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【ベスト8】アンジュ・ユナイトGP1st使用デッキ解説【美海オルトリン】


1.はじめに

はじめまして、ときわと申します。
ユナイト公認サークル「まいと家」所属です。
普段は東京周辺で活動しており、公認大会の開催
なども行っています。

今回、5/18(土)に開催されたアンジュ・ユナイトGP1stにて、大会ベスト8と好成績を収めることができました。
使用したデッキは少し前に話題になった「美海オルトリン」の派生です。

本当は優勝して堂々と「このデッキが2弾環境にて
最強です!」と言いたかったのですが、惜しくも
負けてしまいました。
しかし、決勝トーナメントまで駒を進められる程度には強さが証明できたと思っています。
また、デッキの立ち回りや考え方を開示することで、アンジュ・ユナイトプレイヤー間の切磋琢磨に少しでも貢献できるかな?と考え、このnoteを作成することにしました。
他の決勝トーナメント進出者がnoteを上げてるのを見て、これ私もやりたい!となった気持ちがあるのもまた嘘ではないです。

初めてのnoteですので、お見苦しい箇所など多々
あるかもしれませんが、寛容な心で受け止めていただければと思います。

2.使用デッキリスト

・デッキリスト

【青】
1-005 笑顔の可能性 日向美海×3
1-008 みんなの希望 彩城天音×2
1-010 常夏の可能性 日向美海×3
2-009 絶対の可能性 日向美海×3
【赤】
1-026 天使の贈り物 レミエル×3
1-028 夏休み昆虫採集編 オルトリン×3
1-035 救済の覚悟 レミエル×3
2-026 生徒改良 ヒメガミノミコト
2-032 誇り高き戦乙女 オルトリン×3
【緑】
1-059 少女の夢 ルルーナ×3
2-050 幸せなひととき ナツナ・トオナギ
【スタート】
1-061 日向美海
1-063 レミエル
2-065 ナイア
【フレーム】
Σ×7
Ω×5

・美海オルトリンの性質

美海オルトリンの特徴としては
・6美海のEXによるドロー
・6美海のリンク効果によるドロー

・5オルトリンのリンク効果による山上3枚から1枚のサーチ

など、手札を増やす手段が多くあるのが特徴のデッキです。また、私はあまり好きではないのですが(理由は採用解説にて後述します)
①6美海のEXで5オルトリンのEXコストを引き
②5オルトリンのEXで6美海のEXコストを捨て札から手札に戻す
といった相互にEXを作用しあえる関係であるのも
相性の良い点です。

私はこのデッキを「受けデッキ」と定義しました。
手札を増やす手段を用いてフレームを抱えに行き、相手ターンのアタックを潤沢な防御で凌ぎ、また次のターンへと繋いでいきます。
チャージは1枚DEF+5000にしかならず、大型の
プログレスのアタックは基本的に2枚、3枚の
ガード札を要求してくる為、普通に相手のアタックを全て止めようとするとリソースは減る一方となります。しかし美海オルトリンは豊富なドロー手段を持っているのでアタック時のチャージ+1以外の防御リソースを用意できます。
なので、基本的にはリソースの減少を相手にだけ押し付けることができ、最終的に防御札を失った相手を上から叩いて勝つ。といったゲームプランが取れます。

引きやリジェクトなど運要素が大きく絡むアンジュ・ユナイトというゲームの性質上、ゲームの長期化という場面は決して多くは発生しませんが、もしお互いのリソースが潤沢にある状況となっても「負けないからいずれ勝てるようになる」という粘り強さを見せることができるのがこのデッキの好きなところです。
終盤のドローでフレームやスタートカードを2枚
引いてしまったとしても、このデッキなら「次のターンも凌いで回しに行こう」とプラス方向のプラン立てが可能です。

・基本戦略

【序盤】
・1ターン目
6美海を立てEXでドローをし、捨て札に5オルトリンがあれば2レミエルを出して手札に回収します。
・2ターン目
2レミエルの上に5オルトリンをシフトし、
5オルトリンのEXで捨て札へ行った2レミエルを
回収、そのまま場に出します。
こうすることでスタートカードはすべてリメイク
に混ざります。
また、5オルトリンのEXが2レミエルになることで
捨て札の回収範囲がレベル5以下の
プログレスへ変化します。
5天音や美海のEXコストであったり、2ヒメから
7レミエルの回収など、相手の場や自分の
手札・捨て札を見て必要なものを選択します。

【中盤~終盤】
6美海、5オルトリン、7レミエルの場を形成します。
6美海のEXドロー、5オルトリンのEXで2ナツナを
回収しチャージに置く、7レミエルのEXでの
フレームをサーチなど、メインフェイズの行動で
防御力を高め、アタックフェイズへと移行します。
7レミエルのリンク効果を5オルトリンに付与し、
ΣΩ①/8のリンクにすることで5オルトリンの
リンク2回成功を狙います。ATK26000の
可能性を見て相手がより多くのリソースを消費
してくれることもありますし、
実際に2回成功が防がれてもサーチ効果を2回行うことでフレームを2枚抱えれば、それだけでDEF+10000となります。
こうして先述の通り、相手とのリソース差を徐々に広げていき押し込んで勝ちます。

・使う上で大切なこと

美海オルトリンを使う上で大切なのは、デッキの状況を把握し続けることです。
今デッキに何枚の美海があるか、何枚のフレームがあるか、美海のドローでLv7は引けるか、レミエルのEXを使うのが正しいか、リメイク後のデッキ枚数とフレーム枚数でリジェクト率はどのくらいかなど、見えている領域を確認して山札の状況を常に考えておきたいです。

また相手のデッキについても、マリガンで何を捨てたかを確認し、フレームの比率、戻る時の比率、デッキ枚数からリンク成功率などは勿論、白があるなら3トトの枚数や赤黒なら春を呼ぶ光の枚数、黒き炎の力の枚数、7ナイアの枚数など、危険度の高いものはあるかないか把握しながらプレイしていました。

・デッキの選択理由

大きく理由は2つあります。
①対応力の高さ
美海を使うデッキは、リソースの潤沢さから、そもそもの対応力が他デッキに比べて高いですが、
その中でも受けることを強く意識して構築したこのデッキは特に高い対応力を持ちます。
2弾環境の調整中、美海やナイア、赤黒の速攻デッキなど、「おそらくこれは強いだろうな」と思うカード、デッキはいくつかありましたが、自分はそういったカードやコンセプトを持ったデッキでなくとも勝てるくらいには環境全体のパワーバランスがまだ偏っていないと感じていて、GPでは多種多様なデッキと対面することになるだろうと想定していました。
手札破壊やチャージ破壊、3トトの盤面ロックや7ヒメのチャージ使用制限など、あらゆるデッキの妨害札に回られても対応できるデッキである点が1つ目の理由です。

②負けた時に後悔しない
正直まったく論理的ではない話ですが、大事なことだと思っていて、パワーバランスが偏っておらず色んなデッキに勝ち目がある環境で、何を握るか迷ったまま本番に臨み、試合に負けた瞬間、「やっぱあのデッキを使えばよかったな」と後悔してしまう。
私はそういう後悔の仕方は絶対したくないと思っていたので、色んなデッキを触った中で一番手になじみ、「これなら本番に
持って行って負けたとしても悔いはないな」と思ったのが2つ目の理由です。

3.各カードの採用解説

【メインカード】
日向美海

デッキの中核その1。
EXがとにかく強力です。手札をシフトコストとするユナイトでは、ドローという行為がひたすら強い。
フレームが引ければ盤面のテンポ的には3枚ドロー、4枚ドローしているようなものです。
1弾環境では美海の名を冠するカードが6美海と3美海の2種類しかなく、EXを何回も使うのは引きに左右されやすい博打カードの扱いでしたが、2弾で5美海が増えたことで一気に現実的にEXを運用することができるようになりました。
レミエルやオルトリンで美海のEXコストを回収することはしたくないので、素引きの確率はどれだけ高くてもいいです。
その為、美海の採用数はめいっぱいの9枚体制以外
考えられないと思います。
複数枚の美海を手札に抱えた場合のEXコストとして切る順は5→3→6の優先度です。左から順に切っていきます。
6美海の上に張り直しで再度EXでドローができる可能性のある6美海は基本的に最も価値が高いです。では3と5を比較した場合、オルトリンのEXで回収できるレベル3の美海は捨て札にあるほうが都合が良いので、オルトリンのEXを安定して運用しやすい後半に使えるよう後回しとし、そうなると5美海は最初にコストとする感じです。
ただ、6美海の上に7ルルーナをシフトするプランになりそうな時だけは5美海を場に出す可能性が
あるので、3美海より5美海をキープします。

出ると案外強いです

オルトリン

デッキの中核その2。
3/6リンクは成功しやすく、アタック時のチャージ1枚と手札に加えたフレームで高いディフェンス力を持つ偉い子です。またEXも優秀で、序盤は2レミエルを回収することで盤面形成を補助し、中盤は2ヒメから7レミエルの用意ができたり、終盤は2ナツナの回収でDEFを5000補強します。
EXを使わないオルトリンはオルトリンを採用する理由が薄いと感じているので、5オルトリンだけでなく3オルトリンも採用しています。
しかしながら、オルトリンのEXは捨て札参照であるため必ずしも想定通りに運用できるわけではないこと、そして美海のように+1アドバンテージ
となるような効果ではないことから
絶対に引いて毎ターン打てるようにするほど
価値は高くありません。
ですので、4オルトリンは採用せず、オルトリン側は6枚体制としました。


EXの弾となりがちな3オルトリンですが、7レミエルと相性が良く、3オルトリンのリンクを+2して2成功ATK20000ラインを意識させ、さらにもう1面のリンクも3オルトリンで上乗せすることができるのでこちらも盤面に稀に登場します。

レミエル

美海オルトリンの弱点はATK、DEFラインの低さです。
ATKはオルトリンでも18000と、9000ラインにも2枚消費で止められる上ストライクも2でゲームを終わらせる力が低く、DEFは美海もオルトリンも9000で、ガードを切らないとレベル3・4帯のリンク成功時に簡単にDEFラインを突破されてしまいます。
これを改善するべくATK、DEFともに高い数値を出せるレベル7のプログレスを採用することにしました。デッキカラーが美海の青・オルトリンの赤・後述するナツナの緑で固定なので、その色の中からレベル7のプログレスを選択します。
2弾環境ではレベル7には12000/12000と11000/11000のパワーラインが存在しますが、序盤のレベル7対決では12000/12000のほうが一方的に有利なため、パワーラインが12000であることにはそれだけでも価値があります。
というわけで、美海、オルトリンと2面並んだ時に残りの1面に立てるプログレスとして7レミエルを選びました。
EXは防御札のサーチができ、リンク効果もオルトリンの2回成功を補助する為、そういった点でもこのデッキに1番合っているレベル7のプログレスだと思いました。
また、赤のレベル7プログレスは2ヒメで回収できるため他の色のプログレスよりアクセスしやすいのも良いです。
基本戦略上、2レミエルを採用するためEXのコストも無理なく複数採用できる点も評価しています。

【サブカード】
彩城天音

このデッキは6美海に初動のほぼ全てが掛かっていると言っても過言ではないほど6美海に依存しているのですが、とは言ってもマリガン含みで6美海の初手率はおおよそ6割前後。
引けない時の手札の質を向上させる役割として、
この天音を採用しました。
天音のドローで6美海が引ければ次ターンからは
6美海で動けますし、そうでなくとも9000/9000を出しつつドローで次展開用の札を用意でき、レベル5でレベル6・7へのシフトもしやすく繋ぎとして優秀です。
また、美海・オルトリン・レミエルの複数枚採用が多いこのデッキでは2枚以上の同名プログレスを場に出せないルールが思いの外重くのしかかることがあります。
そういった点を解消できることも天音を採用するメリットです。フレームのバランス上、リンクがヒットしづらい部分だけはデメリットとなりますが、それを補って余りあるメリットがあると感じたので採用しました。

ナツナ・トオナギ

オルトリンのEX能力で回収できるカードとして
1番強いと思います。
オルトリンのEXがDEF+5000にできるのは非常に重要度が高く、ナツナを採用しないならオルトリンがある必要性すら無いと感じます。そのくらい大事です。
基本運用としてはガードでチャージを吐ききった7レミエルの下に置きます。
レベル7の下にチャージが1枚有る時と無い時の
プレッシャーの差は歴然です。
本当は常に捨て札にある状況が欲しいため、
2枚採用したいところなのですが、7ルルーナの3枚目を採用するために泣く泣く1枚になりました。

ルルーナ


前述の通りこのデッキはパワーラインが低く、7レミエルを採用したとしてもまだ1面しか強い打点を作れないので、最終盤に美海と交代する枠で7ルルーナを採用しました。
美海のEXドローとリンクドローは最大3枚の防御札を抱えられる可能性がありますが、7ルルーナはチャージ+2で確定DEF+10000となります。
最大値は劣りますが、「受ける」という点においてはほぼ問題なく、またDEF11000ラインが非常に頼もしい為、十分有りだと判断しました。
また、3トトを擁する白デッキと対面した場合に
5オルトリンを場に置くのが不利となる状況で、盤面のレベルを776にできる選択肢が生まれます。
その他、レアケースですが4マコロンを採用している黒デッキとの対面で7ルルーナがいればマコロンにガードを切ることができます。
黒き炎の力に対しても、デッキ内の高レベルプログレスが増えることで素引きでの対応力の向上になるため最大値の3枚採用です。

ヒメガミノミコト

オルトリンのEXの効果範囲を広げる役割です。
レベル7が引けずシフトできないような状況を打開すべく1枚採用としています。
回収できる目処が立っているならチャージからでもガードとして使用→回収とできるので見た目よりアクセスしやすいです。
捨て札の状況に依存している為、
いつでも強いカードではないですが、
有ると無いとで違いが如実に表れる1枚です。

スタートカード
美海、レミエルはEXコストとなるので
確定で、緑は相手に少しでも警戒してもらえないかなという願いを込めてナイアにしてます。

フレーム
フレームの比率はレミエル、ルルーナが
いるため気持ちΣ寄りになっています。
天音のリンクが当たらないのでΣ6Ω6
にしたこともありますが、特にリンク成功率が上がったような体感がなく、天音はメインカードでは無いこともあってΣ7Ω5に落ち着きました。

4.デッキ内容の変遷

・最初期

美海オルトリンというデッキがあると話題になり始めたころにその強さを確認する為に構築したものです。6美海を引けないと始まらないだろうと
思っていたので、どうにか初手に握るためにレベル2の空が入っています。それ以外の採用は今とそんな変わりません。

・中期

2空を使っても6美海が捲れることはほとんど無く、また場に出せるプログレスがほぼ固定なせいで同名被りが非常に重くなっていることを感じ、中継点として天音を採用しました。この選択はとても感触が良く、デッキの動きが滑らかになったのでうまく調整できた確信がありました。


・大会目前

3トトが増えてきていることを感じ、また前述のDEFラインの低さも課題だったので7ルルーナを採用。この時はナツナとルルーナを2×2にしていましたが、回しているうちにルルーナ3枚目を欲しいと思うことが増えたため、ナツナと入れ替えました。

5.大会当日の戦績

予選ラウンド
1回戦 青赤緑〇
2回戦 青(?)〇
3回戦 青(?)〇
4回戦 赤黒〇
5回戦 赤黒×
6回戦 青赤緑〇
7回戦 白緑〇

決勝トーナメント
対こなぎゆめさん 青赤黒〇
対きらっこさん 青赤緑×

戦績は予選6-1で
決勝トーナメントに上がり、ベスト8戦で負けました。
メモを取り忘れてしまったので2回戦と3回戦の対戦相手の方のデッキ詳細を忘れてしまいました…。
申し訳ないです…。

きらっこさんとは予選ラウンド6回戦で対戦していてその時はなんとか勝てたのですが、決勝トーナメントの対戦では前述した美海とオルトリンのDEFラインの低さによる中盤の受けの弱さもあり、3ターン目に6点まで詰められてしまい、ナイアのEX1点の前に負けてしまいました。
エンジンが回り始めるまでの受けの弱さを突かれて詰められ、トドメはバーンダメージと、美海オルトリンの弱点をきちんと突かれたゲームでした。

6.おわりに

アンジュ・ユナイトGP1stはとっても楽しかったです!
大型大会なので当たり前ですが、こんなにたくさんの人がいる~ってお祭り感がありました。
対戦中は常に胃のあたりがぐるぐるしていましたが…。

今回、私がここまでの好成績を残すことができたのはいつも対戦してくれたりデッキの相談に乗ってくれたアンジュ・ユナイト仲間のおかげです!
1人じゃ絶対ここまでのデッキに仕上げることも、プレイングを磨くこともできませんでした。
みんなのおかげで勝てた!本当にありがとう!

最後に1つだけ言いたいことがあります。
それは…
6/16(日)に史上最大の大型大会を開催します!!
私も所属してます公認サークル「まいと家」と、トラップさんの運営している公認サークル
「阿部ンジャーズ」さんとの合同企画で64人規模の個人戦CSを開催します!
その名も「虎舞流(とらぶる)杯」!

アンジュ・ユナイト公認サークルとしてはこれまでにないスケールのお祭りになります!
3弾が6/14(金)発売なので、その直後の開催になります。
新環境となってテンプレも定まらない中、みんなで色んな新デッキを試せる場を作ろう!ということで企画されました。
ぜひ皆さまの参加をお待ちしています!



それでは、これでこの記事を終わります。
長々と書き綴りましたが、私の美海オルトリンの話は一通り吐き出せたと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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