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子猫物語ーファイターズ後援会の床屋さんから子猫がやってきた。縁とは不思議すぎるもの。


 突然ですが、まあこに弟ができました。りょうたんです。
けっこうすごい話なので聞いてください。

昨日、わたしは、普段通り仕事を終えて、すぐそこのバス停までの道を歩いていました。と、普段は気にした事のない床屋さんの窓が目に入ってきたのです。
 

「子猫もらってください。可愛いです」

手書きの張り紙で、両サイドにファイターズの招待チケットが貼り付けてあります。

子猫…ファイターズ…。
子猫…ファイターズ…。

ものの1分ほどは、その窓辺に立ち尽くし。入るべきか入らざるべきか迷いましたが、ここは衝動に任せず、バスも来る事だし、家に一回帰ってから考えよう。みんなお盆休みだから、明日は、休みかもしれない。休みだったら、縁がないと思って諦めよう。

 そして、翌日、今日ですが、また仕事を終えて、さあ床屋さんはやっているのでしょうか。店から出て、横断歩道を渡るともう、見えています。白赤のクルクルが回ってる〜〜。同僚も猫が見たいというので一緒にピンポンすると70代くらいのとても人柄の良さそうな店主が現れました。

「子猫の張り紙見たんですけど」
「お、見るかい?連れてくるから」

めっちゃ話が早い。店内を見回すと、ファイターズグッズがいっぱい…北海道理容組合は、ファイターズの熱心な後援会で、毎年選手をモデルにしたポスターも作ってるんですがーーーって。
いたーーーーーーっ亮たんのポスターばりばり貼ってあったああああ!

 大興奮しているわたしをまったく気にせず、店主のおじさんは、子猫を2匹、つれてきます。アメショー系と茶トラ。茶トラ〜〜〜
「まあくんだ!まあく〜〜〜〜ん💕』
撫でるとくっついてきますが、すぐに暴れて走って逃げて、またおじさんに連れ戻されて抱っこして。
かわいいいいいいいいいいいいいいいいいい

「もらってく?」
「うん」
「ファイターズのチケットもあげる」
「え?いいんですか?」
「誰のファンなの?」
「彼です彼」

ポスターの亮たんを指さすと、ポスターまで剥がしてくれようとする。

「いやいやいや。いいですからああ」

といいながら、本当はすっごい欲しかったけど。ノリがくっついて剥がれなかったので、おじさんはやめてくれました。

 小さい箱に入って、ちびちゃんは、家にきました。
最初は「まーくん」にしたかったけど、まあことまーくんでは、同じだよと同僚に言われ、お店に亮たんがいたんだから「りょうたんだね!」
と名前を決めました。

 家に連れて帰ってきたら、まあこちゃんは、最初変な顔をしてましたが、ケージに入れたりょうたんを遠くから眺め、やがて怒りだしました。

ふーーーーーーっしゃーーーーーー!!

しばらくは隔離してみますが、やんちゃくれのまあこちゃんに友達がいたらいいと思って、もらってきたんだけど。うまくいくかなあ。

ちびとまあくんは2ヶ月以上、まーくんとみーちゃんは3週間くらいか、馴染むまでは時間がかかりました。

はてさて、どうなるか。顛末をお楽しみに!

関係ないけど、朝、実は、亮たんの夢を見たんだ。なぜか私服でオシャレな格好をしていたけど、野球に悩んでいて、なぜかわたしが話を聞いてあげて、そして彼は「練習してきます」とおしゃれな帽子を被ったまま、出かけてしまい…で目が覚めたんだよねーー。

で仕事いって、子猫の張り紙見て、床屋さんに入ったら、亮たんがいたんだよねーーー!なにこれ?何これ?何これ?? ただの偶然。わたしだけの偶然😀

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