラ、レスピア、ヴァルグスランドで共同採掘している。

・Alma Saltana(アルマ・サルタナ)
左翼政権を率いるモレラ首相。
外交プロトコルに疎く、周辺国との外交が停滞しており、ロムスに対しても儀礼を欠いた態度を取ってくる描写がある。
コンタナやヴァルグスランドと友好的であるが、コンタナ陣営の超大国同盟加入にまでは至っていない。
ゲーム中ではメフティエムの協定改正が中盤以降での重要イベントとなる。

Derdia Nurist Rpublik(ダーディア・ヌリスト共和国)

モレラの北に位置する神権国家。モルディア帝国崩壊後の北半分が独立した。
周辺国とは別宗派であるゴルゴンド派に従う宗教国家。
教義の中でも同性愛を美徳とすることや、暴力の肯定が特に周辺国と軋轢を招く要因となっている。
なお本編ソードランド編にも登場するブルディア人も同じゴルゴンド派であるため、ソードランドやヴェーレンから亡命したブルディア反政府勢力を国内に受け入れている。

Repúblicco de Lespia(レスピア共和国)

本編にも登場する、海を挟んでリジアの北に位置する共和国。
ゲーム開始直後にアルカシア陣営のATOに加入し、パレーを支援してリジアに対抗させており、早々にリジアとは非友好的な関係となる。

Kingrick of Rumburg(ランバーグ王国)

ロムスの死別した妻の出身国。
本編では不倶戴天の敵方であるが、Rizia編では一変して主人公サイドの味方に立ち、弱体なリジアを経済的にも軍事的にも支えてくれる。
ジル返還問題ではAN会議でリジアの味方に立ち、ヴェーレンに圧力をかける提案をしてくれ、戦争では援軍や兵器を提供してくれるなど頼もしい味方である。

・Beatrice Livingston(ベアトリス・リヴィングストン)
亡き妻レナの姉であり、ロムスの義姉にあたる。
貴族主義的で誇り高く、ロムスやヴィナには好意的だが、平民出身のエステラ母后に冷たく当たる場面も。
後半ではソードランドへの不信感やアントンへの嫌悪を聞くことができる。

Demokratyke Republik Valgsiyand(ヴァルグスランド民主共和国)

本編にも登場する、海の向こうの社会主義共和国。
レスピアと対立し、モレラ左翼政権を支え、中盤以降のメフティエム問題では何度も関わることとなる。
リジアとの関係はロムスの行動次第。レスピアと組んでメフティエムの権益を守ろうとすれば敵に回るが、一方でヴァルグスランドと組んでレスピアを出し抜くこともできる。

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