見出し画像

成型立会いで福建省厦門に行ったレポ

你好、hacomono IoTのハードウエアメカエンジニア兼デザイナーのUraです。日本人です。
今回新機種は委託先の生産工場が中国福建省にあるため、金型1stショットのT0品と絞後のT1品をチェック、および生産GO出しを短縮するため、中国に乗り込むことを決意した我々は以下略。
※Confidentialな内容は記載できないため、主にそれ以外の内容になることをご了承下さい。

出国前


学生の頃一度だけ中国に行き、5年ほど前に前職の出張で10年パスポートを取得して以来、海外渡航はなかったので「中国かぁ~2回目だなぁ」などと呑気に構えていたが、昨今の情勢不安の影響でビザがえらいことになっているらしい。「厳しくなっているみたいだよ?」の声を各所から頂くあたりでだんだんと不安に・・・・

ビザ写真NGラッシュ

中国ビザ申請用の写真には厳格なルールが定められている。背景が白でなくてはいけない、輪郭がはっきり分かる状態でなければいけない、メガネもNG、などなど。
最初に撮った写真は「ヒゲNG」と言われて半ばアイデンティティであるヒゲをあっさり剃る羽目になる。2度目の写真でリトライも虚しく「前髪が眉毛にかかっているからNG」(輪郭じゃないじゃん)と言われ、心がかなり折れかける。デブでヒゲ生えてたらダメなのかよ。
3枚目の写真を撮った直後に「お前はNG2回目だからビザセンターで面談な?」と言われ、泣いた赤鬼(後にこれも別の悲劇に繋がる)

銀聯カードが作れない

ヒゲを剃ってパスポート写真と変わってしまった顔面の影響でAlipayやWeChatPayに必要な銀聯カードのAI審査が無限に通らないバグを踏んでしまった。現地で買い物ができないんだけど・・!!
・・・まぁクレカでなんとかするか・・・と思い、pay系を全スルーするという暴挙に出る(結果一応なんとかなった)
これから中国に行かれる方は、各自このバグを踏まれないよう注意されたし。ビザより先に銀聯カード。

キャッシュ

一応現金はいくらかおろしたけど、使うことはおろか元に換えすらしなかった。理由は後述するが、一連の旅程で思い返しても現金を使っただろうシーンは正直思い当たらない。観光地のフルーツ売りの露店すらQR。QRのpay系アプリがマジでライフライン。
物価的には日本の4分の1くらいなイメージ。観光地のバーガーのセットが350円くらい。

ビザ申請

前情報では、月曜は朝イチでも激混みで3時間コースと聞いていたので、火曜日にビッグサイト前のビザセンターに申請に行った。中2日の3日目で金曜にビザ受取りできたが、前情報では2週間は見ておけと言われていた。時期的なものもあるのかもしれない。
写真NGで面談とは言われたが言うほど面談らしいことはなく、パスポートを預けて、指示に従って指紋を取ったりwebカメラに向かって微笑んだりしていた。

VPNとeSIM

VPNはShadowrocketを購入。eSIMはairaloから購入。詳しい使い方はハード屋さんにはハードルが高かったが、なんとなくいじってるうちに繋がったので結果オーライ(VPNは結構待った。ホテルで寝て起きたら繋がってた)eSIMはもっと安いのがあるらしいがairaloめっちゃお手軽にギガ買い増せるのが便利だった。現地ではVPN自体に規制があるっぽい??

変圧器

買う必要あるかと思ったけど、PCやスマホくらいなら別になくても良いとのことだったので、特に準備はせず。結局なくてもホテルに付いてるものでなんとかなった。

出国当日


羽田での昼食はお蕎麦で日本食の食べ収め。

日曜日某日。今回の旅程は、先方のメーカーさん、日本在住中国籍のコーディネーターの方、そして私の3人で主に行動することになる。
フライトは工場の人がチケット取ってくれた。羽田 - 関空 - 厦門(アモイ)空港というルートで昼13時フライトで夜22時着(!!)という長旅である。トランジットがなければもっと早かったが日程上都合が良い直行便がなかったためしかたなく。
関空のチェックインはえらい混雑した。受付開始前には並んでおかないとえらい待つことになる。

チキン or ビーフ?

ではなかったが、チキンか魚かを選べたのでチキンを選択。味付けが中国らしい風味があっておいしい。やさしい味。厦門航空さんまだ見ぬ食文化に期待が膨らむ良い機内食でした。

I have a pen

入出国に絡むフライトでは1本ペンを持って乗るのが正解。飛行機の中で入国審査の補足に使うカードを書くため必要になる。帰りの飛行機では隣になった中国人の女の子がペン貸してほしそうに声をかけてきたのでドヤれた。
・・・普段札幌の実家に帰省する1時間くらいでしか飛行機に乗らないのですっかり忘れていたが、4時間近いフライトが意外としんどく、これ以上乗りっぱなしはキツイか・・・と感じたところで着陸。

入国審査

天井埋め尽くすエグい数の監視カメラ。かなり威圧感がある(半分くらいダミーでは?と思うくらいカメラ自体が主張してくる)ここ数年中国では手当たり次第に監視カメラをつけることで国民に防犯意識を持たせることに成功しているようだ。お天道様が見ているならぬ監視カメラが見ているソリューション。

ガチ接待BATTLE スタート!

今回のプロジェクトは急ぎだったので、どちらかというと物的輸送によるリードタイムを省略してメーカーさんを急がせることが目的の出張で、先方から煙たがられるかも・・・と思っていたが、腹の底はともかくびっくりするくらい盛大にもてなして頂いた。毎食中華フルコースが出、酒が出、食べきれないくらい出すのが文化と理解しつつも、毎回確実にキャパを超えてくる量が出てきた。お金が心配になる。あとこの1週間で確実に太った。健康診断も控えているというのに。

食器パック

コロナ禍があって以降、中国ではどこの店でも食器類はすべてパック詰めされたものが各自配られるスタイルが浸透しており、公衆衛生に対する意識も底上げされているようだ。しかも食器と一緒に熱湯が入ったポットとボウルが運ばれて来て各々煮沸消毒するという徹底ぶり。どの店でも同じような食器だったので日本で言うおしぼり的な、それ専用の業者が生まれたんだろうなぁ。
長い箸というのも今回改めて体験したが日本人にはなかなか慣れない感じ。先が太くてつるつる滑るので掴みにくい・・・。

酒店(ホテル)

酒店と書いてホテルという意味のようだ。〇〇酒店という看板を道中たくさん見た。
用意して頂いた部屋は、普段ビジホばかりで日本では選ばない(選べない)ようなグレードの部屋を5泊も取って頂いていた。すげぇ部屋・・・まじでこれだけでいくらになるんだろう・・・。

初日のホテルビュッフェはこんなかんじ

滞在中


宿の厦門から車で30分ほどの工業地帯に今回依頼する工場がある。

毎回ホテルにお迎えに来てもらって車で送迎して頂いた。マイバッハで(!!)

中国メーカーの社長さん

いわゆる実業家で、事業を4つ持っているとのこと。ザお金持ち。マイカーはマイバッハとBMW、子どものために家を買おうかと思ってるとか言ってる。今回の旅費の大部分を出して頂いた張本人。めちゃくちゃお世話になったありがてぇ。グルメであり街遊びも達者だが、運転中もインカム電話でお仕事の話をしょっちゅうしているし、ビジネスの匂いを目ざとく嗅ぎつける方という印象。

中国の道路事情

日本人の運転がおとなしすぎる説はあるようだが、俺が俺が!スタイルで運転しないと永遠に目的地には辿り着かないだろう。
日本のように軽自動車というカテゴリが恐らく?なく、走っている車は国民性からしてもデカい高そうな外車がイケているという世界観。レクサスやインフィニティ大人気、BMW、ベンツ大人気。車も街の建物もとにかく豪奢。メンツを大事にする国なんだよなぁ。
歩行者はというと、日本の原付きのchoinoriのようなオートバイライクな電動自転車が普及している。レンタルでも乗れるようだ。漕ぐ自転車はないの?と聞いたら「そんなの遅いカラ乗ってる人イナイヨ」とのこと。毛沢東時代のステレオタイプな中国イメージはしんだ・・・。
交差点でしょっちゅうフラッシュが光っているので、カメラか?と聞くとカメラでナンバーを写しているらしい。ここでも監視カメラソリューション。下手なヤンチャは徹底して潰す気概を感じる。

工業地帯

建屋ごとに専門業者が集まっているという。テナント形式で中に入る業者は政府によってコントロールされているらしく、急に出ていけと言われることもあると聞いた。これらは互いに連携が取れるようにレイアウトされており、どこどこの専門業者は隣だからすぐ行ってくるよ、みたいなシーンに何度か立ち会った。遠くのコスパより近所の爆速。LTが極限まで短くなるように官民一体で経済圏やエコシステムごと構築し続けるという中国共産流ものづくりの本質を見た気がした。日本のやり方とは根本の戦略からして異なる部分。

自販機が完全QR自販機で面白かった。本当にQR大国。
工業地帯の各所に宅配ボックスが備え付けられていた。これもQR。
工業地帯の入口に大きい病院があり、新人さんが列をなしていた。就業する時に健康診断を実施するらしいが、病院が行列になるほど新規就業者がいるのと、工業地帯の人たち向けに病院ごと作るという、なんというか規模感がさすが中国。

お茶とタバコとポケトーク

仕事が一段落すると必ずアツアツのお茶が出てきた。事務所には当然のように茶卓が設置されていた。仕事が終わるとそこでタバコを嗜み様々なお茶を飲むのだそうだ。これが中国式対人コミュニケーションであり、現地人の言葉を借りると「我々の対人コミュニケーションに欠かすことができないものだ」という。日々の憩いも大事にされているなと感じた。
ポケトークのデバイスも先方の社長が持っており今回よく会話で使った。ただまぁ翻訳アプリなんて世にたくさんあるので実際どれでもよく、iPhoneデフォルトアプリの「翻訳」でも十分事足りた(ポケトークみたいに喋ってくれる方が場が盛り上がりはする)

ホテルのスナック

夕食が終わったら必ずスナックに連れられて毎日歌って毎日飲んでいた(食事中でも酒は出てきたが)。毎回付いてくれたお姉さんは幸い日本語話者であり、ハマっている曲まで覚えてしまった。(ガルニデの「極楽浄土」中国でバカ売れしてたらしい)
同行したメーカーの方はスナックのお姉さんをリクルートして通訳として雇って日本につれていくつもりのようで、ビジネス・・・と思うなどした。

厦門の地理

ホテルと工場の間しか知らないのでは味気ないなと思い、私が「厦門の海とか地理が見えるところに行きたい」というリクエストをしたので、休日(日本での祝日と合わせてもらった)色々連れ回して案内してもらった。指示出し終わったし工場にいても私の出番なかったし・・・。

遊覧船に乗せてもらいプチ観光させて頂いた(遊覧船の中にすら茶卓があった)

海産物を愛し海と共に生きる我々日本人にとって、周辺海域の環境はそのエリアの文化を類推するのにうってつけだと思う。
厦門の海は白っぽく、つまり海底に当たった太陽の光が反射しているためであり、遠浅かつ砂泥底の特徴を有している。海藻類が岸べりくらいしかなく、船の上でもほとんど海の匂いがない。野生のイルカがたまに見られるらしい。
地理的な観点で言うと、台湾に隣接している厦門は色々と複雑な事情を抱えているようだ。いわゆるひとつの中国論の関連。※個人的にはこれら諸問題に関して特定の思想は持ち合わせていないというエクスキューズまで
ただ遊覧船のドック脇に中国軍のレーダー船が普通に停めてあるのはいかがなものかwww(外国人が写真取ったらスパイ容疑で逮捕)危なっかしいんだから軍専用のドックでも作って隠しておいてくれこういうのは。

領事館が集まる島

コロンス島は厦門からほど近くの世界遺産の島となっており、各国の領事館が小島に集っているというずいぶん特殊な島になっている。施設の中までは入って見る時間はなかったが、先方社長さんからすら金持ちと言わしめるような大富豪の別宅が並んでおり、ドラマのロケ地になるような文化財が集まっているようだ。ピアノなんかも有名らしく、なにやらすごいコンサートホールがあるらしい。

厦門はエビカニ貝類がまじでうまい

厦門近海の砂泥底らしい食文化として、マテ貝近縁種やアサリ近縁種のような貝が特に多いようで、食文化にもそれが現れていた。

これら貝類は道民の舌をもってしても衝撃的に美味だった。今までこんなにうまい貝食ったことないやばすぎる。特にアサリの仲間のオレンジ色の貝。これは今回の全中国での食事の中で堂々ベスト。貝自体もありえん美味いが、味付けも厦門ではこの貝を長年食べてきたという歴史すら感じる完成度。出汁も身の食感も味付けも非の付け所がない、貝特有のネガティブな要素がひとつも見つけられない。日本は魚介の国と自負していたがこれに関しては完全敗北。

一方魚で言うとやはり総合して日本に軍配が上がると感じた。ひとつは血抜きや熟成や骨抜きなどの下処理技術。生臭みや骨の口当たりなどかなり気になってしまった。大抵店に生け簀を持っていて、根魚や大陸スズキや雷魚やナマズ属などの白身魚が入れられているが、残念なことに白身魚なればこそ大きな差になる下処理が甘く、魚のポテンシャルを引き出しきれていないように感じた。味付けも大味で(ある意味それも中国らしいが)絶対もっと美味くなるのにお前・・・。と感じてしまうこともしばしば。魚は良さそうなだけにかなりもったいない!

一番インパクトがあった海鮮は名物であるらしいゴカイのゼリー。日本では釣りエサでしか使われないゴカイだが、食べる国もあると某野食ハンターさんの動画を見て知っていたので、なにごともチャレンジという気持ちで食べてみた。・・・柔らかめな貝紐みたいなじょくじょくした食感?

改めて写真見返してみると、体が中華料理もういいかなってなっちゃってんじゃん草

連日の中華料理の脂ラッシュには朝食ホテルバイキングの牛乳にかなり助けられた。牛乳はいいぞ。

厦門のタイムカード

ショッピングモールで火鍋を堪能した後、閉店時間が迫っておりバックヤードから外に出たのだが、カメラ+指紋デバイスが廊下の壁にズラリと付けられていた。顔と指紋を同時に読ませていわゆるタイムカードとしてバイトさんのチェックイン~チェックアウトを記録しているようだ。ローテクな職場はまだまだよくある紙のタイムカード方式が現役らしいが、こういった面でも日本では見たことがない仕組みが見えて興味深かった。

中国におけるスーパー銭湯

同行したメーカーさんたってのリクエストで整体とかマッサージの予定が組まれており、いわゆるスーパー銭湯のようなところに連れてきてもらった。

ロッカールームの仕組みが面白く、ロッカーの荷物を取る時などは一人では開けられない。解錠しても良いという許可を与えるためのマスターキーを読ませる「解錠おじさん」が脱衣所にスタンバイしている。個人個人のリストバンドのNFCキーでは最終的な解錠ができるだけで、必ず解錠おじさんに一声かけて二段階解錠する。急に登場するアナログおじさんなぜ。
シャワーと湯船で体を清めてからマッサージするのだが、マッサージの指圧がありえんキチイ。肩甲骨の筋肉をゴリン!ゴリン!ってやるのが痛すぎる。アメリカだと傷害事件として訴えられかねない。背中がえぐれちゃうかもしれない。が、それが良いのだと言う。いや日本に帰っても数日痛かったけどな。
指圧師のお姉さん初めは中国語で話していたが、私が言葉をまったく分かってないのを察してWeChatで翻訳を出してくれてWeChat越しにたくさん話をした(友達になった)
施設利用料にバイキングも含まれてるらしく、通訳さんが牛肉のアッサリスープを「これが最高よ!」と、うまそうに飲んでいた。がそこまでの胃袋の元気はなし・・・。

中国の酒のやばい方

中国の酒といえば紹興酒が有名だが、最終日の昼食に白酒(バイチュウ)という強烈な酒(58度)を50mlカップで3杯飲まされて一人で歩けんほど完全に潰された。

日本でもこんなに潰れたことないくらい潰れたが、不思議と後には残らないので、味はともかく酒としては良い酒なのだと思う。回復後の多幸感は良いものだった。ちなみに白酒のフレーバーを体験して頭に浮かんだのは、駄菓子屋でたまにある金属チューブの透明なペーストを細いストローの先につけて膨らませる風船のおもちゃのアレのやつ、なんていうのアレ。
帰国後メーカーさんから、次の訪中のためにスピリタスを買ったと連絡があった。いやこわいよ。

中国式ヘアカット恐怖症

食事の後「お前は髪を切れ!髪を切ったら男前だぞ!」的なことを現地メーカーさんに言われて飯も酒も済んだ後なのに床屋に入ることになってしまう。とんでもねぇことになったな!と思いながら帰国も控えていてビザ申請で痛い目を見ていたので、カット台に座りながら翻訳アプリに急いで文字を打ち込み床屋さんに「整えるくらいにしてください!」とコッソリしかし切実にお願い。刈り上げは嫌だ・・・刈り上げは嫌だ・・・!身内にはブーブー言われたが「勘弁してください!」で乗り切った。
毎度のスナックのお姉さんには「中学生なったみたいね」と言われてしまった。そんなぁ・・・。
ちなみに、滞在中はヒゲがない顔をキープするために髭剃りを調達しようとしたがアメニティになく、先方社長さんにT字カミソリを買ってもらっていた。「電動買うか?!」と言われたが、持ち帰れないしそこまでは大丈夫です!とT字にしてもらった。

最終日~帰国


製品チェックが来ない・・??

どうやら最終日に潰されたのは先方の時間稼ぎヤマタノオロチ戦略だったようだ。孔明の罠かて!

泥酔状態から復帰したら軽めの夕食を済ませたあと( ↑ 店の前の鳥小屋。こういう中国らしいのが見たかったんだよね)
恒例となったホテルスナックではしご酒をし、社長さんにお世話になったお礼をし(共に豊かになりましょう!兄弟!と言いながら肩を組んで)、スナックのお姉さん方にお別れを済ませ、25時に店を出たところでチェック品の山が待っていた。翌日のホテルチェックアウトは早朝5時で、4時間後・・・??荷造りもできてないが??
ホテルの部屋で各パーツの検品と最終チェックを済ませ、床で寝落ちしながら荷造りを済ませ、ほぼ徹夜状態でピッタリ5時前にはロビーで待機できたのは我ながら頑張ったと思う。ホテルで徹夜で仕事することになろうとは。数時間前まで自分史上最大に潰れてたが。

ホテルチェックアウト

ホテルでタクシーを呼んでもらい、中国で付いてくれた通訳さんと空港に向かう。通訳さんとお別れをし、中国に来て以来初めて単独行動で日本に帰る。厦門空港から寧波に飛び、寧波から成田に飛ぶというルート。
今回の中国で記念すべき初めての一人の買い物は、帰りの厦門空港のスタバでフラフラしながら買った眠気覚ましのコーヒー。もちろんカードで。

寧波(ニンボー)トランジット

寧波では出国手続きしたが、入国時ほど厳しくなく、日本の国内線の手続きとそれほど変わらずだったように思う。スン・・・と通れた。
トランジットの待ちの間にお昼の時間に差し掛かり、チェックインを済ませた先に中華料理の売店があったので、そこでお昼をと思っていたが、どうやらカードが使えなさそうだったため泣く泣く諦め。牛肉系の麺料理うまそうだったのに・・・。あれ、なんで中華料理が急に恋しく・・・??
オフィス向けのお土産(もちろん「お見舞いする」ための白酒)などを免税店で買い込み、売店のパンを齧りながら乗り換え待ち・・・。銀聯カードめ・・・。

日本での入国審査

麻薬類の持ち込み検知としてビーグル犬がいて和んだ。かわいい。
「日本国籍の方はこちら」という案内に従って出国したが記憶に残らないほどスムーズに出てきた。

ただいまJAPAN

夕方、成田空港に着いてまずしたことは、第2ターミナル2Fの吉野家に入って牛丼と味噌汁を注文することだった。っぱこれなんだよなぁ日本人は!と日本のお出汁を堪能して帰ってきたことを実感する。前回学生の頃の中国でも同じように出汁の効いた和食を渇望してかつやに入ったなぁ。日本人をキャリブレーションするための儀式のようなものである。

日本に着いた瞬間にキャリーケースのホイールが壊れた。もう10年は使ったか。ありがとう日本まで頑張ってくれて。ろくに飛行機でも寝れずぼんやりした頭でコロコロしないキャリーをずるずる引きずりながら、華金で浮足立った成田エクスプレスに乗り込むのだった。

まとめ


厦門という街は中国の他のハードコアなエリアとは違い、はじめて中国に行く日本人にとっては特段違和感なく過ごせる良い街だったと思う。もちろん治安の悪いエリアもあるのだろうが、少なくとも体験した範囲では不安を感じるシーンはなかった。街もキレイだったし、中国国民のモラルも急成長している。
日本語ユーザーは少ないが翻訳アプリでなんとでもなる。良い時代になったものだ。とはいえコミュニケーションの幅が広がればと思い、帰国後に今更Duolingoの中国語を始めた。出国前にやっとけばもっとよかったが。
食事も日本人の口には合いやすいものが多いと思う。特に貝類がOKな人にとっては素晴らしい旅先になる。

そして中国のパワーというかノリと勢いにあてられたというか。日本人からすれば接する全てがパワーということもあったが、おおらかでありながらダイナミックな空気を強く感じることができる出張だった。我々のステークホルダーに限らず現地で働く彼らを見て、みんな仕事を通じて人生を進めることをポジティブに楽しんでいるようであり、眩しくも羨ましい、みたいな思いがあった。それはかつて日本も持っていたかもしれないものであり、今の澄ました日本に言わせると「昭和感」と揶揄されてしまう類のものなのかもしれないが、世界のテクノロジーは発展の途上にあり、そういう清濁みたいなものも今現在の世界にはまだまだ必要なのかもしれないよな、とも思う。

今回、日本の外に出ることで彼らの人となりが見えて、次の案件でも是非お話を持って行きたいな、と思わせてくれるくらい良くしてもらえて、彼らは接待が大成功。私もチャレンジして良かった、たくさんお仕事を振れるように案件を生み出さないとな、とパワーをもらえたと言うか、気持ちを新たにする所存です。
飲んで食ってばかりだったじゃないかと思われるかもしれないが、あまり詳しく書けないだけでちゃんと仕事もしていたんです。本当です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?