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鈴木あんずソロシングル第二弾『kotonoha』感想

皆さまこんにちは、ナンテコッタ・フーゴと申します。今回、なぜnoteを書こうと思ったのかというと、わたくしの愛してやまない大好きな推し、えのぐの鈴木あんずさんがkotonohaという、ソロ曲第二弾を出したからです。

なんだこのタイトルは、なんだいまさらと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日々の忙しさがようやく少し落ち着いたので、今筆を執らせていただく形になります。すでにkotonoha発売から1か月近く経ってるやないかい!!!というツッコミはビシバシ受け止めます。うぅ…痛い…。

正直、感想書くの少しこわかったんです。鈴木あんずさんが心を込めて歌った曲、歌詞の意味を読み違えてしまうのではないかと思って。

しかし、歌詞の意味を読み違えたからといって、鈴木あんずさんの歌を理解できなかった、ということではなく、ただ単に私の解釈論に過ぎないので特に問題はないかと。そんな次第で、忙しさが落ち着いたのと決心着いたのと。感想を書いていきたいと思います。


・歌詞

私AメロとかBメロとかよくわかんないんですよ。だから歌詞ひとつひとつ感想書いていきますね

まず、

君と交わした二人分の嘘の中 震えてる心の声を聞かせてよ

静かにきれいに歌い上げてるんすよね。ウユニ湖に自分はいるのだろうかと錯覚するほど透き通った透明感のある歌声で、一気に曲の世界観に引き込まれるんですよね。そして、二人分の嘘ってなんでしょうね。二人だけの秘密だろうか。それとも、二人にはそれぞれ二人の嘘がある。お互い嘘をついている、ともとれる。その次の震えてる心の声を聞かせてよ。震えてる心って、臆病な心とか弱音とか、自分の弱さ、だろうか。ならば、偽りの関係を続けている二人、という関係だろうか。

次に、

傷ついては 傷つけたりもしたよね 流れゆく涙はそっと隠していた

懐かしむように歌い上げる鈴木あんずさん。大切に、大切に歌い上げる。人間関係のなかで、傷つけることもあるし、傷つけられることもありますよね。傷つく心を隠している。いや、過去形、隠していた。隠し通した。傷つく心を隠していた。

淀んで褪せていく夜明けに 答えを探してみたけど 変わらない昨日が続いていた

変わらない昨日ってなんだろう。昨日きっと何かあったんだろう。相方と何かあった。現状打破する何かを夜明けに探したが、見つからなかった。個人的に、褪せていくの『あ』の部分を掠れ気味にぁって歌っているのがツボです。

触れられないから 壊してしまった未来は いつまでも刺さって痛いよ

怖がらないで 本当の声をもっと聴かせてよ 君の言葉で

サビというところですね(これは知ってる)。一番盛り上がるところ。感情に訴えかける歌い方。特にいつまでも刺さって痛いよ、本当に胸が痛そうに歌う。張り裂けそうな想いが伝わってくる。触れられないから、君との未来を壊してしまった。その後悔が胸に刺さって痛い。怖がらないで本当の声を聴かせてよ。本当の声って本音ですよね、たぶん。本音を言ってほしいってことだろうか。それと気になったのが、さっき心の声を聞かせてよってありましたよね? 今回は聴かせてよ。どっちも本音を言ってほしいんだと思うんだけど、ここ、使い分けてる意味は何なんだろうか。聴く、という意味は身を入れてきくという意味らしい。なので、より本音を言ってほしいという意味が強い、ということかな。

僕が隠してた一人だけの嘘の後 怯えている想いを吐き出せたなら

変われたかな 変われやしないのかな 移ろいゆくただの理想が巡りめぐってく

大切にポツリ、ポツリと歌い上げる鈴木あんずさん。自分の中の想いに蓋をして嘘をついた。弱音を吐きたかった。でも吐けなかった。変われたかな、変われやしないのかな、のところ、本当に呟くように自嘲するように歌言いあげる。

どんな悲劇が明日に待ってても いつか隠した本音(こたえ)を

君と二人で探しにいこう

静かに、そして確かな想いを力強く歌う鈴木あんずさん。歌い手(主人公)の覚悟が完了したんですね。どんな悲劇が待っていても、いつか隠した本音(こたえ)。特に本音と書いて各個書きでこたえと読ませるところ。主人公はどんな結末になるのか知っている…?と思わせる歌詞ですね。そして力強い声音に「君」への信頼を感じる。君となら乗り越えていけるという想いが伝わってくる。

君がいないから失くしてしまった未来は いつまでも胸に残って痛いよ

怖がらないで 本当の声をもっと聴けたなら 君の言葉を もう一度 ah

サビは本当に盛り上がりますね。力強くかつ繊細に歌い上げる。痛いよ、の部分が本当に悲痛な想いが伝わってきて痛い。君がいなくなって、怖くて聴けなかった君の本音への、なんで聴けなったんだという後悔が伝わる。そして君の言葉を聴きたい、飛躍するなら君に会いたいという主人公の想いが伝わる。ahの部分で天を仰ぎみる、そんな情景が浮かぶ。

足りない心補う過去より ありふれた今が欲しいから

どうか遠くへ離れたりしないで 解けない魔法や覚めない夢でいい

君と笑いあえる場所ならさ そんなウソを願ってみたんだ

これが主人公の本音なのかな。君と一緒にいたい。ずっとこの日常が続けばいいのにと想っていた。が、言えなかった。そして嘘ってたくさんでてきましたけど、このウソは自分の想い、理想に対するウソなのかな。嘘は本音を隠した時についた嘘。こちらは自分の願いは叶わないと知ってるけど、それでも願わざるを得なかったウソ。解けない魔法や覚めない夢でいい、のところ、とても必死なんですよ。必死で悲痛。振りかぶって叫んでそうなそんな歌声。

触れられないから 触れられないナラ フレラレタナラ ふれていたいから

ここすごく見せ場ですよね。曲の中で一番繊細な感情、主人公の柔い心臓に触れている部分。触れられないから壊した。触れられないならいっそのこと…。ふれられたなら何かが変わってたかもしれない。君に触れていたいから。感情の勢いが増す。とても静かに歌われているんですよ。でも感情の勢いがすごいんです。静かに感情を爆発させている。独り言のように呟いてるはずなのに、感情の移り変わりが激しい。そして触れるという言葉、やっぱり君と心を通わせたかった、後悔と未来を考えて、抑えきれなくて。

君と居たいから 壊れてしまった世界で いつまでも嘘を紡いできたけど

もう恐れないよ 本当の声をもっと吐き出して 僕の言葉で 君の言葉で

伝えるね

曲調が変わる。曲調が変わることに意味があるのかなって考えたんだけど、今までは君への後悔の詩、そして今は勇気を出して覚悟決めて本音を言ってみようと、前向きな意味合いのある詩、で使い分けてるのかなと予想した。本当のところはわからない。主人公が本音を伝えることに前向きになった、という感じだろうか。最後の伝えるね、は覚悟決めたのと絶対伝えるという意思を感じる。終始悲しい顔していた主人公がやっと笑顔になれたのかなと勝手に想像する。



全体的に

前にも言ったことあるんですけど、正直鈴木あんずさんの表現力舐めてました。上手い下手かどうかじゃなく漠然とそこまで、だろうなって考えてた。でもすごく成長していた。ちょっと期間空いた間にめちゃくちゃ表現力上がっててもうびっくり。触れられないからのところ聴いたとき、口あんぐり開けていた。なんだこれは、と。まるで主人公になった気分。人との関係を自ら壊すことってありますよね。ええ、ありましたよ。何考えてんのかわかんない、だからいっそ関係を切ってしまおう。なんてこと過去に。     そして正直えのぐ追うことにダレてたんです。この時期。忙しかったのもありますし、お金ないしで。でももとに戻りましたよね。スパン!!!と熱量が鞘に戻った。鈴木あんずさん恐るべし。やはり永遠の推しである。

kotonohaという曲、本当に良い曲なのでぜひ皆さま聴いてみてください。 鈴木あんずさんの想いに触れてあげてください。

以上、ナンテコッタ・フーゴでした。


【2ndソロシングル】鈴木あんず / kotonoha

https://enogu.booth.pm/items/2948597


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