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作品が育っていく愉しみをしみじみと

昨年の夏に投稿した詩があります。
タイトルは『薫風』
少女時代のひとコマを切り取ったもので、お気に入りの わが子的な作品。

私がnoteを書き始めた初期のころからのお付き合いでもあるkonekoさんは、個性溢れるnoteを作られています。
そのkonekoさんが最近作られたマガジンが「konekoのおもちゃ箱」

フリー素材を集めて青空文庫をつくろうというもの。

そこに寄贈した『薫風』が、大きく育っています。


👒まずひとつめ。
英訳され、グローバルになりました。

日本語って独特の言いまわしがあります。わびさびというか奥ゆかしさのような表現。
この作品を英訳すると知ったときに、まず、薫風という言葉をどう表現するのかググりました(笑)「early summer breeze」と出てきて、少し味気ないなと思ったんです。

でも違いました!『The Scent of Wind』という英訳のタイトルが目に飛び込んできた瞬間、
そうきたか、と してやられた感たっぷり。

これぞ、ポエトリー。言葉のChoiceが、まさに詩的。さすがプロの技。
本文の言葉もkonekoさんのセンスが散りばめられていて、素敵な英訳となっています。

👒そしてふたつめ。
娯楽ないみさんが挿絵を描いてくださいました。


絵を見ると、きゅんとします。
風に乗る帽子と「あっ」と声が聞こえそうな少女の様子、手渡されたラムネの瓶を最後まで大事そうに胸に持っているところ。駆けていくお兄ちゃんの背中と見下ろすアングル、そう、あえて顔が見えないのも素敵。美しい思い出は、頭の中に。

私の言葉を読み解いて、詩のイメージそのままに視覚表現されていることに感動しました。

👒

そして、konekoさんがすぐに「ふたつを合体」させたnoteを投稿してくださっています。仕事が早い!
ぜひ見てください。

日本語と英訳を比べて読むのも楽しいですね。ここぞ、というところに入る挿絵も際立っていて。

私の作品がこうして、ひとまわりもふたまわりも大きく成長していく姿をみるのは、とても嬉しいです。konekoさん、ないみさん、ありがとうございました。

そしてこのあと、さらに変化、成長していくのかな。わくわくして見守りたいと思います。

👒

今月は『DEAR GIRL』のこともあり、とても充実したnoteライフとなりました。『薫風』も『DEAR GIRL』も、幸せな子たちです。

いつも読んでくださる皆さんがいて、ここに言葉を残してくれる人がいて。見守ってくれる人、繋がってくれる人がいて。そこから世界が少しずつ広がり、作品が少しずつ育っていく。
作品が幸せなら、私も幸せだな、としみじみ感じています。
今、風薫るこの季節に。

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