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なんでこうなるの? 胸のもやもやは消えない。先発伊藤大海五連敗…なぜ勝たせられないかファイターズは。

2021 10/14 札幌ドーム F×L 0対3

もう十分いただきました、結構です。と丁重にご遠慮してるにも関わらず、繰り出されるライオン中村剛志おかわり弾は、高々とレフトスタンドへ消えた。5回までなんとかしのいできた伊藤大海の肩が落ちる。(なんでだよ)と後悔している顔が見えた。

札幌ドームへファイターズの試合を見に出かけるようになって、いつの間にか14年の月日が流れた。その始まりの時から、西武ライオンズは強く、中村剛志は、ホームランを打っていた。「おかわり君てまだ24歳なの!?」と失礼なことを言ってしまった頃から、まあ全然と言ったらあれだけど、やっぱり全然変わってない。おかわり君。

とにかくライオンズ戦に関わると打たれる。ぽかすかぽかすか。ファイターズの投手は打たれる。押本オッシー、光夫(吉川)ダルビッシュだってGG(佐藤)にものすごい当たりをされていた。カブレラもいたし、浅村くんにもどこすこ打たれた。なかじー(中島)に打たれ、栗山さんに打たれ…。

この14年間にファイターズは、5回も優勝してるのに、ホームランの印象はあんまりない。2007年セギノールのCS優勝決定弾。2008年CSスレッジのサヨナラ満塁ホームラン。稲葉篤紀涙のサヨナラ3ラン。ゴリ佐藤くんの生涯一度の決勝2ラン…あんまりないと言いながら、思い出し始めるとどんどん思い出しますが、それらはやっぱり数少ないからこその思い出のシーンであって「おかわりのホームランすげえ」感は、ない。

ファイターズ、昨日は優心の満塁ホームランも出て10点も取ったのに、今日は0点だ。伊藤大海、わたしが札幌ドーム行った9月7日の勝利以来、1ヶ月負けっぱなし。勝った試合のバッテリーは清水優心だったが、その次に引き分けて、その次からは前半で組んでいた石川亮に戻った。

結果、亮&大海バッテリーは三連敗。今回は、内心、優心にまた戻されるかなと諦めていたが、そのままだったので、試しに試合を見ないという逆張りまでしてみたのに。

ロッテとオリックスの首位攻防戦。宮城くんと佐々木ロウキくんの投げ合いを見るのだ!と見ていたらいきなり宮城くんが打たれ…3回で5失点。ゲームは、ほぼ決まってしまい。やっぱりファイターズを見るべきなのだなと、チャンネルを変える。

ピンチを凌ぎながら耐える亮&大海のバッテリー。ファイターズの面々は、大海のゲームになるとギクシャクしてエラーしたり攻撃でもミスが出てしまう。連敗中の投手には、ありがちなことである…思い起こす武田勝無援護伝説。5試合連続無失点に抑えながら5試合連続無得点だったファイターズ…。

「大海よ、まだまだ甘いぞ」

と、きっと武田勝コーチは語ってくれているであろうか。

野手も緊張しちゃうんだよね。勝たせたい勝たせなければ!ってなるから。でもそれにしたってなあ…。

もう結構ですのおかわり2ランもセカンドのミスから始まった。タッチを急いで目を切ってボールをこぼすのは、タッチしなければ、アウトにしなければの焦りからくるのだろう。

若い人たちは、簡単に自分の心の穴に落ちるけれど、勝負の際際に弱いのは、努力して克服できる弱点ではない。強い人は、初めから強い。こればかりはどうしようもないなって14年間野球の試合を見続けてきて思う。

7回100球を越えようとするところで、マウンドに上がった伊藤大海は、どこか居直っているというか、心をなんとか正常に保とうとしているというか、打たれてしまったことに意識を持って行かれないように意識しているように見えた。解説の建山さんも語っていたが、不必要なまでに力を抜き、まるでふざけてんのかくらいの脱力感で投げていた。

力みすぎ、勝ちたいと願いすぎた自分を戒め、説き伏せているかのように。

7回2失点。いわゆるクオリティスタートは、十分である。ファイターズは松本航投手を打ち崩せなかった。前の日10点も取ったのに…。何度も言ってやるぞ。ちくしょーーーー負け犬の遠吠えしてやるぞ!

次に石川亮の試合はあるのだろうか。懸命にやっているのは、誰もがきっとわかっているだろう。でもやっぱりずっと自らが語っているとおり。

勝たなければ意味がないープロ野球なんだもの。


(文中敬称略)











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