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統率者「大いなる歪み、コジレック」100枚考察

0.前書きにもならない何か

この記事は身内での「自身の構築を見直す」という目的で書かれています。
そのため拙い文章、高額カードの不採用、カードに対する誤った理解等がある場合があります。
それでもよろしい方はこの先をご覧ください。

1.前書き

統率者でエルドラージを使いたい。
このデッキを組み始めたのはこの考えが発端である。
私がMTGに初めてちゃんと触れたのは学生時代、その頃はお金も無くバイトで貯めたなけなしの三万円でパイオニアの緑信心を組んだのがきっかけだった。
生憎構築戦にはあまりはまらず、その頃のデッキも売り払ってしまった(後々後悔して主要デッキパーツを買い直してはいるが)が、そのデッキのフィニッシャーが「絶え間ない飢餓、ウラモグ」であった。
月日は流れ社会人になり、地元のカードショップに遊びに行くと、店頭の特価品にウラモグ、コジレック、エムラクールが並んでいたのを見つけた。
その時は相棒のウラモグ、当時買えなかったエムラクール、それらと並ぶコジレックをコレクションとして手元においておきたいと思い、即座に購入した。
それからすぐに当時の友人に統率者というフォーマットで遊ばないかと誘われた。
聞けば100枚ハイランダーの多人数戦だという。
遊戯王でティアラメンツが規制を受け始め、段々と好きなデッキが使えなくなるつまらなさを感じていたときに受けた話だったので二つ返事で了承した。
そこからエルドラージをうまく使える統率者の構築を探し始め、某専門店のコジレックの御仁の記事も拝謁し、地元のコミュニティで試行錯誤しながらこのデッキを組み上げた。


2.「大いなる歪み、コジレック」というデッキについて

まずリスト。

統率者というフォーマットにおいて、「統率者」の役割とは何か。
これは色々あるだろうが、私としては「フィニッシャー」か「エンジン」としての運用が多いと感じる。
確かに絶対に引けるフィニッシャーにしろ、絶対に序盤におけるエンジンにしろ、デッキの要になりうるカードだ。
では「大いなる歪み、コジレック」はどちらにあたるのだろうか。
この答えは、『両方にあたる』だ。
コジレックは10/12/12の威迫持ち。故に2回アタックが通れば相手はドロップするし、威迫により若干通りやすい。よってフィニッシャーとしての運用が可能だ。
ではエンジンとしては?コジレックは唱えたときに手札が七枚になるように引く誘発型能力を持っている。この能力のお陰で手札リソースを回復することができる。
また、コジレック固有の特徴として、点数で見たマナコストが同じ呪文を手札から捨てることで対象の呪文の打ち消しが行える。これによってコジレックは盤面制圧力を手に入れている。
よってコジレックは強力だ。しかしマナコストは脅威の10。故にいかにしてコジレックを早出しするかという点を重視して構築をする必要がある。また、コジレックの打ち消し能力を最大限活かすためにデッキのマナコストはある程度バラけさせておくとよい。アーティファクトの早出しも重要だ。
また、コジレックは3つのデッキタイプがあると某専門店の御仁が言っていた。エルドラージを並べるストンピィ、カードの組み合わせで勝つコンボ、コジレックで妨害しつつ6回殴るクロックパーミッション。
私のコジレックは自身のどれも身内卓で見せたい!という飽くなき欲望によりすべての要素が含まれている。よってエルドラージも出てくるし、知らぬ間に無限マナ出してバリスタ投げるし、コジレックでいつの間にか膨大な統率者ダメージを与えている。そういったどっちつかずではあるが楽しめる構築を以下に紹介する。統率者は楽しいからやるの!

3.採用カードについて

コストごとに記述する。

0コスト

歩行バリスタや虚空の坏を打ち消す。ただ手札コストにするのは土地でいい。

《魔力の墓所/Mana Crypt》
無色デッキ最強のマナファクト。なんなら有色デッキですら強い。このカードの強さは言わずもがなだろう。5割の三点ですら統率者ではそこまで痛くない。
ではこのデッキにおいての強さは?それは後述する通電式キーや多用途の鍵のアンタップ効果と併用できる点である。
墓所と鍵のセットは序盤にあると輝く組み合わせだ。

《水蓮の花びら/Lotus Petal》
サクると有色1マナ出るアーティファクト。このデッキは2→4→7の動きができると強く、その1ターン目に土地と合わせて2マナ出すための手段の一つ。

《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
キャスト時に払う2マナ事に出るマナが1ずつ増えていくマナファクト。
2マナか4マナで唱えることが多い。

《Jeweled Amulet》
タップすると1マナを保存でき、再度タップすると保存したマナを供給する疑似マナファクト。
土地が1枚でもほかが良ければ最悪キープまで行けることがあるため採用。

《歩行バリスタ/Walking Ballista》
無限マナの到達点。ただし打ち消されるので過信は禁物。
発明博覧会やウギンの目からよく持ってくる。
最悪X=3.4くらいで置いとくとドラニスの判事とか焼けるのでそれもアリ。

1コスト

剣鋤やチューター、1マナ打ち消しを打ち消そう。

《魔力の櫃/Mana Vault》
1マナから3マナ出るバグマナファクト。ただし玄武岩のモノリスよろしく勝手に起きないのでこれだけでキープはできない。アンタップ鍵とキープで気持ちよくなれる。

《太陽の指輪/Sol Ring》
統率者をやってる人間で使ったことない人はいないであろうバグマナファクト。1マナから2マナ出る。
土地→太陽→2マナファクトで次ターンセットランドから5マナ出る。やっぱりバグ。
ブライトハースや一つの指輪を見ても統率者の指輪は強い。

《多用途の鍵/Manifold Key》
《通電式キー/Voltaic Key》
アンタップ鍵2種。後述する鍵一つと合わせて三種の神キーだと思っている。
スランの発電機や櫃、彩色の宇宙儀等をアンタップしていっばいマナを出して幸せになろう。
また、多用途の鍵はクリーチャー1体にアンブロ付与ができ、コジレック六回殴りプランのお供になる。通電式キーは自身も対象に取れることからブライトハースの指輪と絡み無限マナに入れる。

《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
近い未来、山札の上から3枚を積み込めるカード。そして自身とデッキトップを入れ替えることができる。
これを信じて雑キープすると大体負ける。大きな3枚だが期待するには心もとない。
このカードが真価を発揮するのは他カードと組み合わせたドロー性能にある。
神秘の炉+アーティファクトコスト軽減カード+独楽 や
無限マナ+ブライトハースの指輪+独楽
で無限ドローができる。
また、自身の効果でデッキトップに行けるので除去されにくく、常に未来を変えられるところも良い。

《探検の地図/Expedition Map》
2マナ払ってサクることであらゆる土地を探せるアーティファクト。それこそ2マナ出る古えの墳墓でもいいし、速攻付与できる山賊の頭の間でもいい。強い土地を採用すればするほど強さが際立つカード。
土地が詰まっても3マナ払えばキャストして好きな土地をサーチできるので実質チューター。なんなら発明博覧会挟めばアーティファクト、ウギンの目挟めばクリーチャーをサーチできるのでマナさえあればマジのチューター運用もできなくもない…?

2コスト

豊富にある2マナ打ち消しを打ち消していけ。

《ダイアモンドのライオン/Diamond Lion》
ダイヤモンドではない点に注意。ダイヤモンドだと検索に引っかからないぞ。(n敗)
ライオンの瞳のダイアモンドとかいうクソ高激強アーティファクトのクリーチャー版。本家は高すぎて買えません。タップして手札を投げ捨てると有色3マナ生み出せる。
生き物になり2/2/2のスタッツを手に入れた。生き物になったせいで出したターン起動できないし除去も受けやすくなっている。何ならコストも2になっている。クソみたいな仕様変更だが元々の手札を捨てて3マナ生み出せる能力が優秀。
コジレックを早出しするためには手札をすべて使い切る勢いでマナファクトを並べねばならない。故にコジレックを唱える際には手札は殆どない。なんならその時点で手札に残っているのは毎ターン1枚しか出せない土地などである。
そういったものをすべて捨てて確実に7ドローを決めるメリットがある。

《面晶体の這行器/Hedron Crawler》
2/0/1でタップすると無色1マナ生み出せる生物。生物なので要らなくなったらブロッカーとして使える。
生み出せるマナが無色なのが優秀。見捨てられた碑がニコニコしてる。

《極楽の羽ばたき飛行機械/Ornithopter of Paradise
2/0/2で飛行持ち。タップすると有色1マナ生み出せる。
こいつは飛行持ちなのが偉い。飛行持ちの統率者の攻撃を一回は耐えられる。
ただ出てくるマナが有色マナなので見捨てられた碑の効果が乗らない。残念。

《マイアの回収者/Myr Retriever》
自身が死亡した際にアーティファクトを墓地から回収する、後述するアイアンワークスことクラーク族の鉄工所と屑鉄さらいとの組み合わせで真価を発揮するカード。
マナファクトが絡むと無限マナを作れるコンボである。

《通電式召使い/Voltaic Servant》
第3のアンタッパー。終了ステップにアーティファクトを一つアンタップする。これと櫃があると安心して櫃をひねることができる。その他にも一つの指輪や玄武岩のモノリスを起こしてもよい。

《次元の歪曲/Spatial Contortion》
最強のインスタント。対象のスタッツを+3/-3修正するためタフ3以下を焼ける。
身内卓では何度も何度も調和スリヴァーをしばき倒している。
なんならアウフも焼けるのでアーティファクトがたくさん入っているこのデッキではこのカードに頼ることが多い。

《アイ・オヴ・ヴェクナ/Eye of Vecna》
出た時に2点ライフを払い1ドローさせてくれるアーティファクト。また再度アップキープ時に2マナと2点ライフを支払うことで1枚引ける。
かなりコストを要求され限界ドロー気味だが使い勝手のいいドローソースは無色にはなかなか存在しない。
ちなみに伝説のパーマネントであるから後述する名誉に磨り減った笏でマナが出ます。たまにしみる。

《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
言わずとしれた速攻被覆付与の最強装備品。コジレックにつけてもよし、旧ウラモグにつけて速攻滅殺4しても盛り上がる。
またこれを装備したクリーチャーは速攻を得るのでタップ起動もできるようになる。生物のマナファクトに是非。

《月銀の鍵/Moonsilver Key》
3種の神キーの最後の一つ。ほか2つがアンタップ能力に対しこちらはマナ能力を持つアーティファクトのチューター。1マナ払ってサクることでマナ能力を持つアーティファクトを手札に持ってくる。
この際、見捨てられた碑を持ってくることができるのは界隈ではあまりにも有名。単純に墓所櫃指輪どれか探して来ても強い。
また、後半になるとコジレックの打ち消し剤を探すことにも利用できる。相手が唱えた呪文と同じコストのマナファクトをサーチして打ち消す。これが気持ちいい。

《倦怠の宝珠/Torpor Orb》
「戦場に出るクリーチャーは能力を誘発させない」アーティファクト。コジレック等エルドラージタイタンは軒並み唱えた時誘発なのでこれの影響は受けない。
自分に殆ど刺さらない割に他のプレイヤーによく刺さるので採用。

《液鋼の首飾り/Liquimetal Torque》
2マナで1マナでるマナファクトvol1。カーンと組み合わせることでタップ起動で相手のパーマネントを指定してアーティファクトにして能力を起動させないニッチな使い方もある。
また、コジレックをアーティファクトにしてアイアンワークスでサクって再キャストとかいう力技もあるにはある。意外と強いよ。

《精神石/Mind Stone》
2マナで1マナでるマナファクトvol2。1マナ払ってサクると1枚引ける。前半マナファクトとして利用し、マナが溢れてきたらドローに変換する使い方ができる2マナファクト最優候補。

《アイレンクラッグ/The Irencrag》
2マナで1マナでるマナファクトvol3。伝説のクリーチャーが出ると3/3修正する装備になることができるがほぼほぼ使わない。

《思考の器/Thought Vessel》
2マナで1マナでるマナファクトvol4。手札上限がなくなるおまけが結構効いてくる。一つの指輪で手札が溢れやすいのだ。

3コスト

調和スリヴァーを打ち消そう(私怨)。あとはブリーチとかかな。

《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》
アーティファクトのコストを1下げてくれる3/3/2のナイスガイ。
こいつが出ていると独楽と炉で無限ドローできるしそもそもカードの比率がアーティファクトに偏っているこのデッキでは縁の下の力持ち的ポジションだ。

《パラジウムのマイア/Palladium Myr》
3マナから2マナ生み出すマナファクトvol1。クリーチャーなので出たターンにはマナを生み出さない。がコレが立ってターンが返ってくるとセットランド含め6マナ使えるので夢石の面晶体やチミルに繋げられる。優秀。

《金属細工師/Metalworker》
タップ起動で手札から任意の枚数アーティファクトを見せ、見せた枚数の倍の無色マナを生み出す(!?)脅威のバグマナファクト。
ただ本当に脅威に感じているのは相手なのでだいたい死にものぐるいで除去される。故に残ればいいなの気持ちでプレイすることが肝要。間違ってもコイツが通る前提のキープをしてはいけない。
しかしながらもしも場に残ってターンが帰ってきたならば次のターンには6マナ程度生み出すこともザラにある。見せたカードは生み出したマナでプレイすればいいので情報アドバンテージを相手に与えてしまうこともあまり心配いらないはず。軽いコストのカードを出して残ったマナでコジレックのキャストまで行ければ最高。

《屑鉄さらい/Scrap Trawler》
自身と他のアーティファクトが戦場から墓地に置かれた際に墓地に置かれたアーティファクトのマナコストより小さいマナコストを持つアーティファクトを回収できる生物。アイアンワークスとマイアの回収者とのトリオで無限マナに繋げられる1枚。その他にも屑鉄さらいと他のアーティファクトが同時に墓地に置かれるとそれぞれに屑鉄さらいの効果が誘発することから出しておくと追放系(告別等)以外の全体除去への牽制となる。

《名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shaku》
3マナから1マナ生み出すアーティファクト。これだけだと2マナのマナファクトの劣化だがコイツは伝説のパーマネントを捻って自身を起こすことができる。よって伝説のパーマネントが擬似的なマナファクトになる。
プレインズウォーカーやアイ・オブ・ヴェクナ、ウギンの目からマナが出るようになるので意外と優秀かも。

《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
戦場にあるアーティファクトのコピーとして戦場に出るアーティファクト。スランの発電機等のマナファクトになってもいいし、ファイレクシアへの門や町並みの地ならし屋になって盤面に圧をかけていってもよく、いつ引いても強い1枚。
また、相手のアーティファクトもコピーできることから相手の一つの指輪や玄武岩のモノリス、ブライトハースの指輪になっても強そう。

《完全化の杖/Staff of Compleation》
3マナから何でもできる1枚。ライフを支払いタップすることで色々できる。
2点で有色1マナ、3点で増殖、4点でドローとどれも使いやすい能力が並ぶ。1点での自分のパーマネント破壊は櫃に一度だけ使ったことがある。
マナを払わずドローができるのが大きな評価に繋がるが、流石に統率者でも4点支払いは普通にキツいので連続使用には注意。いつの間にかライフがキルゾーンにいたりする。

《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
3マナから2マナ生み出すアーティファクトvol2。こっちはタップインなのでやっぱりパラジウムのマイアと同じく出したターンには基本的には使えない。
こっちはクリーチャー除去が効かない代わりにブロッカーとしては使えない。どちらも一長一短だ。

《三なる宝球/Trinisphere》
神のカード。すべての3コスト以下の呪文のコストを強制的に不特定マナを足して3コストにする化物。自身の低コストアーティファクトを並べきった後に出せば相手がアーティファクトに飛んでくる除去もデッキを回すドローソースも全て3マナ以上の支払いになる。
コジレックよりも早く動くデッキ全てに刺さるため頼りにしているがこれでキープするとマナが伸びず地獄を見るのでキープ基準にはならない。マナが伸びるキープをしよう。

《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
言わずとしれた3マナから3マナ生み出し、自身を3マナで起こせるアーティファクト。このデッキではブライトバースの指輪か見捨てられた碑との2枚コンボでお手軽無限マナである。
ただ有名であり強いためそれだけヘイトが高く、このカードを過信してはいけない。盤面を見てフルタップが多いときに無限マナをキメよう。
ただこれはブライトハースと違い単体で優秀なためコジレックの早期着地に使うのは全然アリ。温存するくらいなら一度きりのマナファクトとして使ってしまおう。

《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
このデッキのコンボの主役。名誉犯罪者。
2マナ払うとマナ能力でないあらゆる起動型能力をコピーできる。モノリスとの無限マナはあまりにも有名だが通電式キーと4マナ以上出るマナファクトとでも無限マナが成立する。
また無限マナが成立していれば独楽とで無限ドローも可能であり、悪さしかしない。
そのため打ち消されるし立てたら確実に除去が飛んでくる。最序盤でコンボを決めきるかコジレックを立ててから余裕を持ってコンボを決めよう。決めたらほぼ勝てる。

4コスト

ここらへんから統率者を打ち消せるようになる。身内だとガラゼス・プリズマリ。

《ジョイラの使い魔/Jhoira's Familiar》
歴史的な呪文を1コスト軽減できる飛行生物。運用法は鋳造所の検査官とほぼ同じだがコイツはプレインズウォーカーを軽減できるところが少し偉い。
更に偉い点は飛行なので飛行統率者のダメージを一度肩代わりできる。魂ブロックじゃ!

《シッセイの指輪/Sisay's Ring》
《ウル=ゴーレムの目/Ur-Golem's Eye》
4マナから2マナ生み出すアーティファクトvol1.2。
特に他の能力はない。2マナ出ることだけで採用している。せめてもう一つ能力をくれ。

《面晶体の記録庫/Hedron Archive》
4マナから2マナ生み出すアーティファクトvol3。
コイツは2コストとタップサクりで2ドローできる。前述の2種とは違い序盤はマナファクト、コジレックがたった中盤以降は状況に応じて一度きりのドローソースとしても使える。

《ストーンスピーカー・クリスタル/Stonespeaker Crystal》
4マナから2マナ生み出すアーティファクトvol4。
コイツは2コストとタップサクりで1ドローと任意の数のプレイヤーの墓地を追放できる。相手にもよるが墓地メタが突き刺さる相手には効果テキメン。身内宅ではムルドローサを対処する最終兵器。

《スランの発電機/Thran Dynamo》
4マナから3マナ生み出せる神ファクト。墓所や櫃、指輪等のバグファクトに目を奪われがちだがコイツも相当である。
見捨てられた碑が存在すれば4マナ生み出し、通電式キーとブライトハースで無限マナが成立する。
普通に使っても2ターン目にコレが出せれば次のターンには順当に8マナ使える。追加のバグマナファクトがあればコジレック着地も夢ではない。

《前兆の時計/Clock of Omens》
4コスト帯神ファクト2つ目。2つアーティファクトをタップすると1つアーティファクトを起こせる。三なる宝球や倦怠の宝珠等マナが出ないアーティファクトを寝かせてマナファクトを起こせるのは単純に犯罪級である。なんなら一つの指輪を起こしても強い。
後半になればなるほど場のアーティファクトは増えるので有効活用しやすくなる点も良い。

《神秘の炉/Mystic Forge》
4コスト帯神ファクト3つ目。恒常的にデッキトップを見ることができるようになり、それが無色の呪文なら唱えられる。またタップとライフペイ1点でデッキトップを追放できる。
これと独楽とコスト軽減カードで無限ドローなのも偉いが、そもそもデッキトップを唱えられるのがハチャメチャに偉い。
無色はとにかくドローにコストがかかる。それを擬似的に解決してくれるところが素晴らしい。しかし過信は禁物。デッキトップに土地2枚はたまにあるぞ。

《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》
これは4コスト帯の中でもバグファクト。愛称アイアンワークス。どんなアーティファクトでもサクッて2マナ出るようになる。
屑鉄さらいとマイアの回収者があれば場のマナファクトをぐるぐる墓地と場を行き来させて大体無限マナが出る。
ただコイツの真価はそこではない。着地させることで相手の、こちらのコジレックが出るターン計算を狂わせることができることにある。一見6マナ程度しか出ない盤面でも一度きりで10マナ確保できるようになったりする。
しかしコイツも過信は禁物。場を削って出したコジレックを打ち消されでもしたらテンポ・アドバンテージはほとんど回収できないだろう。アイアンワークスが絡んだコジレックのキャストは体感5割打ち消される。

《一つの指輪/The One Ring》
統率者の指輪は強い。その言葉に違わぬ実力を持つバグファクト。キャストして戦場に出ると次のターンまでプロテクション全てを得て、タップするたびにカウンターがのり、カウンターの個数分ドローする。そして本体は破壊不能。何なんだコレは。
無色はドローしづらいという欠点を完全にカバーするアーティファクト。ターン初めにカウンター分ダメージを受けてしまうがそれがあったとてドロー性能が高すぎて許せる。
鍵や通電式召使いでアンタップした暁には手札があふれるほどドローできる。
コジレックにおいて手札は打ち消しのタネでもある。それを補給できる一つの指輪は間違いなく最強アーティファクトの1つだろう。

《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
『相手だけ』アーティファクトの起動型能力が使えなくなるプレインズウォーカー。
他の効果は統率者ではあんまり使わない。一応デカいアーティファクトをブロッカー運用できるようにクリーチャーにしたりできるけどクリーチャー除去効くようになっちゃうしな、という感じ。一つの指輪は破壊不能だがこれにあわせて剣鋤なんか撃たれたら泣いてしまう。

5コスト

初祖スリヴァー等5色スリヴァーを打ち消せる!(私怨)

《晶洞ゴーレム/Geode Golem》
ダメージが通れば統率者をコストを支払わずキャストできる5/5/3トランプルの生物。その能力故に攻撃が通らないこともよくあるが、まぁ通ればラッキーくらいに思っておくといいのではなかろうか。

《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
5マナから3マナ有色マナを生み出すアーティファクト。優秀だが見捨てられた碑でブーストできない。ただこの有色マナも馬鹿にはできず、虚空の鏡への回答になりうる。

《マイトストーンとウィークストーン/The Mightstone and Weakstone》
5マナから2マナ生み出すアーティファクト。ただ出てくるマナはアーティファクト以外を唱える目的には使えない。能力起動のコストには使えるのでそういったものに使ってしまうのも手だ。
このカードの真価はETBにある。2枚引くかクリーチャーを対象に-5/-5修正を与える2択であるが、どちらも強い。
無色のドローは言わずもがな強く、修正も軽い統率者なら取れるし、展開するうえで邪魔なアウフ等を取ってもいい。
裏面は飾りです。マジで。

《見捨てられた碑/Forsaken Monument》
神ファクト。無色のクリーチャーを+2/+2修正し、無色マナを生み出す際に追加で1つ生み出し、無色呪文を唱える際にライフを2回復する。最強か?
モノリスと無限マナを作れる時点で素晴らしいが、ライフ回復効果もちょくちょくライフペイするこのデッキには響く。

6コスト

身内ならパルン=ニヴミゼットかなぁ。告別は必ず打ち消せ。

《終末を招くもの/Endbringer》
他人のアンタップ・ステップに相乗りして自身もアンタップする6/5/5のエルドラージ。
タップ起動効果が3つあり、タップでプレイヤーかクリーチャーに1点、1マナタップでクリーチャーを対象にしてアタックブロック不可、2マナタップでドローできる。
コイツが出るとタフネス1に人権がなくなる。またアタックブロック不可も突然の死を防げる。溢れたマナをドローに変換できるのは言わずもがな最強。

《夢石の面晶体/Dreamstone Hedron》
6マナから3マナ生み出し、3マナタップサクりで3ドロー。要するにでかい面晶体の記録庫。記録庫自体もデカい精神石である。とにかくドローできるマナファクトは強いんだ。

《内なる太陽、チミル/Chimil, the Inner Sun》
自身の呪文が打ち消されなくなり、終了ステップに発見5を行う。正直王神の立像と毎回交代するか迷う。
発見5は続唱と違いバリスタを墓地に投げ捨てる恐怖がないのでそこはいい点。後半のエルドラージを打ち消されなくなるところに可能性を感じているアーティファクト。

《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》
常在型能力で無色の呪文のコストを2下げるプレインズウォーカー。初期忠誠度が4であり、-3で有色パーマネントの破壊、+1でデッキトップを擬似的に2/2のクリーチャートークンとして出し、戦場から離れると手札に回収できる。
コスト2軽減は偉大。だが6マナ払ったらこのくらいはしてほしいという気持ちもある。
-起動しても忠誠度が残るので場から離れないのは大きい魅力だが所詮忠誠度は1になってしまうので使ったら大体除去される。ここぞというときに使おう。

7コスト

ここらへんから知らんカードを止めることが多くなる。

《隕石ゴーレム/Meteor Golem》
戦場に出た時土地でないパーマネントを破壊できるヤツ。石のような静寂も取れる。アレがあるとなかなかここまでマナでないけど。

《現実の冒涜/Desecrate Reality》
各対戦相手のマナ総量偶数のパーマネントを追放できるインスタント。土地もマナ総量0で偶数なので取れる。
最悪土地も取れるので撃ち得ではある。
後半に引けば一徹の能力で墓地の奇数のパーマネントを戦場に戻せるので、落とされたモノリスやブライトハースを出しなおす事もできる。

《全ては塵/All Is Dust》
盤面全てをひっくり返せるソーサリー。
各プレイヤーは無色以外のパーマネントをあまねく全て生贄に捧げることになる。当然こっちは無色しかないので問題なし。
無色のリセットはこれと8コストにウギンがいるが、その2枚しかないので当然採用。コジレックを着地させてから安全に唱えて盤面とってもいいし、着地前に相手のテンポロス目的で唱えても強い。最強!

《彩色の宇宙儀/Chromatic Orrery》
7マナから5マナ生み出す神ファクト。ドロー効果はインクのしみです。
こいつをアンタップ鍵で起こしてる時が一番気持ちいいまである。

8コスト


《街並みの地ならし屋/Cityscape Leveler》
兄弟戦争からやってきた。出た時と殴る時に土地以外のパーマネントを1つ取れる生物。アーティファクトなので各種軽減を受けて意外と早く出る。
早期着地できれば盤面を荒らせるし、後半に引いても後詰めに使える強い子。

《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
無色のリセット2枚目。初期忠誠度7でマイナス起動能力で減らした忠誠度分までのマナ総量の有色パーマネントを全て「追放」する。追放なので黒の甘えたリアニを許さない。
ただあまり過信するとクソデカ生物はどかせないので困る。全ては塵と使い分けよう。

9コスト

ここらへんから同じカードを打ち消し始める。

《虚空の選別者/Void Winnower》
場にいると相手のマナ総量偶数の呪文を封じ、偶数のクリーチャーでブロックできなくさせる9/11/9の生物。通称偶数マン。偶数嫌いなんだから奇数マンでは…?偶数(嫌い)マンってことか?
サイズもいいが相手のブロッカーを半減できることが優秀。コジレック殴りプランが光るぞ。

《ファイレクシアへの門/Portal to Phyrexia》
兄弟戦争からやってきた。出た時に対戦相手に3体まで生物をサクることを強いるクソデカアーティファクト。疑似全除去として使える。
アップキープ時に墓地から生物を釣り上げる効果も強く、相手の墓地からリアニメイトされたくないものを釣っても良いし、屑鉄さらいを釣ってコンボ始動してもよい。相手の墓地からディスプレイサーの子猫を釣るとコイツをブリンクして気持ちよくなれる。

10コスト以降

9コストと同じ。

《忠誠の剝ぎ取り/Flayer of Loyalties》
唱えた時に相手の生物のコントロールをターン終了時まで奪い、それを10/10にして滅殺2トランプル速攻を持たせる10/10/10滅殺2トランプル生物。
コイツに速攻を付与すれば合計滅殺4飛ぶので楽しい。正直あんまり強くないような気もするが楽しいので入れている。

《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
新ウラモグ。モダンホライゾン3のおかげでどう呼べばいいか難しくなった。唱えた時に盤面2枚追放し、殴る際には相手のデッキを上から20枚追放する10/10/10破壊不能タイタン。
唱えた時の能力も勿論強いが意外とアタック時能力も侮れない。コンボデッキ相手にとりあえず突っ込んでおくとコンボパーツが飛んで再起不能にできたりする。

《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
旧ウラモグ。唱えた時に盤面1枚破壊し、殴る際には滅殺4で盤面をズタズタにする11/10/10破壊不能タイタン。
コイツが速攻を持って出たターンから殴り始めたらもう止まらない。ウラモグ2種は破壊不能なので場持ちもよく、単純な戦闘能力だけで言えばウラモグはエルドラージタイタンの中で最強である。

《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
唱えた時に対戦相手一人の次のターンのコントロールを奪う13/13/13飛行トランプルプロテクション(インスタント)タイタン。墓地のカードタイプ分だけコストが軽減されるので意外とコストは軽くなる。
これで黒のコントロールを得てネクロポーテンスで自滅させるのもアリだし、青のコントロールを得て自身の呪文に自身の打ち消しを当てるのもあり。盤面や手札をグチャグチャにしよう。
プロテクション(インスタント)だけど打ち消しは効くのは忘れないように!プロテクションは戦場に出てからじゃないと意味ないぞ!

土地

マナ総量は0である。

《ウルザの塔/Urza's Tower》
《ウルザの鉱山/Urza's Mine》
《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》
3つ揃うとそれぞれ3、2、2の合計7マナ生み出す土地。まあ揃わない。ただ「ウルザの」サブタイプが活きる場面がある。

《ウルザの工廠/Urza's Factory》
「ウルザの」サブタイプを持つ土地。7コストタップで2/2の生物を生み出せる。使ったことはほとんどない。

《ウルザの物語/Urza's Saga》
「ウルザの」サブタイプを持つ神土地。3章でコストが0か1のアーティファクトを戦場に出せる。鍵や独楽を探してコンボを決めに行ってもいいし、太陽の指輪を持ってきて加速するのもいい。強すぎるがエンチャント故エンチャント除去で割と取られるため過信は禁物。

《ウルザの作業場/Urza's Workshop》
「ウルザの」サブタイプが生きてくる土地。安い方の作業場。高い方は高すぎて天地がひっくり返っても買えない。
アーティファクトが3つあると達成される金属術という能力で「ウルザの」土地の数分だけマナが出る。「ウルザの」土地が4枚あれば高い方の作業場を超える。
この土地のためにウルザ土地を入れている。

《水晶の岩屋/Crystal Grotto》
《ザルファーの虚空/Zhalfirin Void》
アンタップインの占術土地。普通はタップインだが無色は色が出ないのでこういうインチキもできる。

《水晶鉱脈/Crystal Vein》
《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods》
条件付きで2マナ出る土地達。それぞれサクって2マナでたりエルドラージのためにしか使えなかったり土地が7枚以上ないと行けないなど条件は様々だが2マナは偉い。

《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2点ライフペイで2マナ出る土地。上記の土地より簡単に2マナ出る最強土地の一角。ただ他のライフペイと合わせると馬鹿にならないダメージが出るので不意に死が訪れる。注意。

《作戦室/War Room》
《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
ドローできる土地。作戦室は3マナタップでドロー。オラーズカは昇殿を達成してかつ5マナ支払えばドローができる。
これでも手札が足りないときには普通に使う。
このように無色のドローはコストがとんでもなく重い。一つの指輪、ありがとう。

《ウギンの目/Eye of Ugin》
エルドラージのコストを2軽減できる土地。ただしマナは出ない。
7マナタップで無色のクリーチャーをサーチ出来る。大型エルドラージを探してもいいし、コジレックが出ていれば相手の止めたい呪文に対してスタック起動し同じコストのクリーチャーを持ってきて止めることができる。

《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin》
7コスト以上の無色の呪文を唱える際にサクると無色のクリーチャーを持ってこれる土地。ウラモグやエムラクールを持ってきてニチャついてもいい。

《爆発域/Blast Zone》
出た時にカウンターが一つ乗り、2コスト払うごとにカウンターを一つ乗っけることができ、3マナサクりでカウンターの個数と同じマナコストのパーマネントを全て破壊できる。
大体2個乗せておいて、アウフや石のような静寂に対応する。

《魂の洞窟/Cavern of Souls》
出す際にクリーチャーのサブタイプを一つ選び、選んだクリーチャーをキャストする際に打ち消されなくする最強土地。
宣言は勿論エルドラージ。ドヤ顔で捻って色マナを出してコジレックをキャストしよう。

《山賊の頭の間/Hall of the Bandit Lord》
3点ライフペイする代わりに生み出したマナから出したクリーチャーが速攻を持つ土地。コジレックを速攻にしてもいいし、旧ウラモグを速攻にして滅殺4を叩きつけるのも楽しい。
また、金属細工師を速攻にしてすぐにマナを出すのも良い。

《発明博覧会/Inventors' Fair》
金属術で1点ライフペイできる土地。ライフペイすることが多いこのデッキでは意外としみる。
真価は金属術達成時に使える4コストサクりでアーティファクトを何でも持ってこれる能力。
コジレックの打ち消し材をリアルタイムで探してきてもいいし、コンボパーツを探してもいい。

《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
わずか1マナでアーティファクトになれる土地。
前兆の時計などで使おう。

《聖遺の塔/Reliquary Tower》
手札上限をなくす土地。このデッキの手札の枚数は打ち消しの手数である。

《ならず者の道/Rogue's Passage》
4コストタップでクリーチャーにブロックされなくなる効果を付与できる。コジレックのパンチを確実に当てよう。

《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
2コストタップで砂漠をサクると全ての墓地を追放する墓地メタの最終兵器。全てなので偏向はたきされない。自身が砂漠でありこのデッキにはこれしか砂漠がないので使えるのは1回。

《焦土/Scorched Ruins》
自身のアンタップ土地を2つサクって出てくる4マナ生み出す土地。強いが焦土を割られるとゲームが終わりかねないので注意。

《さびれた寺院/Deserted Temple》
1コストとタップで土地を1つ起こせる。焦土を起こそう。ウルザの作業場でもいいぞ。

《演劇の舞台/Thespian's Stage》
《ヴェズーヴァ/Vesuva》
土地のコピーになれる土地。前者はコピーするのに2コストかかるがアンタップインでそのままマナもでる。後者はタップインだが出たターンからコピーできる。
ウルザの作業場をコピーしたり、焦土をコピーしたりと美味しい土地をコピーしよう。

《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
最前手でない限り0ターン目における土地。焦土を1ターン早出しできる点も良いし、最低でも1ターン目に2マナファクトが置けるのはアドポイント高い。0ターン目に置くと手札を1枚追放するのは御愛嬌。2捨てマリガンくらいだときつくなってくる。

《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth》
全ての土地に森タイプを追加する土地。ウギンの目からマナは出るし、古えの墳墓からもマナは少なくなるがライフを支払わずにマナが出るのは良い。
アーボーグはって?高いから買ってないよそれ。

《荒地/Wastes》×2
大切な基本土地。基本土地だが基本土地タイプは持ってない。かわいいね。
流刑への道を唱えられたりした時に使う用。手札に来なくていいよ。

4.《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》について

最高の統率者。キャストさえしてしまえば本体を打ち消されても手札を7枚に戻せる。その手札からアーティファクトを出して再キャストも余裕である場合が多い。何ならまた引けるから強いね。
本体が着地すれば相手が唱えた呪文と同じマナ総量のカードを手札から捨てることでそれを打ち消すことができる。そのためコジレック着地後は相手のデッキを見てマストカウンターを見定める必要がある。ただ手札の枚数には限りがあり、実は止めたい呪文と同じコストのカードがないなんてことも多い。そんなときでもドヤ顔を崩さないでおこう。相手からはそんなことはわからないので意外と怯えて撃ってこなかったりする。
コジレックはエルドラージタイタンの中で一番場持ちが悪い。ウラモグのように破壊不能があるわけでもなく、エムラクールのようにプロテクションがあるわけでもない。打ち消さなければ単体除去で取られてしまう。しかし何度もコジレックと対戦を重ねていくと、コジレックの唱えたときの能力はかなりの脅威になっていることに相手は気づくはずだ。一度盤面から消えても統率領域から再キャストされ、手札を補充される。それを許すよりは盤面に残したほうがいいだろう、と。それは間違いない。しかしそれは同時にコジレックが擬似的な破壊耐性を得て、統率者ダメージで勝ちやすい状況を生み出していることに通じる。そういった相手の思考をプレイングから判断し、戦略を立てることができるのがコジレックである。
実際に除去がよく飛んでくれば増えた手札で盤面で無限マナを作ってバリスタでも勝てるし、強い。ただ盤面にコジレックを残してくれたほうがコントロールしやすいこともまた事実である。よってコジレックを着地させたあとは盤面以外、相手の顔も良く見よう。それが勝利につながるのだ。

5.あとがき


ここまで書くとコジレックがさも優秀な統率者に思えてくるが、コジレック最大の弱点がある。
それは「無色」である点だ。
統率者のルール上統率者の固有色のカードしかデッキに採用することしかできない。故にコジレックは教示者を始めとした軽いチューターも入れられないし、剣を鋤に等の軽い除去も採用ができない。
ただ、アーティファクトによる圧倒的な無色マナ供給はできる。できることの強みを押し付けて勝とう。無色にできないことを見るより、無色にすることの意味、利点を考えないとこのデッキを握ってて辛くなってくる。


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